札幌地下鉄南北線事件



【第6回公判記録】2005年7月14日 13:30-13:50 札幌地裁第6号法廷
                         written by T.S

 前回までに証拠調べに関しては全て終了。検察側は独自に検証ビデオの作製するなど
のことは一切ありませんでした。そして、検察側の論告求刑の日を迎えることになりま
した。事件が発生してから7ヵ月。月日が経つのは早いのか、それとも遅いのか。複雑
な心境で傍聴しました。
 今回も前回に引き続き検事は1人しかいませんでした。検事側のテンションが下がっ
てきているような印象を受けるとともに、それまでの公判で見かけた一般の傍聴人が1
人を残して完全に姿を消し、傍聴人は被告人の関係者のみとなりました。
 13時30分ちょうどに裁判官が開廷を宣言しました。

 被害の状況については女性証言通り、その信用性については強引な論証に終始した。
科学的・物理的な根拠に基づくものが一切なく、すべては女性証言のみを根拠とした内
容であった。逆に言うと、科学的・物理的に検証すれば、車内の混雑状況、他の乗客を
含めた車内での位置関係、窓ガラスの反射状況やその障害となる周りの乗客の存在、混
雑した車内での痴漢行為の目撃、犯人識別の根拠など、女性2人の証言が不自然である
ことが証明されるからだとしか考えられませんでした。
 また、被告人は取り調べの最初の段階から刑事に「誰もあなたの顔を正面から見たわ
けではない」と聞かされていたらしいのですが、今回の論証では「女性Bは犯人を正面
から見た」ということになっており、ここまで事実を曲げる検察のやり方に被告人も驚
いたそうです。このような論証については、取り調べに関わった刑事や副検事は目を通
さないのでしょうか。

 そして求刑は「罰金80万円」。検察側は動機に酌量の余地がない、犯行態様は悪質、
慰謝の措置は講じられず被害感情は厳しい、改悛の情が看取できないなどという一方で、
予想に反して懲役刑ではなく罰金刑を求刑しました。
 検察は本当にそのように考えており、女性2人が真に被害者であると考えているのだ
ろうか。この公判での検察側の対応を見ていて、検察が守ろうとしているものが自称被
害者女性2人でもなく社会秩序でもない。他の何かであるような気がしました。
STOP!痴漢えん罪!

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