「戮力同心」

秋季リーグ戦直前

野球部智徳寮インタビューD


笠松悠哉選手、峯本匠選手


    師弟関係。立大には全国のプレーヤ―たちが集うわけだが、2人にはこの言葉がピッタリである。共に、今や知る人ぞ知る強豪・大阪桐蔭出身の2人、#3笠松悠哉(コ4=大阪桐蔭)と#14峯本匠(コ3=大阪桐蔭)。立大の春秋連覇には、彼らの活躍は欠かせない。同じチームで野球ができる最後のシーズンである今季、それぞれの胸中に迫った――。

◆笠松悠哉(コ4=大阪桐蔭)◆

日本一の反響について語る笠松。間違いなく、

春季の反響を呼び起こした男は彼であった

――春季が終わって、反響等も大きいのではないでしょうか
  表紙(秋季展望の雑誌)にあれだけ大きく載って、立教のページも多かったので、今までそういった経験もないですしびっくりしました。注目されているのだなと改めて思って、今更ですけど春は良い結果を残せたのだなと実感もありました。秋も頑張らないといけないなという気持ちになりました。

――春季を終えて、課題は何か上がりましたか
  キャンプを通じてまだ打ち勝ってはないので、もっと楽に勝つというか、楽に試合を進めていくうえでヒットエンドランだったり、バントといった足を使った攻撃を取り組んできました。(――不動の4番である笠松選手もバントをするのが今季ということですね)チームでやっている以上は個人プレーではないので、メニューに対しては全員で取り組むという意識でいますし、自分も打つだけが仕事じゃないですしチームに役立つことがあればなんでもやるので。

――キャンプで重点的に取り組んだ練習は何かありますか
  キャンプは1日中練習しますし、普段は半日練習ですからしっかり振りこめたのかなと思います。バッティングの時間も長くとってバットをしっかり振るっていう時間も増えたので、2週間充実したキャンプを過ごすことができました。

――キャンプ後にはオールスターにも参加されました。いかがでしたか
  初めてのオールスターでもありましたし、楽しい雰囲気の中でできたのでちょっとした息抜きのような感覚でやっていました。

秋季に向け、チームバッティングの大切さについて

語る笠松。今季の立大打線を象徴するシーンである

――オープン戦ではプロの投手との対戦もありましたが、自信につながりましたか
  2軍とはいえ、プロはプロですし、対戦できてよかったなという感想があります。そこでさらに勝てたことによって自信もつきましたし、自分だけじゃなくてチーム全体が自信をもてたということでプロとの試合は良い経験になりました。

――山根選手(営4=浦和学院)、大東選手(コ4=長良)はプロの投手から本塁打を放ちました。ご自身のプロの投手との対戦はどう振り返りますか
  自分も一本、入らなかったですが田中和基さん(現東北楽天)の頭を越えるフェンス直撃の当たりを打てたので、感触としては良かったです。もちろんプロの前でホームランを打ちたかったですけど、一本ヒットが出たので自信にもなりました。あれだけホームランが出るとは思わなかったですけど、でもオープン戦とはいえチームでやっているので、仲間が打ったら喜びますし、勝てたことがなによりも良かったです。

――秋季は大学最後のシーズンとなりますが、特別な想いはありますか
  最後だからという感じではないです。まあ、個人で考えていることは違うので、最後だから絶対優勝しようと思ってもいいのですが、あまり表に出さずにやれることをしっかりやろうというか、変に最後だからプレッシャーがかかるというのは間違いなく良い方向にはいかないと思うので、春同様に粘り強くみんなで戦っていこうという意識です。他の選手がどう思っているかは分からないですが、プレッシャーがあったとしてそれを背負いすぎてもいい結果は出ないと思うので、自然に、春は春で秋はまた違った戦い方があると思うので切り替えてやっていきたいです

――ご自身の具体的な今季の目標などはありますか
  謙虚に行ったらいいのか大きくいったらいいのか分からないですが、ホームランよりはチャンスで打てるバッターになりたいと思っています。春はチャンスで打てたから16打点につながったと思いますし、なんぼホームランを打ってもチャンスで凡退してしまえば意味がないので勝負強い打撃を秋も続けていきたいと思っています。

立大の1シーズンでの打点記録は自身の持つ16打点。

自身の記録を塗り替え、笠松が立大野球部の歴史も作る

――秋は連覇がかかります。最後に今季の意気込みと、ファンの皆さんに一言お願いします
  やっとの思いで18年ぶりに優勝することができて、ファンの方々にはやっとかという思いで、でもそれ以上にありがとうという言葉をいただいたので、秋も、次は十何年ぶりかと言われないようにしっかり勝ち切って、ファンと一体感をもって戦って一緒に優勝できればなと思います!

――どうもありがとうございました!



