アメリカンフットボール部 荒竹悠大

   RB(ランニングバック)。アメリカンフットボールにおいて、このポジションはオフェンスの花形ポジションの1つである。ランプレーの中心であることから、得点に絡むプレーの中心であり、観客の注目を浴びやすいのだ。
「荒竹頑張れ!荒竹走れ!」
2016年、立教大学Rushersにとっての第4戦、慶応大学戦。チームが、観客が、入部して間もない1年生の走りに期待し、歓喜した。その彼は、荒竹悠大(法1=立教新座)。Rushersに突如吹き込んだ注目の新生である。本特集では、そんな荒竹の魅力に迫った。



◆チームでのポジションと、自分の選手としての特徴を教えてください
ポジションは高校からやっているRBです。自分の特徴は、オフェンスラインのブロックを使った走りを意識してプレーしているところだと思います。
◆大学でアメフトをやる、と決めた理由を教えてくだい
高校の時もアメフトをやっていて、最後の大会の早大学院高校戦に負けて、悔しかったからです。あの一戦は、悔しくて今でも忘れられない一戦です。負けた直後は大学のことは考えられなかったのですが、時間が経つにつれ悔しさが増していったので、徐々に大学でアメフトをやる、という気持ちが芽生えていきました。
◆アメフトと出会ったのはいつですか
アメフトと出会ったのは高校時代ですが、小学校の時にフラッグフットボールというアメフトに似たスポーツの学校の代表でした。フラッグは、タックルなしのアメフトに似たスポーツです。
◆幼少の時から興味があったということでしょうか?
興味がわいてきたのは高校の時で、同期や先輩から誘ってもらったことがとても大きかったです。 小・中学校で野球をやっていて、ほかにも小学校で水泳と体操をやっていました。
◆他競技の経験は現在に生きている点はありますか?
そうですね。特に野球は走るスポーツなので、足腰が鍛えられていて、現在に生きていると思います。
◆高校のアメフトをやっていた3年間で1番思い出の試合はありますか?
各年代が引退となってしまった試合は頭に残っていて、あとは、自分たちの代の引退する早大学院戦の前の試合であった日大三高戦というのは、初めて自分たち中心の代で、関東大会で勝利した試合だったので、心に残っています。
◆高校での最大の戦績は何ですか?
関東のベスト4です。個人としては、SIC地区選抜に選出され、その大会の優秀選手賞を獲得したことがあります。
◆他大学からの誘いを受けた、と聞いていますが?
関西学院大から話はありました。
◆その中で、立教を選んだ理由はありますか?
やはり、今まで小学校から立教で育って、立教で未だ頂点をとることができていないので、「立教で勝ちたいな」という気持ちが強かったので、立教大学を選びました。
◆高校までと大学で、アメフトのレベルの差を感じますか?
全体のプレースピードが違うな、と感じています。個々の点でも、スピードも速いですし、当たりがとても強いと感じます。練習の時から意識が違って、高校の時は若干、楽しんでやっている部分もあったが、大学は皆同じ目標に向けて練習していて、ぬるい雰囲気というのはないな、という印象です。(プレッシャーは感じますか?)自分はまだ下級生なので、思い切りやろう、自分のプレーをしよう、ということだけを考えています。
※茂住雄太…2014年度大学第80代主将、 関東リーディングラッシャーに選ばれるなど、絶対的な実力とリーダーシップでチームを牽引した
※山本智也…2013年度立教新座高校主将、現在は強豪・関西学院大学FIGHTERSでRBとして活躍
◆チーム内に信頼している選手を特に上げるとしたらいますか?
まだ1年生なのでわからないですが、QBの若狭(社1)は中学から野球・アメフトとずっと一緒にやってきて、日本一のQBになってほしいと思っています。一番やりやすいQBだと思います。
◆他競技の経験は現在に生きている点はありますか?
やはり、SICは高校で、今プレーしているのは大学なので、環境など、違う部分というよりは、高校は高校、大学は大学だと思っています。
※SIC…埼玉・茨城・千葉の高校アメリカンフットボールトーナメント
◆チームの中でどのような存在になっていきたいと思っていますか?
信頼される選手ですね。そして、1対1で当たり負けない技術も必要だと思っていて、それに加えスピードもついて来ればRBとして信頼を得られると思うので、その両方の能力を手に入れられればなと思います。逆に言えば、まだその部分が足りないなとも感じているので、これからしっかりと練習してきたいと思います。
◆個人的な、チームの将来的な夢はありますか?
周りから応援されるチームですね。今も応援してくれる人がたくさんいてとてもうれしいので、大学に入ってまだまだ日が浅いのでわからないですが、もっともっと応援されるチームになればよいなと思います。
◆チーム内にライバルはいますか?
 同じポジションのRBの先輩・同期は全員ライバルだと思っています。みんな、それぞれに良い部分があって上手いので、自分が試合に出られるように意識してやりたいと思っています。
◆これからの自分の課題と目標を教えてください。
 少しでも成長することと、チームに貢献することに尽きると思います。その「少しでも」という部分をどれだけ意識してやれるかだと思っていて。自分が少しでも上手くなることがチームに貢献できることだと信じているので、そういう部分ですね。具体的には、ゴール前では自分に任されることが多いと思うので、そういう部分でチームに貢献できると思っているので。そのほかにもいろいろなプレーで少しでも上手くなって、少しでも貢献できればなと思います。
◆大学より上のステージでやりたい、という思いはありますか?
 自分はまだそんなことは考えてはいないですね。よいところから誘いが来たら、考えると思います(笑) でも、自分も大学に入ったばかりで、まずは大学での活躍なので、大学でしっかりと活躍したいです。
◆アメフトをやっている中での夢はありますか?
 ALL関東24という関東の大学のベスト24が表彰される機会があるので、それで表彰されるのは目標ですね。あとは名前だけで相手に恐れられる、警戒される選手になりたいです。チームとしては、日本一で勝てるだけ勝ちたいと思います。高校の時に達成できなかった目標なので、この目標も達成したいと思います。
2016年度、Rushersは既にリーグ戦で4試合を終えた。荒竹は全4試合に出場し、日に日にその存在感を見せつけている。今後、彼にはまだ3年もRushersでの競技生活が待っている。いずれは、Rushersを背負う選手となることは間違いない。彼の今後の活躍に期待しないわけにいかない。今週末、29日に行われる対明大戦、彼の走りをスタンドで観ることを強く勧める。Rushersの未来を担う新生を見るなら、今だ。



(10月24日 取材、編集・川村健裕)



Copyright (C) 立教スポーツ編集部, All Rights Reserved.