箱根駅伝予選会直前特集A
  
    10月15日土曜日9時35分、箱根駅伝予選会がスタートする。昨年の立大は、チーム総合32位、11時間(チーム12人中上位10人の記録を合計したタイム)だった。卒業した昨年度4年生の底力が見られ、チームトップでゴールした大西(コ4)をはじめ、皆川(文4)、轟木(コ2)などの走りから、これからが期待できるレースとなった。トップを走り続けた大西も今年は最後の挑戦となる。全体タイムとしても、精神的にもチームを牽引して行く3年生4年生に箱根駅伝予選会にかける思いを聞いた。


■青山大海(社3)


―メンバーの内定が決まり、いかがでしたか
去年走っていることもあって、最低限メンバーには絶対入らなきゃなと思っていたので、入ったことに関してはそんなに喜びはなく、「順調にいったかな」という感じです。目標が65分30秒で、日体大記録会は31分台で走ろうと思っていたんですけど、ちょっとだけ越えちゃって。不安は残りますが、予選会に向けていいレースはできたと思います。
―箱根駅伝予選会にかける思い
去年はチームの足を引っ張る感じになってしまったので今年は昨日のタイムの順位的に平均タイムより上の65分台を出したいです。チームに貢献する立場として走りたいです。
―具体的な目標
65分半。最低でも66分30秒。65分台は出したいですね。
―調子的に達成できそうか
達成できそうです。調子は悪くないので、20日間合わしていけば狙えると思います。
―意気込み
チームを引っ張ることが目標なので、部内5番以内を目指したいです。

■井原将太郎(文3)


―初めてのメンバー選出ですが、率直なお気持ちは
去年予選会を見ていて、一応補欠には選ばれていたのですが、補欠としては俺が出たほうが速いんじゃねえか、と思っていました。今年は去年そう感じていた自分に嘘をつかないような走りをしたいなと思います。
―メンバーとしてどんな走りをしたいか
おそらく僕は後ろからのスタートになるのでちょっと出遅れた人たちをどんどん拾っていく走りをしていけばチームの中で良い順位でゴールできると思います。ペースを作るのには自信があるので、常に一定のペースで走って指標となれるように頑張りたいと思います。
―今年の予選会でのチーム目標はやはり立教記録更新ですか
そうですね。毎年立教記録の更新を目標に掲げているので、その達成のために自分も働いていけたらなと思います。
―最後に意気込みをお願いします
去年走れなかったので、その時にいろいろと考えたことを実行していきたいです。去年のリベンジをしっかり果たしていきたいです。

■長山郁也(コ4)

―一昨年振りの予選会ですが心境は
去年出られなかった部分もあって今年は最上級生として出られなければまずいという思いもありました。率直な気持ちとしてはホッとしています。ですが、一昨年は走るだけで終わってしまったので、今年は最低でも10番目に入ってタイムを残せるように挑戦していきたいです。
―選考は日体大記録会でしたが、自身の走りを振り返っていかがでしたか
目標として32 分30秒を掲げていて、実際の記録は32分50秒くらいで過去の記録とあまり変わらなかったです。その代わり9月の練習を結構積めていて一昨年は300`くらいだったのですが今年は380`積んできた状況の中で去年と一昨年と同様のタイムが出せたのは良かったなと思います。目標には届かなかったですが、力を出し尽くせた良いレースだったなと思います。
―予選会での個人目標とチーム目標は
67分30秒を切ることです。チームとしては立教記録更新が全体としてあるのですが、今年の戦力では少し厳しいのかなと思っています。チームで各々がベストの走りをしてそれで結果タイムがついてくれば良いなと思っているので全体に関しては、もう少し頑張りが大事ですね。
―チームが上位を目指すために必要なことは
チーム格差がすごく大きくて、去年の予選会も64分台の次が67分台になってしまっていて。65分台66分台がもう少し増えてくれば相乗効果でもう少しチームとして上がってくるのかなと思います。中間層の底上げですね。
―今年がラストの予選会となりますが意気込みをお願いします
20`は本当嫌いなのですが、予選会は応援がすごくてそのおかげで走りたいっていう思いがあります。応援してくれている人に納得してもらえるような走りがしたいです。最後なのできっちり走ります。


