西武新宿線第2事件



第十三回公判傍聴記   written by NA
2004年5月10日 11:05-12:35 東京地裁515号法廷
 陪席裁判官の別法廷が長引いたため、開始が遅れた。更に、ビデオ撮影
が2分間。開廷が宣言され、被告人を立たせた上で、判決の主文が宣告
される。「被告人は無罪」。満席の傍聴人から安堵のため息が…。
 公判の経過に照らし、無罪以外にはありえない筈の事案なので、理由
こそが問題である。
 長くなりますからと被告人を座らせて、理由を告げ始める。
 被害者の供述、目撃女性の供述、被告人の供述を順次検討。コートを
引っ張っていたこと、目撃女性がいたことなどの弁解を被告人の供述録
取書に一切記さなかった捜査の違法、それらが表れる被害者供述録取書、
目撃男性の供述録取書などを隠した立会い検事の違法などに一切触れな
いままに、被告人を再度立たせて、判決の締めくくり。
 要するに30分かけて、被告人の犯人性につき、被害者供述よりも、
目撃女性の供述およびそれと一致する被告人供述を信用できるとし、合
理的疑いを容れない程度の証明に達していないから無罪と、述べただけ。
 これでは無罪判決として弱い。捜査批判などが折り込まれていないの
で、検察官による控訴の可能性が残るし、控訴されると逆転有罪の可能
性が残る。私には、後味の悪い無罪判決であった。
 検察官が控訴を断念してくれることを願っている。
 なお、判決後直ちに、司法記者クラブで、弁護団の記者会見。12時
半から、東弁の504号室で報告集会が行われた。目撃女性は、休暇を
とって傍聴に来てくれ、報告集会にも参加してくれた。
STOP!痴漢えん罪!

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