革命H

春季リーグ戦2016

―早大戦展望―


   立大野球部が今、正念場を迎えようとしている。開幕カードで法大に敗北。33季ぶりの優勝を狙う中で、これ以上勝ち点を落とせない苦しい状況となった。そんな中、次カードで対峙するのは早大だ。同校は昨年度リーグ戦連覇、大学選手権日本一の3冠に輝いたチームである。歴代優勝回数は最多の45回。東京六大学の覇者が、大きな壁となり立大の前に立ちはだかる。




4番遊撃を務める主将の石井


戦力分析

攻撃力  レギュラー6人が引退し、新鮮な顔ぶれ。機動力と中軸に要警戒。
<予想オーダー>
1左 八木(3年=早稲田実業)
2二 真鍋(4年=早稲田実業)
3中 中澤(4年=静岡)
4遊 石井(4年=作新学院)
5一 立花(4年=千葉英和)
6捕 吉見(3年=早稲田実業)
7右 三倉(3年=東邦)
8三 木田(4年=成章)
9投 大竹(3年=済々黌)

  昨年度、早大は茂木(現楽天)、重信(現巨人)らをはじめとした固定メンバー9人でリーグ戦を戦い抜き、3冠を達成した。だがそのうち6人は引退。今季はオーダーに新鮮な顔ぶれが並ぶ。
     機動力を生かした攻撃に注意が必要だ。2試合を終え、チーム盗塁数は4個。俊足の2番真鍋は、今季2盗塁を記録している。小技と足でかき回し、得点圏の場面で中軸につないでくる攻撃が予想される。澤田圭(コ4=大阪桐蔭)、高田(コ3=浦和学院)の立大バッテリーがどれだけ走者を封じ込めるか。
     中軸に座るのは、中澤、石井ら昨年度優勝を経験した選手。特に石井は主将で4番遊撃を務めるドラフト候補である。攻守両面において絶大な存在感を放ち、チームをけん引する。今季は好調で、対東大2回戦では本塁打を含む3長打5打点の活躍を見せた。不用意な一発を食らわないように十分警戒したい。



昨年ルーキーながら年間6勝の小島

投手力  リーグ随一の充実した布陣。左腕3枚看板を打ち崩せるか。
<投手スタッフ>
大竹(3年=済々黌) ※試合21防1.77勝9負4 
小島(2年=浦和学院) 試合13防1.92勝6負0 
竹内(4年=松阪) 試合22防2.66勝4負0 
吉野(4年=日本文理) 試合5防2.06勝4負0 
北濱(3年=金沢桜岡) 試合5防0.69勝3負0 
※昨季までの通算成績
 




  今季の早大、最大の特徴は盤石の投手陣。メンバーが大幅に入れ替わった打線に対し、投手陣は主力が多く残った。特に大竹、小島、竹内の左腕3枚看板が強力だ。開幕投手を務めた大竹は、スリークォーターから変幻自在の緩急で打者を翻弄するチームの大黒柱だ。15年春にベストナインに輝くなど実績は充分。小島は昨年ルーキーながら年間6勝を挙げた左腕。右打者へのクロスファイアーは脅威となるだろう。それに続くのが本格派左腕の竹内。東大戦2回戦では7回無失点と好投し、立大戦でも先発に起用される可能性は高い。リリーフにはアンダースローの吉野、昨季3勝の右腕北濱らが控え、非常に層が厚い。



今季からスイッチヒッターに再転向した田中和


総評  接戦の中でどれだけ投手陣が踏ん張れるか。田中和の右打席に注目。

  早大は強力投手陣を中心とした、守備から攻撃のリズムを作り出すチームだ。そのため、1点を争うロースコアの展開となるだろう。澤田圭、田村(コ4=報徳学園)ら投手陣の踏ん張りに期待したい。
     左腕の好投手が揃う早大。それに対し、立大打線には佐藤竜(観4=國學院久我山)、笠松(コ3=大阪桐蔭)ら右の強打者が並ぶ。攻略のキーマンとしては5番を打つ田中和(法4=西南学院)を挙げる。今季から両打ちに再転向するプロ注目のスラッガーは、「右打席で行きたい」と左腕打ちに意欲的だ。法大戦では左投手との対戦はなかったため、右打席は今カードがお披露目となりそうだ。彼の新たな武器が、早大戦でついにベールを脱ぐ。

昨年度の対戦成績
15年秋 第1戦 2−4●
            第2戦 2−3●

15年春 第1戦 2−3●
            第2戦 6−6△
            第3戦 0−9● 
   立大は早大を苦手としている。昨年度も勝ち星は挙げられなかっただけではなく、13年春以来5シーズンにわたり勝ち点を奪われ続けている。いわば天敵だ。これ以上勝ち点を落とせない状況で迎える早大戦。だが、逆境はチャンスである。立大がこの大きな壁を突破できた時、その勢いは誰にも止められないものとなるだろう。


◆さあ、神宮へ行こう!◆
4/23(土) 対早大 11:00〜
4/24(日) 対早大 13:30〜

(4月21日 大宮慎次朗)





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