◆笠松悠哉(かさまつ・ゆうや)1995年9月28日大阪府生まれ。コミュニティ福祉学部4年。右投右打/内野手/大阪桐蔭/181a85`


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◆峯本匠(コ3=大阪桐蔭)◆

春季は公式戦初安打。3年目での

初安打に率直な感想を語る峯本

――日本一から3か月が経ちました。反響は続いていたりしますか
  もうそんなことはないですね。もう秋一本という風にチームはなっているので、春の影響とかはないと思います。優勝して1週間くらいは余韻に浸っていたと思うのですが、すぐに秋のシーズンに向けて切り替えはできたと思います。

――激闘の春季を振り返って。公式戦初安打も放ちましたが
  1年生の時から使ってもらっていて2年生は出られなくて3年生でやっとヒットが出て。自分もうれしかったのですが、ベンチを見たときにみんなが喜んでくれていたのでそれを見て、嬉しいなというかチームってすごいなと思いました。その時に実感が沸いたというかやっと打てたなと感じました。みんなからも「普通にやれば打てるだろ」と言われていたのでなかなか打てなくて打てた時にみんなが喜んでくれてうれしかったですね。

――初安打、初打点など、成績を残せたことは春季の収穫になるものでしょうか
  だいぶ気が楽になれましたね。これで秋に向けて出られるとしたら結構気楽に自分のプレーができると思います。

――逆に、春季を経ての課題がありましたら教えてください
  自分が出ていなかったりダメなときに自分ばっかりになってしまうので、チームのことを見られなかったということが課題だったと思います。自分が打てなかった時に自分だけになってしまうので、周りの声とかも聞きながらやった方が良かったと思います。

先輩・笠松は打点の記録について記した。

峯本が書く、連覇に必要なものとは――。

――レギュラーとして初めて臨んだシーズンだと思いますが、六大学のレベルはいかがでしたか
  高いですね。投手のレベルとかも練習試合をしているチームとかに比べたら全然高いですし。独特の雰囲気もあるので余計に肩に力が入ってしまう。そういう雰囲気にも慣れていかないと自分のプレーができないと思います。(――高校時代の実績も十分な峯本選手でも重圧を感じるものなのですね)甲子園と神宮は全然雰囲気が違いますよ。甲子園の方が観客が入っていて緊張するだろうと思いがちですが、神宮独特の少ないけど見られている感じがすごくあるので。甲子園では人がまばらにいるから見られている感じはしないのですが、神宮は近いですし、周りの顔とかも見ることができるので余計に緊張しますね。そこがだいぶ緊張しますね。

――セカンドのポジションは定位置争いが激しいですが、いかがですか
  春は林田(観3=島原)が出ていたので今どうなっているかという部分で、最近は自分が出ることが多いのですが、林田も準備はしているので、変えられてしまったときに林田が結果を出したらすぐにレギュラーが変わってしまうというプレッシャーもあるので、そういう所も戦いながらやっていく感じです。

――オープン戦では様々な打順での出場がありましたが、打順にこだわりはありますか
  2番ですかね。高校からずっと慣れているので2番はやりやすいです。(――理想の2番像などはありますでしょうか)自分は結構特殊だと思いますね。高校の時もバントとかはあまりしなかったので攻撃的2番ですね。簡単に言えばペゲーロ(現東北楽天)のような感じです。大きく言えばペゲーロを目指しています(笑)

峯本の秋季の覚醒はどれだけ頼もしい戦力の強化であろうか。

彼が「首位打者」を獲った時、それは恐力打線の完成を意味する

――秋季は連覇がかかりますが、どのような形で貢献していきたいですか
  自分だけでは無理だと思います。チームで戦ったからこそ優勝できたと思うので、1人1人では強くないと思いますし、チームで戦うからこそ立教は強いと思うので、そういうことを大事にしてやっていけば、良い結果が出ると思います。(――4年生とは最後のシーズンとなりますが)笠松さん(コ4=大阪桐蔭)とはずっと長いので一緒にやるのも最後だと思いますし、楽しくやりたいと思いますね。変に緊張したりしたら固まってしまうので悔いを残さないように一番長く付き合ってきた学年だと思うので楽しんでやりたいなと思います。

――最後に改めて秋季に向けての目標、そして応援してくださるファンの皆さんに一言お願いします
  高校の時からずっと応援してもらっているので、そういう人たちに良い結果を残して良い姿を見せられれば良いと思います!

――どうもありがとうございました!

◆峯本匠(みねもと・たくみ)1996年4月4日兵庫県生まれ。コミュニティ福祉学部3年。右投左打/内野手/大阪桐蔭/173a70`


第6回は、大東孝輔選手(コ4=長良)、中川颯投手(コ1=桐光学園)です。お楽しみに!



(8月31日 取材・浅野光青、渡邉紘也/編集・川村健裕)