相撲部

激戦の末、インカレCクラス優勝


   両国国技館で成し遂げた東日本優勝から5か月、立大相撲部が今度は大阪の地でおよそ20年ぶりとなるCクラス優勝を果たした。

  他部から強力な3人の助っ人を迎え挑んだ団体戦。初戦の相手は大阪をホームグラウンドとする関西大。地元ということもあり、会場は関西大を応援する声が大きく、立大はアウェーの中で相撲を取ることになる。先鋒を任されたのは、柔道部からの助っ人小林(済3)。長いこう着状態が続くものの、最後は柔道で鍛えた投げ技で勝負を決めた。次鋒の主将坪井(済4)も盤石の相撲で相手を寄せ付けず勝利。その後は相手の粘り強い相撲に押されながらも何とか勝利を収め、計3−2で関西大を下して準決勝へと進んだ。

  準決勝の相手は名古屋大。先鋒の小林が寄り切り、次鋒の坪井が押し出しで勝利し決勝進出まであと一勝となったところ、中堅戦を任されたのは柔道部からの助っ人成田(済1)。初戦の関西大では敗れてしまったが今回ははたき込みで相手を倒す活躍を見せた。副将戦は細川(済2)が相手を豪快に吊り上げて勝利。大将を任されたレスリング部からの助っ人飯島(コ1)が善戦の末敗れてしまったものの、4−1で名古屋大を倒し決勝へと駒を進めた。

  決勝の相手は普段の練習でも胸を借りている埼玉大。相手の手の内を知っているだけに手ごわい敵だ。先鋒の小林は渾身の投げ技で勝利。続く坪井も重心を低くし引き落としで勝ち2−0とする。中堅の成田は体の大きい相手にもひるまずに戦うが土俵際で惜しくも敗れてしまう。副将の細川も押し出しで負けてしまい2−2のタイとなった。大事な大一番を任された飯島は、鋭い立ち合いから相手の背後にまわり押し出しで見事に勝利。優勝を決めた瞬間5人全員の喜びが爆発した。

  「坪井さんの最後の試合で優勝できてとても良かった」と試合後に細川は語った。エース坪井の引退を最高の形で締めくくった相撲部から今後も目が離せない。

(11月6日 高山統志)





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