京成線事件



京成線事件控訴審判決公判傍聴記録   written by M.S

東京高裁(民事)2003年6月26日 820号法廷 午後1時10分 開廷
 午後1時少し前に着いて、廊下の掲示板を見ると、午後1時10分からの法
廷には、13件の判決言い渡しが列記されていた。
 法廷に入ると、地味なスーツ姿の男女で傍聴席は7割方埋まっている。
 一瞬、法廷を間違えたかと思ったが、13件の関係者が出席しているのだ
から当たり前だと納得。
 それにしても、どうのように進行するのかと思ったら、一件30秒もかけ
ずに判決を読み上げるだけ。
 雇用問題、相続問題、所有権の争いと思われる判決が淡々と続く。
 判決といっても殆どが、「本件控訴を棄却する。控訴費用は全額控訴人
の負担とする。事実及び理由は省略します」というもの。
 京成線事件当事者の名が読み上げられ、一瞬緊張するが、「本件控訴を
棄却する」という無味乾燥な言葉が、この事件のことなど何も知らないだ
ろう多くの 出席者の頭上を通過して、虚しく消えた。
 一人一人の切実な思いは、法廷の冷たい空気の中で凍りつき、どこにも
届くことがない。
 一人一人の思いに一々かかわっていたら、裁判なんてやってられないよ、
と言わんばかりの法廷であった。
STOP!痴漢えん罪!

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