西武新宿線事件



西武新宿線事件−高裁第4回公判傍聴記録 written by NA

 2002年12月5日。事件発生から2周年。79枚の傍聴券を求めて午 前9時30分までに並んだのは80人だった。  主文から言い渡される。「原判決を破棄する。被告人は無罪。」歓声のあが る傍聴席を制して、75分間にもわたる判決の言い渡し。  被害事実はあったと認定。ただし、原判決の事実認定のうち、証拠に基づか ぬ部分については、そのような認定は許されないとクギをさした。また、メー ルを出そうとしたか否かについて、直ちに証拠化しなかった捜査を批判した。  被告人の犯人性について。ダウンジャケットやボタン式のズボンが犯行の障 害にならないか否かについて、証拠調べをしないままに犯人と認定した原審を 非難。被害者供述の信用性について、疑問点を指摘。  被告人供述の信用性について、枕木方向の吊り革の有無は証拠上不明なので、 吊り革供述を否定できないと認定。真犯人が別におり、被害者が誤認した可能 性にも注意を払っておきたい。  よって、合理的疑いをいれない程度の立証がなく、主文の通り判決する。  全体として、委曲を尽くした判決であり、上告は困難であろう。判決内容の 詳しい分析は、判決文を待って、改めて行うこととしたい。              12/05/02

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