革命K

秋季リーグ戦2016

―明大戦展望―


   先の対慶大戦で手痛い二連敗を喫し、優勝へ1戦も負けられない厳しい状況に追い込まれた立大野球部。しかし、対戦相手の明治も前週で今年初の勝ち点を落とし、優勝争いは混戦極まり無い展開となった。 このチームで戦える最後のゲーム、2連勝で優勝への望みを繋ぎたいところだ。





安定感のあるピッチングで相手を圧倒する柳




立大が優勝するための条件
明治に対して2連勝で勝ち点を獲得 →翌週の早慶戦で、2勝1敗で早稲田が勝ち点を獲得した場合立大が優勝
→2勝1敗で慶應が勝ち点を獲得した場合、立教対慶應でプレーオフ


戦力分析
投手力  六大学随一の安定感を誇る二枚看板
<主な戦力>
柳(4年=横浜) ※試合6防1.79勝4負0 
星(4年=宇都宮工)試合5防2.35勝2負2  
水野(3年=静岡) 試合5防2.84勝1負0  
※今季のみの成績
 

  投 手力だけで見れば「やっぱり明治がNo.1」であろう。まずはエース柳。木曜日に行われたドラフト会議では、2球団競合の末ドラフト1位で中日ドラゴンズが交渉権獲得。春柳と対戦した選手の口からは、コントロールの良さ、多彩な球種、そして全球種の精度の高さに対する驚きの声が上げられた。今シーズンの奪三振率は驚異の11.6。狙い球を絞り、いかに出塁できるか。小技で繋いでいく緻密な野球が求められるであろう。
     2戦目はこちらもドラフト2位で東京ヤクルトスワローズに指名された星。春は2戦目を落とし3戦目までもつれることの多かった明治であるが、星の急成長により7連勝。早稲田戦で勝ち点を落とすまで圧倒的な双璧として立ちはだかった。星の魅力はなんと言っても最速156`を誇る直球。制球力も春に比べて格段とアップしており、こちらも打ち崩すのは困難だ。




広角に打ち分け、チームのチャンスを作る吉田大

攻撃力  途切れのない緻密な明大野球をいかに展開させないか
<初戦予想オーダー>
1二 宮崎(3年=履正社)
2中 逢澤(2年=関西)
3一 佐野恵(4年=広陵)
4捕 牛島(4年=門司学園)
5左 川口(4年=國學院久我山)
6遊 吉田大(4年=佼成学園)
7右 荻原(4年=九州学院)
                                          8投 柳(4年=横浜)
                                          9三 渡辺(2年=横浜)


  今 シ−ズン、明大のチーム打率は.294とリーグトップ。攻撃陣も「やっぱり明治がNo.1」といっても過言でもないだろう。その強さは、バッターが出たら確実に送りバントで進めヒットで返す、緻密な野球にこそある。三振の数も少なく、どこから始まっても途切れの無い打線。
     中でも注目は吉田大、川口の4年生コンビだ。吉田大は現在.483と圧倒的な打率を残している。春は.278と振るわなかったが、夏のキャンプでの振り込みが功を奏した。今季は満塁本塁打を放つなど打点もリーグ2位の大活躍を見せている。もう一人の注目は川口だ。春までは投手として出場。しかし善波監督に勧められ夏に野手転向すると、その才能が開花。開幕からスタメンをつかむと、チーム2位の打率をマークし不動のレギュラーの座をつかんでいる。対法大戦では2打席連続の本塁打を放ち、そのパワーを見せつけた。高校時代の同級生である佐藤竜(観4=國學院久我山)とのベストナイン争いにも注目だ。


総評

  4 チームが勝ち点で並ぶ混戦模様の秋季リーグ戦。立大は2連勝することが優勝への絶対条件だ。春は田村(コ4=報徳学園)の魂の3連投も実らず惜しくも競り負けた。今季はどこまで打撃陣が得点を取り、投手陣を援護できるかが勝負の分け目となるであろう。
     ドラフト会議で指名された田村、澤田圭(コ4=大阪桐蔭)、田中和(法4=西南学院)の立大トリオの活躍、さらに惜しくも指名漏れとなった佐藤拓(コ4=浦和学院)の奮起にも期待がかかる。「革命」を掲げた今年のチームで戦えるのも残り1カード。悔い無きように戦い、なんとしても悲願の優勝を成し遂げたいところだ。



◆さあ、神宮へ行こう!◆
10/22(土) 対明大 11:00〜
10/23(日) 対明大 13:30〜

(10月21日 入江萌乃)





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