陸上競技部

選手の活躍の裏で 〜陸上競技部マネージャー 緒方信也 〜


  皆さんは箱根駅伝が学生によって運営されていることを知っているだろうか。大学生の陸上競技の大会は、公益社団法人日本学生陸上競技連合と各地域の陸上競技連盟が主催し開催されている。今年度、その全日本学連の幹事長を務めたのが立大・陸上競技部マネージャーの緒方信也(観4)だ。選手たちの活躍の裏には、緒方らの綿密な運営があった。

  緒方は立大からの派遣という形で1年次から関東学生陸上競技連盟の常任理事を務めてきた。箱根駅伝では、学連選抜チームのマネージャーの仕事も。選手の合宿に参加したり、運営管理者に乗車したりなど、幼い頃から憧れていた箱根駅伝に深く携わる経験ができたという。3年次からは全日本学連に所属し、4年次には幹事長に就任した。関東学連とは違い全国各地の大会運営に関わるため、秋の駅伝シーズンは毎週地方に遠征へ。平日は毎日事務局で大会の計画、週末は当日の運営と学連漬けの生活を送ってきた。忙しい日々のなかでも「いかに楽しく仕事をするか」を考えてきた緒方。選手や地方学連の学生など様々な人との出会いが彼の原動力であった。

  4年間の学連生活を終え、緒方が今後の学連に期待することとは――。「大会の存在を多くの人に知ってもらうことを目指してほしい」。箱根駅伝が正月の風物詩になっているように、関東インカレなどのトラック&フィールドの大会にもさらに注目が集まることに期待を寄せる。年々レベルが上がる学生陸上界。その陰には大会を支える緒方の存在があった。
(3月1日・櫻井遥)




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