男子ラクロス部

新生SAINTS、始動


   3月13日、立大新座キャンパス多目的グラウンドで六大学交流戦が行われた。4年生が引退し、新体制となった立大男子ラクロス部。今シーズンは「WILL」をスローガンとして掲げる。この六大学交流戦が初陣となるが、対戦するほかの5大学はいずれも1部リーグに所属する強豪チーム。厳しい冬を超えた自分たちの力がどれだけ格上に通用するのか――。新生SAINTSの戦いが、幕を開けた。
この日4得点と大活躍の堀内


   初戦の相手は、昨シーズン1部Bブロック4位の明大だ。序盤、立大はポゼッションを奪われ、3点を失う。高子(済1)のランシューで2点差としたが、相手ペースの試合運びを許してしまった。リードする明大は時間をかけた攻めで立大ゴールを脅かす。一進一退の攻防が続くが、流れを変えたのは堀内(コ3)。第2Q14分、強烈なランシューを相手ゴールに叩き込み、1点差に迫った。これで勢いに乗った立大は、立て続けに塚田(営2)、加瀬(社3)が得点し逆転に成功する。ゴ―リー福田(法3)は、好セーブを連発し相手に流れを渡さなかった。そして第3Q、試合の主導権を掴んだ立大は、試合を完全に支配する。    猛烈な勢いで相手ゴールに迫り、果敢にショットを放つ。9分には山本(コ2)が鋭い切り返しで相手をかわしショット成功。19分にも高子が鮮やかにパスをつなぎ、堀内のショットでゴールネットを揺らした。「ここを守り切れ!!」。そんな掛け声が立大ベンチから発せられる中で、第3Qでは相手を完封し、リードを保った。第4Q、この日絶好調の堀内が試合を決定づける。3得点目、4得点目と、放たれたボールは面白いようにゴールへと吸い込まれていった。終盤、相手の猛攻を受けるも逃げ切り、9−7で明大に逆転勝利を収めた。

格上相手に逆転勝ちし、喜ぶ選手たち

   1部リーグ所属の明大相手に勝利し、幸先よく初陣を飾ったSAINTS。格上相手に劣勢からでも流れを変える力、「接点」で相手を上回る突破力、そして何より「勝ち」にこだわる執念が随所に見受けられた。1部復帰を目標とするも2部4位に終わり、屈辱を味わった昨シーズン。だが、彼らは厳しい冬の間も、胸の中には逆襲の炎をたぎらせていた。始まった今シーズン。敗北を経験し成長を遂げた彼らには、一体どんなドラマが待ち受けているのだろうか。  

(3月16日・大宮慎次朗)




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