41年ぶりに関東で迎える開幕戦

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦 2部

VS東海大 プレビュー




   41年ぶりに立大が関東のピッチへ帰還する。JR東日本カップ 2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦2部(以下関東2部)は明日8日に各地で開幕。立大は東海大と対戦する。

   立大にとってほぼ未知の領域である大学サッカー最高峰の関東リーグ。その2部とはいえ、毎年多くのJリーガーを輩出している。昨シーズンまで所属していた東京都大学サッカーリーグ戦1部(以下東京1部)よりも格段に手ごわい相手が待ち受けているなかで、新体制の練習から関東で戦えるチームづくりが始まった。

   昨シーズンまでも東京1部にいながら、天皇杯予選やアミノバイタル杯といった公式戦で関東のチームと対戦してきた。その中で選手たちが感じた東京1部との違いは"スピード感"だ。切り替えの早さ、パススピードが大きく異なる。「ボールを奪ったと思ったらすぐに取り返されていた」とディフェンスリーダーの井上(法4=桐光学園)は振り返った。新チームの練習、練習試合は関東レベルの切り替えをイメージして行われた。    その切り替えの早さと通ずる部分ではあるが、相手の寄せの早さもこれまでと異なる。厳しいマークの中でもしっかりとボールを保持するために、これも練習で一つ一つの基礎的なプレーが見直された。パススピードを上げることや、つけたい味方の足に正確に出すといったことである。

   また、強豪との対戦が続く中で、思うようにボールを保持できないゲームも多くなるだろう。そういったゲームでは耐える時間でいかに失点をゼロで抑えるかが必要になってくる。厳しい攻めをしのげば相手も焦り、立大がペースを握るチャンスが増える。昨シーズンはどちらかといえばオフェンスの時間が長かったが、今シーズンはこれまでよりもディフェンスの意識を高く持つ必要がある。

   新体制では以上の切り替えの早さ、基礎的な一つ一つのプレー、ディフェンスの意識の三点を関東レベルまで引き上げるということが共有された。
守備でカギを握る井上(中央5番)

   初戦の対戦相手である東海大は昨シーズン関東2部で10位だが、同3位だった中大に勝利するなど実力のあるチームだ。そのスタイルはロングボールを多用し、縦に速い攻撃を仕掛けてくる。センターバックで出場が濃厚な井上と井浦(済3=東久留米総合)がどれだけ空中戦で競り勝てるか、そしてセットプレーを集中して守れるかということが勝敗を分けるカギとなってくる。そして、競り合いのあとのセカンドボールをボランチやディフェンスが拾えるかも重要なポイントとなるだろう。

   立大の注目選手は岩野(コ2=横浜市立桜丘)と宮内(営4=立教新座)。二人とも昨シーズンの東京1部、関東大学サッカー大会での出場はゼロ。特に岩野はベンチ入りすらなかったが、今シーズンの練習試合では右サイドバックでスタメン出場をしている。先月24日の練習試合・東京国際大戦ではタイミングを計ったオーバーラップから好機を演出していた。前主将・関根の抜けた穴を感じさせないプレーができるか。宮内は直近の練習試合でゴールを量産。出場機会があれば得点が期待できる。


好調を維持する岩野(左写真)と宮内。東海大戦での活躍が期待される



   選手たちが語る今シーズンの目標は「最低限残留」。勢いづけるためにも開幕戦での白星は必須となってくる。「これまで試行錯誤を続けた41年間に感謝したい」(井上)。先人たちの思いも込めて東海大にぶつかっていく。



☆紫風怒濤☆
4/8(日) VS東海大 11:30K.O.
@拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場

(4月7日・森亮太)





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