関東大学女子駅伝インタビュー特集

〜まだまだ続く挑戦〜

   曇天の中行われた関東大学女子駅伝。昨年11位の立大は3年生を筆頭に若いチームで挑んだ。順位は昨年より1つ落として12位。6枠の全国への切符にはなかなか手が届かない、厳しい結果となった。しかし、女子長距離は誰1人欠くことなく来年も挑戦ができる。次こそは全国へ。悔しさと大きな経験を得た6人の走者たちにレースを振り返ってもらった。
  
1区・渡邊聖菜(理2)

「日光いろは坂女子駅伝でも1区を思うように走れなくて、中学、高校時代に1区を任された時もなかなか良い結果が出ていなくて、1区ということ自体にあまり良いイメージを持っていなかったので、とても緊張はしていました。1区で大体の流れが決まってくるというか重要な区間だということは分かっていたので、目標としては一桁の順位で帰ってきて2区につなげる目標でした。中間地点あたりから離れてしまってそこから1人になってしまい、粘り切ることができなくて、結果として13位という乏しい結果になってしまいました。去年が11位で目標としては去年より良い順位で帰ってくることだったので、達成できなかったのがちょっと残念です。去年は4年生の力がとても大きかったのでその卒業した4年生がいない状態でこの結果というのは悔しいのですが、全部ダメだというわけではなくて、収穫もあったのではないかなと思います。」
「この大会の2週間前に日本選手権があり、1500mに出たばかりでハーフマラソンに向けての練習がなかなかしっかりつめていませんでした。スピード練習をしながらのハーフマラソンの練習になっていたので、他の選手よりも明らかに練習量が足りていませんでした。ですがそのことはよく分かっていたので、とにかく走りきることと恥ずかしい走りをしないことを考えていました。4位という結果はメダルが個人として取れなくて悔しい部分もあるのですが、1番の目標は団体戦で金メダルを取ることで、私はその役に立ちたいと思って出場したので、まずはその目標を達成でき、チームのみんなと協力し合ってすごく楽しく走れました。」

2区・加藤美菜(コ1)

「1区から12位でたすきをもらったのですが、出来る限り前を追っていこうという気持ちで走りました。少し離れてしまったのですが、前に選手がいてくれたおかげでそんなにズルズル落ちないで走ることができました。このコースを初めて走って、14分台出さないと遅いのですが、楽しく走ることができました。今まで大学に入って楽しいと思ったレースがなかったのでそれに関してはまた来年頑張ろうと思えました。日本インカレがあったのでスピード練習と長いロード走とか取り入れないといけなかったのですが、少し長い距離が苦手だったのでそこは冬季で積んでいきたいです。怪我もあって積めなかったので、その分今回積んで来年またチャレンジしたいと思います。チームで刺激があれば強くなれると思うので、私がそういう存在になれるように頑張っていきたいです。」 「学生の大会なので、まだ長い距離で戦うという国が少ないのかなと思っていて、日本人は他と比べて少し早いうちから長い距離をやっている傾向があるので、その状況だったら日本が勝てて当然といえば当然だと思います。やはりこれまでのユースやジュニア、ユニバーシアードなどの大会は若いうちなので勝てるのですが、シニアの世代になってからなかなか勝てないということが多いです。ユニバーシアードは大学の大会なのでケニアやエチオピアなどの大学になかなか行けないような国の選手たちは出場できない試合なので、そう考えるとまだまだ上がいると考えていないといけないのかなと思います。」



3区・村上祐理(理3)
  
「去年に引き続き眞紀(出水田眞紀=コ2)の独走というか、6区までに離れてしまったのでそこが反省かなと思います。ゴールするまでに誰かにくっついて走れば、風よけにもなるし体力温存にもなるのでそれを目標にしていました。目標としていたタイムはもう少し速くて、順位も一桁台を狙っていたので、レベルも高くなったというのもあるのですが、自分の努力不足でもあるので来年はもっと強くなろうと思いました。立教の方たちがすごく応援してくれて沿道に点々といてくれてずっと応援してくれて、足が動かなくなってから粘ることはできたかなと思います。4年生がいないので3年生が最上級生なのですが、みんなで頑張っていこうっていう気持ちでやっています。(ネイルやヘアゴムを合わせているが)レースを走ったみんなと立教カラーの紫で統一しています。毎年マネージャーさんがミサンガなど作ってくれるのですが、今年はヘアゴムでみんなとおそろいです。ネイルは選手の方にやってもらいました。」
「この大会の2週間前に日本選手権があり、1500mに出たばかりでハーフマラソンに向けての練習がなかなかしっかりつめていませんでした。スピード練習をしながらのハーフマラソンの練習になっていたので、他の選手よりも明らかに練習量が足りていませんでした。ですがそのことはよく分かっていたので、とにかく走りきることと恥ずかしい走りをしないことを考えていました。4位という結果はメダルが個人として取れなくて悔しい部分もあるのですが、1番の目標は団体戦で金メダルを取ることで、私はその役に立ちたいと思って出場したので、まずはその目標を達成でき、チームのみんなと協力し合ってすごく楽しく走れました。」


