その勢いの中、近年目覚ましく成長しているのが自転車競技部だ。5月の全日本学生トラックでは渡辺(社2)がスクラッチで45年ぶりとなる優勝を成し遂げ、8月のインカレではロード部門団体8位入賞を果たした。その快挙の裏側には練習基盤の確立がある。それまでは競技の性質上、どうしてもトレーニングの方法や頻度が個人に委ねられる傾向にあった。しかし、昨年のインカレロードで小西(済4)が16位完走を果たしてから、どうすれば強くなるか、レースで勝てるのかといった方法論が各選手の間に生まれた。 小西は今年のインカレを持って第一線からは退くこととなったが、彼の功績は下級生に脈々と受け継がれている。先日の全日本学生RCS第6戦では森田(文1)がクラス2で1位、岩井(法2)も5位に食い込んだ。エースの渡辺も東日本新人戦のポイントレースで優勝し、チームにさらなる勢いをもたらしている。大黒柱が抜けても、揺るがぬ強さと勢いが今の立大自転車競技部には確実に存在する。 今後彼らがどんな活躍をしてくれるのか、楽しみでならない。 (10月11日・古谷駿太郎)
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