箱根駅伝予選会2017直前特集




秋の始まりは駅伝シーズン到来の知らせだ。長距離パートチーフ・青山(社4=立教池袋)中心のチームが始動してから早1年。9月23日に行われた日体大記録会での選考を経て、12人の箱根駅伝予選会メンバーが揃った。怪我による欠場者がいない今年、チーム目標である“立教記録達成”は間違いなく射程範囲内だ。

現立教記録=10時間53分05 アドバンテージ差引後:10時間51分30


チーム1の走力を持つ加世田



  要は轟木(コ3=小林)、加世田(理3=国府台)、中村(現2=川越東)の二枚看板ならぬ、三枚看板。3人で集団走をし、チームをグイグイ引っ張る予定だ。また轟木いわく、勝負は「最初の5キロから」。入りは抑え、昭和記念公園に入ってから勝負にかかるのが例年。しかし今年はエンジン全開でスタートし、その後のキープが鍵だという。多くの強豪相手に、Rのエースたちはどこまで通用するか見ものだ。

ルーキー・渡邉は予選会でどこまで通用するか



  ルーキー・渡邉(済1=國學院久我山)にも注目だ。昨年度の全国高校駅伝に出場し、7区で都大路を駆け抜けた。選考会では1年生ながら、加世田に次ぐチーム内2位でメンバー入り。初めての予選会に対しても、不安というよりも「楽しみです」。台風の目になる日はそう遠くないはずだ。

今年度の関カレも栗本(左)は補助員に終わった



  ダークホースもいる。入学以来、故障による長期離脱に唇を噛み続けた栗本(社2=立教新座)。怪我明け1週間で臨んだ選考会で、メンバーに食い込んだ。10000bの持ちタイムは選考会での記録のみ。しかし、高校3年次に出場した埼玉県高校駅伝では、1区(10キロ)で30’45。万全ならば間違いなくチームの中核を担う存在だ。知る人ぞ知る”裏エース”はどんな復活ランを見せるか。

パートチーフとしてチームを束ねた青山



  そして忘れてはならない、最上級生。4年目にして初の予選会メンバー入りを成し遂げた長谷川(文4=川和)。「いつも通り」を強調しながらも、「予選会に限っては少しでもみんなの前でかっこよく走れたら」と意気込む井原(文4=国分寺)。そして、1年間長距離チームの土台としてクールに背中を見せ続けた青山。同期の男子マネージャー・大竹(法4=追浜)が買ってきた必勝祈願のお守りを3人でつけた。誰もがこの日に懸けている。

   10月14日、立川の主役は誰かーー。今年も箱根予選会が始まる。
(10月13日 編集=小西修平/取材=小花優衣、中野陽太、中條万緒)




◆第94回箱根駅伝予選会◆
平成29年10月14日(土) 9時35分号砲
陸上自衛隊立川駐屯地〜立川市街地〜国営昭和記念公園




  ◆予選会メンバーコメント◆

-4年生-
青山大海
10000bベスト:31’56”17
選考会タイム:32’08”11
  「今年は怪我で出場できない選手もおらず、ベストなメンバーで組まれているので期待できんじゃないかと思います。最後だから頑張る、というよりは最後まで頑張るという気持ちで。目標は64分台です。長距離パートチーフとして、5番以内で貯金を作りたいなと。最初から最後まで、全力で20キロ走りぬきたいと思います。」

井原将太郎
10000bベスト:32’31”04
選考会タイム:32’31”04
  「いつも通りの走りでチームに貢献したい。自分のルーティーンを今年もしっかりしたいですね。自分の強みは安定感なので、今年の予選会もそこを発揮したいです。チーム内7番手が目標です。後ろの方を走る予定なので、前を走る仲間がたれてきても自分がカバーできたらと思います。」

長谷川俊太
10000bベスト:32’21”78
選考会タイム:32’21”78
  「目標は65分フラット。予選会は四年間ずっと目標にしてきて、4年目でようやく達成できて嬉しく思います。出られるだけでなく、チームの目標も達成してみんなで喜びたいですね。夏合宿までに“苦手”のペース走、また長めの距離を潰し、基礎を積むことができました。9月からはスピードに慣れる練習で、うまくいっているなと思います。今まで関わってくれた全ての人に感謝を、そして恩返しをします。立教記録達成します!」


