西武新宿線第2事件



第八回公判傍聴記   written by NA
10月31日13:30〜16:40   515号法廷

 被告人質問が行われた。
 車内・ホーム・駅事務室までは、安田弁護人が質問した。
 取調べの状況は、工藤弁護人が質問した。
 取調べの際にコートの裾がドアに挟まっていたこと、目撃
者がいて駅事務室まで来てくれたこと、目撃者を駅員が追い
返したことを、いくら述べても録取してくれなかったことを、
もっと際立たせる質問をすべきであったように思う。これら
が表れる被害者調書や参考人調書を、立会検察官も当初は開
示しなかったのだから、…。ここで強調しておけば、最終弁
論において、捜査機関が痴漢冤罪を意図的に生み出しており、
被告人はその犠牲者の一人であることを、描き易いのに。
 主質問は、2時間であった。
 15分の休廷後に、検察官による反対質問が20分行われ
た。詰め襟学生と体が接していたのだから、もしもその学生
が犯人であれば、被告人が痴漢行為に気づいた筈であること、
コートが挟まったままであると弁護側冒頭陳述と矛盾するこ
とを、突かれた。次回に反論・反証が必要であろう。
 裁判官による補充質問が、左陪席・右陪席・裁判長の順で
30分行われた。右陪席の質問は、鷺宮駅で被害者を物色し
て、そのドアからわざと乗り込んだ、尻から乗り込まなかっ
たのは被害者に後ろから密着するためであることを、前提と
していた。駅員が3人がかりで押し込む状況なのに、胸を押
されたら肋骨が折れかねない。裁判官の偏見と社会経験の無
さにいらだち、被告人の答え方が乱暴になってしまったこと
に、同情できる。
 しかし、偏見に満ち社会経験の無い者が生殺与奪の権限を
有しているのがわが国の刑事裁判なのであるから、率直かつ
いわば喧嘩を売るような答え方ではなく、正面から答えつつ
反論を折り込むような高度な答え方の技術が、必要とされて
いる。
 次回期日は、12月19日(金)13:30〜16:00
515号法廷。
 11月25日に行われる進行協議の結果にもよるが、ビデ
オを見つつ、被告人質問の続行となるであろう。
STOP!痴漢えん罪!

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