ローラーホッケー部

受け継がれる強さ


  10月11日、秋の香り漂う千曲川リバーフロント。そこには歓喜に沸く1つの団体があった。立大ローラーホッケー部である。今回行われた大会は全日本学生ローラースケート選手権大会、通称インカレだ。立大男子は大会5連覇をかけ、女子は今期4冠をかけ、戦いに臨んだ。

  ローラーホッケー。おそらくほとんどの読者にはなじみのないスポーツだろう。ローラーシューズを履いて行われるホッケーで、フィールドはフットサルコートほどの大きさだ。目まぐるしい攻守の入れ替わりと、選手同士の激しいコンタクトが魅力で、スペインやポルトガルではサッカーやバスケットボールなどに次いで人気のスポーツだ。「ローラースポーツ」として2020年東京オリンピックの新種目候補にあがったこともあり、今後注目しておいて損はない。

  立大は男女ともにシードで準決勝から始まる。立大は強豪校として常に学生一を目標に掲げている。必然他大学から毎年執拗にマークされる。それでも先人たちが築いてきた強さの系譜を途絶えさせるわけにはいかない。大きな重圧をむしろ糧にして立大は戦う。女子は圧勝、男子はゴールデンゴールで劇的な勝利を収め、順当に決勝へと進出した。

  決勝、相手は女子が日大、男子が国学院大。先に開始の笛が吹かれたのは女子チーム。押し込むも点が取れない展開が開始から続いたが、終了間際に主将・原(観4)のゴール。これで勢いに乗ると後半も原が2点目をとり、直後には吉野(営4)のゴールも生まれ、結果3−1で優勝を決め、見事4冠を達成した。
  男子の決勝は女子優勝の余韻が残る中行われた。こちらも点が入らない展開ではあったが、前半に がゴールを決め勝利をつかむ。こちらも5連覇を成し遂げ、立大ロラホ部は名実ともに最強の名を手に入れた。

  この大会をもって4年生は引退する。チームを引っ張ってきた彼ら、彼女らの引退は大きな痛手となることは間違いない。しかしそういったことを乗り越え、その度にニューフェイスが現れてきたのがこのクラブである。すでに戦力となっている3年生はもちろん、今か今かと出番に飢えた1,2年生の活躍に大きな期待がかかる。新しい戦力が一つになったとき、立大はさらにロラホ界にその名を刻むのである。

(10月26日・高橋謙人)











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