戮力同心B

春季リーグ戦2017

―東大戦展望―


   対慶大戦は4戦目までもつれた末に、勝ち点を落とした立大。空き週を経て、気持ちを切り替えて臨みたい今週の相手は今季ここまで全敗と苦戦が続いている東大だ。だが、立大にとって東大は決して楽に倒すことができる相手ではない。昨年は春、秋ともに1回戦で敗れ、追い込まれた状況での戦いとなった。昨季までの主力が多く残り、経験豊富なメンバーが揃った今季も苦戦を強いられるかもしれない。

    東大投手陣は宮台(法4=湘南)をはじめとして、経験豊富な柴田(育4=洛星)や今季登板機会を増やしている濱崎(理U2=鶴丸)などの継投でつないでくるスタイル。その中でも大きなポイントとなってくるのが、第1戦の先発が予想される宮台をいかにして打ち崩すかということだろう。昨春に完封負けを喫した、立大にとっては因縁の相手である。ドラフト候補にも挙げられる宮台だが、故障から復帰した今季は防御率10.50と不本意なシーズンを送っている。その原因として挙げられるのは、18イニングで29四死球と制球難に苦しんでいることだ。立大打線はボール球に手を出さず、好球必打で甘い球を確実に捉えていきたい。

    攻撃陣の中心は山田(育4=桐朋)、田口(育4=西大和学園)、楠田(育4=桐朋)とリーグ屈指の経験値を誇るクリーンアップだ。今季も東大の得点パターンには彼らが絡むケースが多く、最大限の注意を図りたい。その他にもリードオフマンの宇佐美舜(法3=桐朋)や打率チームトップの竹中(法3=修道)などが並んでおり、立大は要所を締めて集中打には気をつけたいところだ。

宮台は今季フォーム改造に取り組んだ


立大打線は、打率4割越えと好調な笠松(コ4=大阪桐蔭)の出場が危ぶまれるのは痛手だ。主砲の不在はチーム全員でカバーしていきたいところ。中でも注目は、慶大3回戦から笠松の代わりに4番に据わった山根(営4=浦和学院)だ。法大1回戦で起死回生の同点HRを放って以降、14打席連続無安打と苦しんだが慶大戦で爆発。慶大2回戦では右翼席に同点HRを放つなど、逆方向への強い当たりが魅力だ。2カード続けてチームを救う一発を放ち、大きく飛躍を遂げている男のバットがまたも火を噴くか。さらには、打率チームトップと好調な5番飯迫(社3=神戸国際大附)や慶大戦で調子を上げてきた主将の熊谷(コ4=仙台育英)は昨年宮台との対戦経験もあり、活躍が期待できる。

   投手陣では、ここまで8イニングで無失点と好投を続けている中川(コ1=桐光学園)がリリーフ陣の軸となっている。上級生さながらの堂々としたマウンドさばきと投球術で打者を手玉に取るサブマリンへの信頼は厚い。今季は田中誠(コ2=大阪桐蔭)と手塚(コ2=福島)の2年生コンビが先発を務めている。田中誠は2カード終了の時点で投球回数はリーグトップと、今後を見据えれば疲労は残したくないところ。リリーフ陣には今季初登板で好投を見せた藤田(営4=県岐阜商)や変則左腕の比屋根(営1=興南)も控えており、良い形で中川までつなげたい。東大戦では継投策がカギを握るかもしれない。  慶大戦では打ち込まれるケースもあったが、勝ち点奪取のためには投手陣の奮闘は不可欠になってくる。投手陣には、空き週でコンディションを整えたうえで万全な状態でマウンドに上がってもらいたい。

山根の一発がチームを勝利へ導く




     明大が勝ち点を落とし、優勝争いはより一層過熱していくことが予想される。立大は東大戦で何としても2連勝して一気にこの争いに加わっていきたい。今世紀初の悲願に向け、ここからは1つも負けることができない。



◆さあ、神宮へ行こう!◆
5/6(土) 対東大 13:30〜 (開始予定)
5/7(日) 対東大 11:00〜

(5月3日 渡邉紘也)





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