-3年生-
大房功泰(営3=立教新座)
10000bベスト:32’25”11
選考会タイム:32’25”11
  「目標は66分フラット。20キロに対する不安はあるが、選考会での10000bで自己ベストを更新できたので、ある程度20キロでも走れるようになってきているのかなと思います。選考会ではチーム内9番手なので、同じく予選会でも10番以内に入りたいです。そして、立教記録に貢献したいと思っています。」

加世田雅之
10000bベスト:30’41”96
選考会タイム:30’45”21
  「目標は62分台。前回よりも4分早いですが、この一年間で走力がだいぶ伸びたからそれぐらい狙えなきゃいけないと思っています。みんながどう思っているかわからないけど、エースの自覚も付いてきました。上位のチーム、またライバル校の慶大、東大、芝浦工大のエースを意識したいですね。先頭を突っ走ってみんなを鼓舞して、チームを勝たせます!」

嶋大興(観3=別府鶴見丘)
10000bベスト:31’43”54
選考会タイム:31’43”54
  「目標は65分台。去年怪我で走れなかった分、今年の予選会にかける想いは大きいです。去年欠場したことはチームの士気を下げてしまったと思っているので、今年は逆にピンチを救えたらなと思います。自分は考えて走るタイプなのですが、今まではそれに力が伴っていなくて、具体的ではありませんでした。今年は力が付いてきたので、計画通り、そして力を出し切ってチームに貢献したいです。」

轟木亜問
10000bベスト:30’49”58
選考会タイム:31’29”68
  「まだ学連選抜に入れるレベルではないので、来年入るために今年どうするか。そのためには過去2回のように入りの5キロを守り、残りの15キロで勝負という意識ではダメ。最初からある程度攻めて、他大の集団に乗れればいいなと。チームの雰囲気は過去で一番いいですね。62分半で自己ベストを更新し、来年に繋げるのがひとまずの目標です。」


-2年生-
栗本一輝
10000bベスト:32’17”48
選考会タイム:32’17”48
  「怪我明けに対する不安はあります。20キロと誤魔化しがきかない距離ですが、復帰1ヶ月頃の今(10月11日)はだんだんと走れるようになってきました。目標タイムは64分半。立教記録を狙えるくらいのメンバーは揃っていると思いますし、記録を更新する一員になりたいです。また、貯金を作りたいと思います。」

鈴木孝明(済2=立教新座)
10000bベスト:32’27”45
選考会タイム:32’27”45
  「66分、65分台が目標です。順位よりはタイムを狙いたい。自分が上手く行った時と同じウォーミングアップをして、スタート前に自己暗示をかけるルーティーンをします。自分は自分の職務を全うしたいです。」

中村亮介
10000bベスト:30’49”04
選考会タイム:32’27”45
  「小目標が63分40秒。できれば達成したいのが62分50秒です。去年はタイムとしてはいいものではなかったので、今年は目標以上のタイムで走りたいと思います。ここまでは距離を踏む練習を多くしてきましたね。夏合宿では朝昼晩ジョグを多めに。予選会では轟木先輩、加世田先輩に勝てるような走りをしたいです。」

増田駿(営2=立教新座)
10000bベスト:32’25”74
選考会タイム:32’25”74
  「お世話になった4年生のためにいい走りをしたいです。15キロまでは一定ペースで走って、後半は気持ちで。20キロに対する不安はないと言ったら嘘になるが、今まで走り込んだ自信はあるので、成果を全部出したい。初めての予選会で怖いものは知らないので、いけるところまでいきたいと思います。」


-1年生-
渡邉海
10000bベスト:31’24”74
選考会タイム:31’24”74
  「楽しみです。昨年の都大路では集大成だったので、同じ大きな舞台ですが箱根予選会にはだいぶ違った気持ちで臨めると思います。目標は63分台。立教記録に貢献できるような走りをして、お世話になった先輩に恩返しをしたいです。」







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