4区・田巻彩(コ3)

「結構長い距離だったので、そこでもう少し前が見える位置でつないでいればまた結果も変わったと思います。そんなに全国の壁は甘くないなと感じました。自分の区間は長くてエースの人が多かったと思います。今までよりは練習ができていたのでそこは自信を持って走ったのですが、まだまだ記録には結びつかなくて悔しいなというのが率直な感想です。(前泊の際や試合前の雰囲気は)結構みんなリラックスしていて。みんなでネイルを揃えたりしました。もちろん緊張感を持つのも大事なのですが、ある意味リラックスして臨めたのではないかなと思います。私にとっては次がラストですし、あっという間に来ると思うので、無駄にしないで練習積み直すしかないかなと思います。」
「1周目は日本のペースメーカーとして出ている人が引っ張る予定だったのですが、そのペースが遅かったので、5q手前から私が引っ張ってしまいました。私がペースを上げて、そしたら大きい集団であったのが崩れて、そこで日本の5人とトルコと中国の人になりました。その時点で7人だったので沿道からは「団体戦は大丈夫だ」という声が聞こえていたのですが、20`以上あるレースであとから他の国の人が来るかも分からないので、そこはあまり安心しないようにして走ろうとしていました。1周目の前半は先輩たちが引っ張ってくれて、後半は私と先輩が引っ張って、そこで日本の選手がまた1人遅れて、トルコの人も離れていて、2周目の最初からもう日本の3人と、中国の1人になりました。4人になったのでここからはメダル争いとなったのですが、そこから私が離れてしまいました。ですがメダルを狙える位置で勝負出来て競えたので、また次の大会に向けて個人のメダルはお預けかなという感じです。」




5区・本山桃子(コ2)
  
「1`3分40秒ペースで進んで16分台を狙っていたのですが、前半にあまり突っ込みすぎないように落ち着いていこうと考えすぎてしまい、結局目標タイムを全然超えられなかったです。緊張なども含め実力不足かなと思います。私の前に東京農大のBチームがいて、本当はそこを抜かす勢いで行かないといけなかったのですが、自分が落ち着いて入ったペースでもうすぐ離されてしまって、見えなくなってしまいました。そこでせめて離されないで見える位置で走れば良かったかなと思います。初めてこういう大きな舞台で走らせてもらって、タイムはすごく悪かったのですが、走りきれたことがまず良かったかなと思います。こういう大きい大会に出ることで、もっと上を目指したいという気持ちが今まで以上に強くなりました。このまま大学4年間終わってはいけないと強く感じたので、また一から立て直して、全国狙えるように駅伝でも個人でも頑張らなくちゃいけないなと思います。」




6区・出水田眞紀
  
「(区間賞について)まさか区間賞を獲れているとは思いませんでした。ほとんど一人で走って、前もなかなか見えない状態で走って獲れたのは良かったなと思います。課題を残してレースを終えたのでまた次からその課題を一つずつ潰していけるようにして、4年生になったときに100点満点の走りができるようにしていきたいと思います。去年の結果を上回りたいなとは思っていたのですが、4年生がいない中でのチームとしては最低限の結果だったかなと思います。来年もう1度この同じメンバーで全国に行けるように、今回の結果を心に留めて練習をしていければと思います。(今年は) 去年走ったメンバーが3人なので、経験という意味ではそこが少し不足していたかなと思います。雰囲気は去年よりも良い感じはしているので団結力もついてきて、誰も欠けることなく来年を迎えられます。来年はさらに団結力を強めていけると思うので、来年こそは頑張りたいと思います。」



(11月6日・インタビュー=糸瀬裕子、大島佳奈子、柏本晴也、栗原一徳、小花優衣、添田美月、都丸小百合、藤井俊、吉田健人/編集=藤井俊)



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