「Go all out! Be aggressive.」

秋季リーグ戦直前

早大戦事前インタビューB


小島和哉主将



   リーグ戦を2位で終え、涙を飲んだ昨季から半年――。さらに強くなったタテジマ戦士が神宮に帰ってきた!開幕カードの東大をストレートで下し、投打ともに仕上がりは万全。4季ぶりの優勝を掴み取るために、"Aggressive"に突き進む。
   第2カードは昨季3位の早大。春季は開幕カードでぶつかり、ストレートで勝ち点を奪った相手だ。今季も2戦で勝ち点を奪取し、次カード以降に弾みをつけたい。今回は、早大の主軸選手3人にお話を伺った。

◆小島和哉主将(4年=浦和学院)◆

――春季リーグ戦の収穫を教えてください
   個人的にはプロに行きたいという気持ちもすごく強くて、自分の一番尊敬している柳さん(明大16年度卒=現中日)の72イニングが目標でした。そのイニング数を投げようと思ったら、しっかりと試合を作る必要があるのですが、春季リーグ戦では63イニングを投げることが出来たので、その部分は良かったと思います。チームとしては、昨年の秋5位で悔しい思いをして、そこからチームの目標として「早慶戦に勝つこと、日本一になること、リーグ戦で優勝すること」を掲げていました。リーグ戦優勝と日本一は出来なかったのですが、最後の早慶戦でなんとか一矢報いることが出来たというのは収穫かなと思います。

――小島主将から見た早大野球部のキーマンを教えてください
   自分が投手なので、今西(早大2年=広陵)、早川(早大2年=木更津総合)、西垣(早大1年=報徳学園)の3人が特に頑張ってくれるのではないかと、すごく期待しています。

――小島選手から見た立大の印象を教えてください
   田中誠(コ3=大阪桐蔭)選手が一番のキーマンだと思います。彼はいつも安定して結果を出し続けているイメージがすごくあるので、そういった部分は年下でも本当に尊敬していますし、自分も見習わなくちゃいけない部分です。後ろの中川君(コ2=桐光学園)も、ああいう短いイニングで出てきたら結構打ち崩すのは厳しいですね。出来るだけローゲームローゲームの展開になってくると思うので、そこはワセダも対策しなければならないと思います。打撃陣も、藤野(営3=川越東)を中心に結構振れている印象があります。立大はすごく思い切りの良さが良いので、そこに惑わされないように丁寧に丁寧にやっていかなきゃならないということはいつも思っています。

――立大の中で警戒している打者を教えてください
   4番の三井選手(コ2=大阪桐蔭)です。彼はスイングが凄くて逆に力勝負をしに行きすぎると危ないと思うので、コーナーコーナーを攻めるようにしていこうと思っています。

ラストシーズンにかける思いは人一倍強い



――以前、田中誠選手が「東京六大学で憧れる人は小島さんです」とおっしゃっていましたがその点に関してはいかがですか
   誠也とは侍ジャパンの時に結構一緒にいたのですが、やることなすことがめちゃめちゃカワイイです(笑)例えば、試合が終わった後にみんなが自分の道具を片付けている時に、誠也がベンチの掃き掃除をしたりとか、ゴミ拾いをしていたりして。そういう部分を見て、「さすが、出来ているなあ」と思っていました(笑)


――田中誠選手はベンチワークも凄く頑張っていらっしゃいますがその点に関してはいかがですか
   一生懸命ですよね、全部に。投手って、誠也みたいなタイプって本当に変わっているというか、  結構自分のことに行きがちな面があるので。自分も主将として、同じ立場にいなくちゃいけないので、そういうところは参考になりますね。打たれたとしてもベンチで一生懸命声を出すところとか、そういう部分は本当に自分も見習わなきゃいけないなっていうのは感じます。

――藤野選手とバッテリーを組んでみての印象はいかがですか
   リーグ戦の時からキャッチングと肩がすごくいいなと思っていて、実際に自分が投げてみてもすごく良かったので、すごく投げやすかったという印象です。

――藤野選手とは結構仲は良いのですか
   高校が埼玉県同士なので、川越東とは(高校時代に)結構対戦していて親近感がありました。それに加えて、藤野のお父さんが仕事でブラジルにいらっしゃるのですが、自分たちが早大の遠征でブラジルに行ったときに応援に来て下さって、差し入れもしていただきました。

――対戦相手としての田中誠選手、藤野選手の印象を教えてください
   誠也に関しては、まっすぐとカーブ、右打者へのチェンジアップの制球がすごく良いので、この空き週はそこを打ち崩す対策を練るためにあると思っています。藤野に関しても、個人的にはすごく打たれているので、先輩の威厳としても抑えたいと思います。

――同じ主将という立場から見た松ア主将(文4=横浜)の印象を教えてください
   常にふざけているというか、元気がいいイメージがあります(笑)でも、それが立大のカラーというか、勢いづけてしまうと止められないというイメージがすごくあるので、試合では嫌がることをしないといけないなと(笑)

――ラストシーズンに向けてのお気持ちを教えてください
   自分が学生野球で野球をやるのもこの秋季リーグ戦が最後なので、その最後のシーズンにリーグ戦で優勝したいという気持ちはすごく強いです。

――東京六大学でプレーすることへの思いを教えてください。
   東京六大学で野球をやるということはすごく勉強になることも多かったですし、この四年間をその東京六大学で過ごせたというのは、一生の宝だと思っています。相手チームにも仲良い選手も出来ましたし、そういう面ではこの四年間はすごく大事なものだと思います。

――では最後に秋季リーグの意気込みと六大学野球ファンに向けて一言お願いします。
   自分が大学に入ってきて1年目から高橋監督(現早大野球部監督)に使っていただいて、その年のリーグ戦では春秋優勝して全日本大会でも優勝して、3冠を取って。でもそこから全く優勝は出来ていないので、最後にワセダに優勝をプレゼントして、後輩に良い結果を引き継げるように頑張りたいと思います。

――どうもありがとうございました!

「立大からの勝ち点奪取に必要なこと」というお題に

「藤野を抑える!」と答えてくださいました!


   ◆小島和哉(おじま・かずや)1996年7月7日生まれ。埼玉県出身。早大スポーツ科学部4年。左投左打/投手/浦和学院/177a81`。  高校時代には2年生エースとして母校を史上初のセンバツ優勝に導いた。早大進学後、2年時に最優秀防御率のタイトルを獲得。4年時では早大の主将を務め、シーズン最多の55奪三振、現役最多の18勝をマークした。立大にとっては、小島投手をいかに打ち崩すかが勝利への大きなカギとなる

(9月12日 取材・渡邉紘也、繻エ由佳/編集・繻エ由佳)





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