第4回 アメリカンフットボール部トレーナー 小堀萌さん |
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今回は薗田香奈さんと同じ富士見グラウンドで練習する、小堀萌さんをご紹介。アメリカンフットボール部トレーナーの小堀さんは、練習中は全体へ声をかけ、先輩後輩関係なく考えをしっかり伝えます。先輩からは「仕事を与えたとき、聞き返さずに自分で考えて動いてくれるので、頼りにしている」といわれていました。そんな小堀さんにお話を伺います!
中学高校でバレーボール部をやっていたので、最初は選手として体育会に入部しようとしていました。実際に高校時代の先輩が所属しているある部活に「萌はやる気があるから絶対にむいているよ!」と声をかけられていましたし。そんな中、アメフト部からの勧誘を受けていて。今まで女子高だったので共学らしいことをしたいなという気持ちもあったのですごく悩みました。でも、色んなことを経験してみたかったので、今度は裏方にまわって選手を支えようとアメフト部への入部を決意しました。結局答えが出たのはGW明けでした!
――女子校から、急に男社会に入って、カルチャーショックなどはありましたか? ん〜。全てが新鮮に感じられたので、楽しかったです。色んなことに興味あるし、色んなことを経験したいと思うタイプなので、「こんな考えもあるのか!」とか「これが日本一を目指すチームなのか!」と、すごいと思うことがいっぱいありました。
トレーナーは直接選手と関わることが多い仕事です。選手へテーピングを巻くことと、走ったりするなどのトレーニングメニューの監督です。トレーニングメニューの内容はストレングスコーチが考えるのですが、平日の練習などコーチが欠席するときは私たちが替わりに指揮を執っています。
――選手の体に直接関係することも多いので、責任がありますね。 「選手に強くなってもらいたい」、「選手が少ない怪我でアメフトを楽しんでほしい」、「チームが勝ってほしい」という気持ちがあるので、どうしてもメリハリをつけてトレーニングを監督しなければなりません。トレーニングメニューは必ずしも楽しくてラクなものではありません。その中で私たちが理解できていなかったり、口で上手く説明できないと、ピリピリした選手たちはすぐ反応してしまいます。直接言われてしまうので、それが重なるとモチベーションが下がってしまうこともありました。でも、それがあったからこうして成長ができたんだと思います。今は何を言われても動じないし、気になりません。(笑)
――トレーナーの仕事は大変ですね。その辛さをどうやって乗り越えましたか? 一番の支えは先輩でした。話を聞いてくれたりして、とても仲良くしてくれたので何度も助けられましたね。あと、主将さんが「文句をいうのはやめよう」といってくれているので、ありがたいです。
選手のために働くことはもちろんですが、では何のために私たちが頑張っているかというと、やっぱり勝つためなんですよね。マネージャー(トレーナー)は自分たちが試合に出ていないので、「絶対に勝ちたい」、「○○大には絶対に勝ちたい」という思いは選手より薄くなりがちです。でも、手が届かないような目標でも、ちょっとしたことでも一生懸命(アーネスト)に取り組んで、小さな頑張りを積み重ねていけば、手が届くようになると思います!
――選手もマネトレも関係なく、勝ちにこだわるというのは素敵です! 日ごろから勝ちにこだわっていれば、勝ちに繋がる行動が自然とできようになるし、勝つためにはどうしたらいいのか自然と考えられるようになるはずです。私も選手を経験したことあるので、負けたら悔しいってことも、勝ったら嬉しいってこともわかります。
――それでは前回紹介したサッカー部薗田香奈さんからの質問、「マネージャーとしての個人の目標は?」 技術面に関しては、テーピングを上手く巻けるようになりたいです。先輩がとても上手なので、並べるようになりたいですね。選手の中には上級生にやってもらうのを希望する人もいるので、私も必要とされるように上達したいです。
マネージャーという立場としては、クラッシュボールに行くこと!!!…こんなこと、トレーナーなのに言っていいのかな…。この前の試合で、練習状況が試合にそのまま出てしまうことを思い知らされました。練習で100%やって本番で全部出し切ることができる人はなかなかいないと思います。だから練習で120%やって本番で100%出せるくらい、日々の練習を大切にしていきたいです。
共通の友達を持つ、男子ラクロス部の牧元千帆さんです。いろいろな部活があるなかで「男子ラクロス部でよかったな!」と思えることを聞いてみたいです。
――なるほど!小堀さんの「やっぱりアメフト部でよかったな!」と思えることは何ですか? 短所を長所にできること!アメフトにはいろいろなポジションがあるので、いろいろ体格の人が揃っています。体が大きい人も小さい人も、みんな同じ分だけ輝けるチャンスが与えられたスポーツです。そこが、自分が部に属していて誇れるところですかね。
――ありがとうございました! 【取材を終えて】 とても気さくで明るさは人一倍の小堀さん。笑いの絶えない、楽しい時間でした。選手に負けないほどアメフトへ熱意を持ち、勝利にこだわります。その思いは、きっとチームの目標達成に近づくと信じています。これからも「立教スポーツ」編集部は全力で駆け抜けるアメリカンフットボール部を応援しています!
小堀萌さん、ありがとうございました!
次回は 男子ラクロス部マネージャー 牧元千帆さん です。お楽しみに!
(6月14日・大瀬楓)
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