「優勝しか見ていない」。インカレに向けて、そうさらりと言ってのけたのは立大のエース栗山(済4)だ。 2年次には新谷(11年度卒)と共にインカレ男子ダブルスカルで3位に、また同年日本選手権では男子シングルスカルで8位に入賞するなど、これまでも大舞台で輝かしい成績を残してきた栗山。そんな彼は部のムードメーカーでもある。3年次からは部の副将にも就任し、持ち前の明るさとその実力で部を牽引(けんいん)してきた。 立大ボート部は例年5〜6月に行うシートレースの結果でインカレに出場するクルーを組んでいく。しかし今年、栗山は男子シングルスカルでのエントリーを監督に直談判した。その裏にあったのは優勝へのこだわりだった。栗山の今一番ほしいもの、それは「インカレ優勝」というタイトルだ。10年間ボートを続けてきたが、未だ全国規模の大会での優勝経験がない。最後に、どうしても「優勝」というタイトルが欲しい。ボート人生の集大成とするべく、自身の力でしっかりとけじめをつけるつもりで申し出た。
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