合気道部

学生選手権 三連覇!!


   「今日は、全部勝つつもりで来ていました」。試合後のインタビューでそう振り返った宮城(文4)。その表情は満足感に溢れていた。そう、立大合気道部は学生選手権の団体戦で前人未到の三連覇を果たしたのだ。

   シード権を持ち3回戦から出場した立大。絶対的な強さを誇りながらも、中堅・小林(コ3)の欠場により、1勝を相手に献上せざるをえない不利な状況からの発進となった。しかし、蓋を開ければ3勝1敗1引き分けと、安定した実力を見せすんなりと決勝へ。綜合乱取で戦う先鋒・武田(観3)は序盤から積極的に攻めていく。結果は判定勝ち。「一番初めでよく緊張せずにやってくれたなと思います」(宮城)。しっかりと自分の役目を果たした。その後、捕技乱取の次鋒・園田(コ3)と副将・肥田(コ4)は引き分けに。1勝1敗2引き分けで、優勝の行方は大将の宮城(文4)に託される。肥田が「ごめんね、頑張れ」と声をかけると「面白いゲームの流れじゃないか」と宮城は応えた。怪我で欠場した後輩のためにも後ろで見守る仲間のためにも、自分を奮い立たせる。右手に思いを込め、胴技ありを決めて見事優勝を手にした。また、個人綜合乱取試合で宮城が3位入賞、個人捕技乱取試合にて田淵(コ3)が3位入賞をし、歓びに輪をかけた。

    今年の最高学年は宮城と肥田の二人だけ。下級生の人数も決して充分ではない。しかしそのネックを逆手にとって、濃密な時間を重ねたことが実を結んだ。人数が少ない分練習の回転率を上げ、部員全員の実力の底上げを図る。そして試合を想定したレベルの高い練習を実践し、普段から本番を意識した。加えて4年生の二人は下級生の面倒を見つつ自分たちの練習に励む。「まとめるのは大変だったけれど、楽しかった」と宮城。部員一丸となって戦った大会での優勝の味はこれまで味わったことのないものだろう。「この良い流れを自分たちの代で途絶えさせるわけにはいかない」(武田)と早くも後輩たちは前を見据えている。立大伝説は続いていくに違いない。

(7月16日・築田まり絵)





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