「自分たちは弱いということを自覚しないといけない」。今年の春、主将・小宮山(済4)はこう言った。この2年間の経験から出た言葉だった。
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チームをまとめる主将・小宮山 |
一昨年、2010年の秋。前年度にリーグ編成変更に伴い自動昇格した立大は、念願の2部校としてリーグ戦をスタートした。目標は高く「2部優勝」を掲げていたが、大東大や早大(現在は共に1部)などの強豪校相手に苦戦を強いられ結果は11校中10位。下入れ替え戦にも敗れ、優勝どころか残留も果たせなかった。「4年生の残留したいという気持ちに最後まで応えられなかった」。わずか1年で再び3部へ。突きつけられた2部の壁に、選手たちは涙した。
そして翌年、2011年。3部に戻ったチームの目標は、もちろん2部復帰。リーグ序盤は順調に勝ち続け、昇格に向け出だしは順調だった。しかし当時の主将・荒井(2011年卒)がケガの悪化によりリーグ戦中盤から試合出場を断念。チームも国学院大に逆転負けを喫するなど、かなわない相手ではないのに大事なところで勝ち切れない。終わってみれば立大は12校中4位、あと一歩のところで上入れ替え戦の出場権を逃した。
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シュートを決める婦川 |
こうして迎えた、2012年。
今年こそは負けられない立大は、新しいコーチの下でプレーの基礎となる「堅守速攻」を徹底。今まで以上に厳しい練習を積んできた。
そして9月からはついに秋リーグに突入。格段に成長したディフェンスと速攻は、「リーグが始まってからもどんどん良くなっている」(婦川=済4)といい、着実に立大の武器となっている。1次リーグも残すところあと2戦という現段階で、立大の成績は7勝2敗。2次リーグの上位グループ入りは確定しており、上入れ替え戦はもう手の届くところまで来た。
「2部昇格」。そのための準備はすべて整えてきた。一昨年よりも、去年よりも強くなったはずだ。2年間涙をのんできた立大も、今年こそは笑顔でリーグを終えてほしい。
(9月27日・安藤瞳)
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