ホッケー部女子

さらなる成長を信じて


   いよいよ秋季リーグを目前に控える立大ホッケー部女子。現在関東リーグ1部に所属する立大は、大学からグランドホッケーを始めた部員が多いため、一人一人が1からプレースタイルを作っていくのが特徴だ。そんな彼女たちの日々の努力は徐々に実を結び、近年大きな変化を遂げている。
今年度の主将・飯塚(済4)


   2年前の秋季リーグで5,6位決定戦に駒を進めた立大。当時から「1部5位」を目標に掲げていた選手たちは、大一番の勝負で成城大と両者譲らないプレーを繰り広げる。試合は延長戦ののち、シュートアウト戦で立大が劇的な勝利を飾った。見事目標であった「1部5位」を達成し、確かな手ごたえを掴んだ選手たち。立大史上初の快挙を遂げ、さらなる飛躍が期待された。

   ところが、翌年の26年度春季リーグでは7位という厳しい結果に。下入れ替え戦に持ち込まれ苦しい状況に立たされてしまうが、なんとか勝利を収め1部残留を決めた。こうした春の反省を生かし、秋季リーグでは課題であった連携面を強化。チーム全体にまとまりが生まれ、得点に結びつくプレーが増えた。最後は、部としても打倒を掲げている慶大に5,6位決定戦で惜しくも敗れ、結果は6位。それでも、ピンチを乗り越え1年間を戦い抜いた選手たちは、晴れやかな表情でシーズンを終えた。

円陣を組み試合に臨む選手達

   そして迎えた今年の春季リーグ、部は大きなチャンスを獲得する。リーグではまたしても6位となったが、大きな目標であった全国大会・王座への進出を決めた。他大の棄権による繰り上げではあったものの、石井(営2)は「王座でどのくらい自分たちが戦えるか」と意気込んだ。7月に行われた1回戦、相手はレベルの高い関西のリーグで戦う聖泉大。今持てる実力を出し切った立大だが、試合は終始攻め込まれる展開となり、0−8で敗退となった。しかし全国の舞台で高い技術を持った大学との試合を経験し、選手たちは改めて攻守ともに課題が浮き彫りになったようだ。「もう一度基礎から見直したい」(飯塚)と、秋に向けてすでに闘志は燃えている。

   最近は経験者も徐々に増加し、そうした経験者の知識から練習にも変化を加えた。部員内でもお互いに刺激を受けることで、「チームの流れも雰囲気も変わったし、一人一人が少しずつホッケーに対してしっかり向き合ってくるようになった」と飯塚は語る。より良いチームとなるため全員で上を目指す彼女達。まずは目の前の秋季リーグ5位を目指して。日々成長を遂げていく立大ホッケー部女子に、これからも目が離せない。
(8月22日・小林早紀)




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