あの子にエール!
マネージャー・トレーナー 特集リレー


第10回
野球部マネージャー 皆川咲さん
記念すべき第10回は野球部マネージャーの皆川咲さんです!女子のチーフマネージャーとし て、大学の野球部だからこその仕事を日々こなす皆川さん。なにかと話題になる『野球部のマネ ージャー』の真の姿をご紹介します!

――なぜ立大野球部のマネージャーになったのですか?
  高校でも野球部マネージャーをやっていたのですが、夏の大会では一回戦で負けてしま って。そのことで「このままじゃ終われない」と思い、大学でも野球部のマネージャーを希望 しました。どこがいいかとなった時に、高校の横浜遠征で見た 六大学の華やかさが、良いイメージで残っていたんです。その 中で、自分がいいなと思っていた選手が多かったのが立大で。 それで来ました。

――大学の野球部マネージャーの具体的な仕事とは?
仕事は、それぞれの人の適正があるため人によります。男 女でも違うし。たとえば、一人の女子マネは、食事、広報関係 をやって、もう一人の子は、HPと、高校生対象の勉強会の管 理などをやってもらった。というように、野球部では主に事務 ・運営・管理が主な仕事。1日で仕事が終わらないというよう な。

――野球部だからこその仕事というのは
ボールを渡すとかは、誰でもできる。それは1年生のしつ けにも使える。大学になると打球も早いし、より危険度が増 す。だから私たちがグラウンドに入っても邪魔になってしまう。大学では野球部を「回してい る」という実感が大きいですね。

――仕事の上で気を付けていることは
気配りですね。基本的にOBや、他大・社会人チームなど外部との接触が多い。その上で、 礼儀・言葉・マナーなどの気配りができないといけない。

  ――選手に対して気をつけていることとは
全員に平等に接することかな。人数が多い分難しいですが、全員が特別だから、特別を作ら ないことにも気を付けています。

――人数が多くて大変なことは
みんなに挨拶したくてもできないところかな。現実的なところでは食事ですね。朝・昼・夜 で、48人・160人・135人になることもあり、日々寮で食べる人数・量が全然違う。これが本当 に大変。あとは連絡が隅々まで行き届かないことかな。

――大変な中でも、やりがいとは
できること。あとは、大きい組織を動かせることかな。3年間辛かったけど、選手たちもそれ を見ていてくれた。その上で自分を認めてくれて、私の意見を聞いてくれる。そこで私は間違 ってなかったんだな、と。


――では、その3年間を振り返ってみて
  まず1年時から。高3の10月に野球部に電話をしたけど、まだ新歓の体制が整ってないから と、相手にされませんでした。学校の始まる3月中頃にこっちに引っ越してきて、オープン戦 を見に来て、スコアを取っていた。そのとき、「スカウトみたいなの来たぞ」とも言われた。 (笑)でもその分、選手たちと早く溶け込めた。1年の時は、部員と話しているのが一番楽し くて、その中で先の話をしながら過ごしたかな。2年時は、1年間やって仕事に慣れてきて、 何がやりたいということも出てくる時期。1年の秋に今の大塚監督(昭57年法卒=岐阜)がい らした。監督がいろいろ話す機会を作ってくれ、自分の思いを言ったりした。方向性を固める ことができましたね。3年時は本当に楽しかった。好きなことやっていました。寮にいた時間 が一番長かったですね。

――後輩マネージャーに伝えたいことは
広報の仕方や、食事の面でいろいろ変えてきました。それをさらに良いものに広げていって 欲しい。道をそれずに、反省しながら頑張って欲しいですね。
――ちなみに食事を変えたというのは…
  来たころは残数がひどかった。その残数削減のために、みんなのスケジュール管理。その日 の残数をボールにするといくつ分とかを張り出したりした。あとは、食べたいと思える食事 にするために、部員にアンケートをとって、食事を作ってくださる方と話し合ったりもしまし た。
――では、リーグ戦の意気込みを
  選手に任せるしかない。彼らが一生懸命やった結果だったらなんでも良いですが、優勝した い。1日でも長く彼らと一緒にここにいたい。私ができるのは始まる前の準備。広報活動でス タンドから盛り上げていくこと。グラウンドの中で私ができるこ とは何もない。だからその周りをどう準備していくかですね。
――では最後に女子ラクロスの櫻井優美さんからの質問で「選手の ケアで気を付けていることとは」
 選手たちと、挨拶だけで終わらせるのではなく、そのあとに二 言目、三言目までかけるようにしている。そのコミュニケーシ ョンのなかで、悩みとかがあれば聞いてあげるとかですかね。
――次のマネージャーの紹介と、聞きたいことをお願いします。
じゃあ、お隣さんの水泳部のマネージャーさんに。まず「いつ も六大学の応援に来てくださってありがとう」ということを伝え たいです。聞きたいことは、野球は一緒に混ざってはできないけ れど、「水泳を見ていると自分も泳ぎたくならないか?」かな。 こんなんでいいのかな(笑)じゃああともう一つ。男女とも一緒 に見ているから、「男女の対応に違いはあるのか?」という質問 も。

――お忙しい中、ありがとうございました!



【取材を終えて】
オープン戦が終わってすぐ、皆川さんには寮の夕食までの合間をぬってインタビューに答え ていただきました。高校時と比べ部員との交流は減ってしまうという中でも、「選手達とのコ ミュニケーション」を第一に考えている皆川さん。その選手達のことを日々考え、野球部を 『変革』してきました。そんな立大野球部も4月21日に初戦を迎えた東京六大学野球春季リ ーグ戦。神宮球場では、皆川さんのはっきりとした声のアナウンスが響きわたります!



皆川咲さん、ありがとうございました!
次回は 水泳部マネージャーさん です。お楽しみに!


名前 皆川 咲(みながわ さき)
学部学科、学年 コミュニティ福祉学部
スポーツウエルネス学科、4年
生年月日、血液型 1990年6月29日 A型
出身校 浜松西高校
最近はまっているもの ベトナム料理(生春巻きには目がない)

野球部ホームページの皆川咲さんプロフィールはコチラ

(4月26日・寺門奈緒)


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