「Go all out! Be aggressive.」

秋季リーグ戦直前

早大戦事前インタビュー@


徳山壮磨投手



   リーグ戦を2位で終え、涙を飲んだ昨季から半年――。さらに強くなったタテジマ戦士が神宮に帰ってきた!開幕カードの東大をストレートで下し、投打ともに仕上がりは万全。4季ぶりの優勝を掴み取るために、"Aggressive"に突き進む。

    第2カードは昨季3位の早大。春季は開幕カードでぶつかり、ストレートで勝ち点を奪った相手だ。今季も2戦で勝ち点を奪取し、次カード以降に弾みをつけたい。今回は、早大の主軸選手3人にお話を伺った。

◆徳山壮磨投手(1年=大阪桐蔭)◆

――春季でのご自身の収穫と課題を教えてください
   全体的には、大学1年目ということで自分の力がどれだけ通用するかを知れたと感じています。春季では与えられたチャンスをしっかり投げ切ることが出来ましたし、自分としては満足できる結果でした。課題としては、高校生と比べて大学生の方が打者の対応力やしぶとさの面で上だなと感じたので、その面ではもっともっと、自分の直球を磨いていかなければいけないなと感じました。

――その点を踏まえて今オフでの取り組みを教えてください
   実は、大会が終わって1週間程明けてから肩を怪我してしまったので秋季は投げられないかもしれないのですが、下半身を中心にウェイトや走り込む量は特に多くしてやってきたつもりです。

――慶大3回戦ではルーキーながら8回128球の熱投でした。 どのような思いでマウンドに立っていましたか
   慶大になかなか勝ち点を取れていなかったということを聞いていたので、勝ちたいという思いがとても強かったです。とにかく自分が粘って投げること、打線の援護を待つことが大切だなと思っていました。自分が思っていた以上に慶大を抑えることが出来たので周りから褒められました。喜んでもらえてよかったです。

――徳山投手にとっての春季リーグを一言で教えてください
    「経験」です。1年生の春季からリーグ戦での経験を積むことが出来たので、絶対に今後に活きてくると思っています。

憧れの田中誠選手の話に

なると思わずにっこり



――立大にはどのようなイメージを抱いていますか
   良い意味で明るくて、凄く自由で、勢いのあるチームだと感じています。

――立大の中で特に凄いと思う選手を教えてください
   田中誠也(コ3=大阪桐蔭)さんですね。自分が高校に入った時から凄く憧れの存在です。田中誠さんの直球のキレを見ると、上のレベルになると直球のキレが大事だと思い知らされます。田中誠さんは東京六大学の中で一番尊敬している選手です。

――田中誠選手とは仲良いのですか
   はい、連絡も取らせてもらっていますし、高校の時から仲良くさせてもらっています。前に「今度ご飯行こうよ!」って誘っていただきました。自分が早大に行くと決まった時に「ライバルになるな。投げ合えたらええな」という話をしていたので、いつか投げ合える日を楽しみに頑張りたいと思います。

――高校時代の田中誠選手の印象を教えてください
   120`後半〜130`ぐらいまでしかない球速なのですが、間近で見ると、凄く球が速くて、制球も凄く良いです。球速以上に感じる精度だったので、自分もこういう直球を目指さないといけないと感じました。一番印象深いのは、キャッチボールを一緒にした時のことです。あの時の、球の綺麗な回転は今でも忘れることが出来なくて…。そこをもっと、自分は突き詰めてやっていかなければいけないなと感じました。

――大学での田中誠選手の印象を教えてください
   大学での田中誠さんの活躍もずっと見ていました。日本代表としても凄く活躍されていて、本当に凄いという一言しかないです。

――田中誠選手の獲得した最優秀防御率のタイトルですが、ご自身も考えていらっしゃいますか
   そうですね。狙える時を狙って頑張りたいです。自分は「4年間で20勝」というのを目標にしているので、これからの2年、3年、4年としっかり結果を残したいです。ドラフト1位でプロに行くという目標もあるので、自分も最優秀防御率獲得を目指しています。

――U−18日本代表で一緒だった川端健選手(コ1=秀岳館)にはどのような印象をお持ちですか
   彼も高校時代から凄かったです。今も仲良くさせてもらっているので、同じ東京六大学のプレーヤーとして、士気を持ってやっていかなければいけないなと思っています。彼が頑張っているのを見ると自分も刺激になるので、しっかり切磋琢磨してやっていきたいです。

――徳山選手から見た川端健選手の強みを教えてください
   彼は威力のある直球と良い変化球を持っているので、ポテンシャルが高い投手だなと思います。

――立大打撃陣への印象を教えてください
   春季を見ていて、繋がると凄く良い打線だと感じました。

――4番の三井選手(コ2=大阪桐蔭)は高校時代ではどのような選手でしたか
   4番を打ってはいたのですが、すごく打つ選手かというと正直そうでもなくて。ですが大学で春に4本、本塁打を打っていたので見違えるようになっていて驚きました。

――三井選手とは仲良いのですか
   はい(笑) 1回、1個上の吉澤一翔さん(早大2年=大阪桐蔭)と、3人でご飯に連れて行ってもらいました(笑)

――ありがとうございます。最後に、秋季へのお気持ちと六大学野球ファンに一言お願いします
   秋季は怪我が治り次第頑張ろうと思います。でも焦らずに今やるべきことをやって、チームのサポートを裏でしっかりやっていきたいです。ファンの方々へは、4年生が最後ということで熱い試合になると思うので、一生懸命プレーしている姿を、ぜひ神宮で応援していただきたいです!

「立大からの勝ち点奪取に必要なこと」という

お題に「最少失点」と答えてくださいました!




   ――どうもありがとうございました!


   ◆徳山壮磨(とくやま・そうま)1999年6月6日生まれ。兵庫県出身。早大スポーツ科学部1年。右投右打/投手/大阪桐蔭/183a73`。  高校時代には福井章吾(慶大1年=大阪桐蔭)らと共にセンバツ優勝も経験した実力派右腕。昨季の早慶第3戦では大学初の先発マウンドに上がり、8回零封と好成績を残した。現在は肩を怪我しているものの、次代のエースとの呼び声が高い


   第2回は、加藤雅樹選手(早大3年=早稲田実業)です。お楽しみに!

(9月2日 取材・川村健裕、繻エ由佳/編集・繻エ由佳)





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