スケート部フィギュア部門

大舞台での躍進


   冷え込みが一段と厳しくなり、寒さで空気がきらめき出した1月。新年を迎えた彼女たちは大舞台に立っていた。日本全国から学生屈指の実力を持つスケーターが一同に会し、美しき激戦の口火が切られる。
優雅に滑る廣川・富田ペア


   続いて行われたのはアイスダンス。アイスダンス部門からは廣川と大友(理4)が出場する。始めに氷上に立ったのは廣川。富田(慶大)とペアを組んだ廣川は穏やかな曲調に合わせて滑り出す。富田との息のあったスピンやリフトを披露し、後半からは軽快なステップを見せた。揃った演技が評価され廣川・富田ペアの得点は19.63と高得点。見事3位で表彰台へと登った。続いて登場したのは大友・畑野(東大)ペア。軽やかな曲に合わせて演技し、後半では安定したリフトを見せる。だが、前半部のわずかなずれが得点に響き、惜しくも5位という結果で幕を閉じた。    激戦区Bクラスで華やかな演技を見せたのは青野(社2)と斉藤(済1)。最初に現れたのはノーミスの演技を心がけていたという青野。ピアノの音が響き青野の演技が始まる。見せ場である冒頭の2回続くダブルジャンプは綺麗に着氷。勢いに乗ったと思われたが次のジャンプは惜しくも回転不足でシングルとなってしまう。試合後「集中力が切れてしまった」と反省点を語った。しかしメリハリのある演技で持ち前の表現力を存分に発揮した青野の得点は54.84。7位で演技を終えた。続いて登場したのは斉藤。アクセルジャンプが強みと語っていた彼女だが、今回は惜しくも失敗が続く。ジャンプでのミスが続き普段通りの演技ができなかった斉藤。試合後彼女は「とにかく悲しかった」と語りといつもの笑顔はなかった。得点は54.39点で10位という結果で幕を閉じた。しかし、彼女たちは氷上で可憐な演技で観客たちを魅了し、見事にBクラス団体優勝を勝ち取った。

リフトを見せる大友・畑野ペア

   そして迎えた青野と斉藤はBクラス団体優勝と頂点に登り、アイスダンスでは廣川が3位で表彰台に登った立大フィギュアスケート部。新年早々輝かしい結果を残した彼女たちだが、それぞれの課題は明確に現れた試合でもあった。今大会の勢いをバネに、今年度も立大フィギュアスケート部の躍進が始まる。  

(2月12日・梶原伊佐子)




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