■大西政徳(コ4)

―メンバーになった時の心境
引っ張っていかないといけない立場だと思っているので、チームにしっかりと貢献できるように頑張っていきたいと思います。
―箱根駅伝予選会での個人目標
タイム的には61分30秒くらいで走りたいと思っています。学生連合もあるので走るのは厳しいかもしれないですけど、とりあえずメンバーの16人に選ばれたいです。個人としてはそれが目標ですね。
―昨年の予選会から1年、どのような練習を心掛けてきましたか
昨年は一昨年よりも練習もつめていて走れると思ったのですが、一昨年とタイムが変わらなかったので、練習の質を上げていかないとタイムを上げることは厳しいかなと思っていました。もっと上を目指して行くには、長い距離に慣れなければいけないと考えたので記録会やハーフなどでも前のレース以上の走りをしようと常に意識しながら取り組んできました。
――今年でラストの予選会ですが心境は
今年は4年で本当に後がないので後悔の残らないように走りたいというのを一番思っています。あまり暗い話はしたくないですけど、仮にタイムが良くなかったとしても納得できるような走りをしたいと思っていて、レース内容や取り組み方もそうですけど気持ちの面でも後悔のないようにしたいです。


■皆川尚人(文4)

―箱根駅伝予選にかける思い
大学に入る前、予選会で学連に選ばれて箱根駅伝を走りたいとずっと思っていました。今年でラストチャンスだから結果を出さなきゃいけないというプレッシャーも感じているけど、練習も積めているので楽しみです。
―4年連続での出場となるが各年の予選会を振り返って
1年生は20`も走ったことがなくて手探り状態で挑戦という感じで走って、2、3年はある程度わかってきて年間で予選会に向けて準備ができました。目標のタイムを切りたいというのをやったのですが、届かなくて20`難しいと感じました。そして、今年がラストの1年で4年間、培ってきたものを出していくしかない、やるしかない、って感じでした。1年は挑戦で2、3年は堅実に目標を超えていきたいという感じで4年はやるしかない、という感じです。
―チーム目標と個人目標を教えてください
チームとしては立教記録を出さないといけない、と思っています。1年のときにあと2秒でそこからずっと悔しい思いがある中で、今年は流石に結果を出さないといけないなというのがあって。確実に記録を狙っていくのがチームの目標で個人の目標は本戦の挑戦もラストチャンスなので自分が持っている最低限のタイムを出すのと結果を出して本戦にチャレンジしたいです。
―若いチームの中でどのようにコミュニケーションをとったか
うちのチームは指導者がいないから毎回の練習で全体を見ながら一人一人の状態を聞いていくというのは意識的にやっていました。チーム自体も人数は多めだけど仲良く全体でもコミュニケーションが取れているから3年生を中心にもチームワーク的にはいいチームだと思います。結果を出さないと仲良しで終わってしまうから予選会で結果を出してチーム力もあるぞ、ということを見せつけていきたいです。
―皆川さんの調子は
夏合宿から上がってきて、今も調子が上がっています。日体大記録会の10000mで目標のタイムは出せなくて。練習の感覚と試合の感覚でずれがありました。
―その中で主将としてどんな役割を意識したか
一人一人とちゃんと話すのが重要かなと思っています。指導者がいないから一人で勝手にやっちゃうとチームの掲げたものとずれてくることも多くなるから、それを防ぐには毎回の練習で話を聞いてあげて俺らの目標がそのためにはどんなアプローチをしていけばいいのかというのをコミュニケーションで伝えて一緒に考えていくのが大事かなと思っていました。みんなの前でビシビシ話せる感じではないから、個別でじっくりと話していこうという感じでやっていました。
―最後に意気込みをお願いします
4年目で最後やるしかないと思っているのでもう3週間でちゃんと合わせて悔いのない走りをしたいと思います。
箱根駅伝予選会は、10月15日土曜日に行われる。陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、立川市街地を通過、国営昭和記念公園でゴール。『 R 』を背負い挑む選手たちをぜひ応援に来てほしい。



(10月13日・インタビュー=大島佳奈子、柏本晴也、遠藤大作、小花優衣、小西修平、東海林航平/編集=小花優衣)




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