佐脇痴漢冤罪事件



【事件概要】
no 日 時  概 要
1 98.02.05   親の命日は忘れてもこの日ばかりは忘れられない日となった。
        仕事で群馬県出張の為に妻と一緒にJR東海道線戸塚駅から電車に
                のりました。
        妻は横浜駅で下車、浅草に向かう為にそのまま新橋まで乗車予定
        川崎で電車ドア前に立つと、さらに大きな女が前に割り込む、
        向かい合うのは嫌なので右手で彼女を守る様に支えて上げる。
        彼女は反対側に向きをかえ窓側を見る姿勢となる、従って後ろか
        ら右手で支える格好となる。
        電車のアナウンスが『まもなく品川』の時、彼女から手を捕まれ
        『あんた痴漢でしょ』
        と言われ晴天の霹靂。
        車内で大喧嘩『おまえの〇〇なんか100万円貰ったってさわる
        か、バカヤロ』
        彼女も興奮して回りの乗客に助けを求めるしぐさ。
        結局、電車を降りた。腹が立つので駅ホームで『だれがお前なん
        かさわるか』と口喧嘩、駅員が来て駅事務所に行く。
        駅事務所で待っていると警官が到着、今度は交番へこいと言う。
        急いでいるのでここで事情を聞いてくれと言ったが交番でないと
        調べられないとの事。
        交番では三人のお巡りさんがいたが、まるで犯人扱い、電話させ
        てくれと言ったら、高輪署までいったら掛けさせてあげる。
        で、パトカーに乗る。
   〔高輪署で〕
        刑事部屋に入り、奥にある机一つの取調室に入る。
        最初はやさしそうな刑事で『ここにくるひとは殆ど痴漢を認める	
        よ』と猫なで声。
        次ぎ来た刑事は『おめえがやったんだろうが』と威圧的
        彼女が言ってる事に間違いないからと太った刑事が耳打ち、ちょっ
        と待ってくれ!
        そりゃ無いだろう、自分の話しも聞いてくれよ。
        三人目の坂田刑事などは『バカヤロー』。
        で、手錠、腰縄の情けない姿。
        さらに警察署内で刑事全員の前で手を上げさせられ、
        写真を撮らされる屈辱的ポーズ。あの写真は一体何の為なのか。
        何もしていない市民に対して何をするのだと声を荒げて抗議、彼ら
        はせせら笑い。
        子供には見せられないと留置場で涙。
        きっとこの汚名を晴らしてやると誓う。
        次ぎの日、弁護士さんが来てくれました。
        佐脇さんは留置場にいて、知らないだろうが皆さん頑張れと言って
        くれる。
        家族、会社の皆さんが多数面会に来てくれる。
        特に次男が面会にきてくれ荷物を置いて行く。さらに応援といって
        仲間と警察署回りを暴走行為、『とうちゃんは聞こえなかったけれど』
        警察は痴漢なんか長期勾留させておけばそのうち自分から認めるよ
        と全く調べなしの態度
        最後に生活安全課の課長が当日僕は休んで不在だったのですよと、
        意味不明な会話

2 98.02.17  当然不起訴になると思っていたら、起訴され保釈決定で娑婆にだされ
        た。
        勾留中悔しくて飯ものどを通らず10kg痩せました。
        皆さんの支援の輪が広がっていくのを感じ、これは途中でなげだす
        訳にはいかないと決意。
        特に交番での三人の刑事と坂田刑事と僕を起訴したぼんくら検事は
        許す事はできない
        と思っていたが月日がたつと名前まで忘れる、ついでに怒りも忘れ
        てしまう。
        普段乗らないグリーン車に妻と共に乗り帰宅。
        まさか、これから2年半に亘る裁判を闘うとは思わなかった。

                           『佐脇痴漢事件裁判概要』
【裁判概要】
no 日時   概要
1 98.04.23 初公判:検察側起訴状朗読
        〔支援体制〕
       <1>弁護団:小口克己、知恵子夫妻、浜田、阪田の4先生
       <2>支援者:会社全員、友達、取引先(3社):のべ60名程度
               18回裁判傍聴して戴き感謝致しております。
       <3>カメラマン:一人
       <4>神奈川救援会:小川さま、奥様、添田様
       <5>署名は6000名ほど
       <6>取材は新聞:北海道新聞など
              雑誌:別冊宝島、アサヒ芸能など
              TV :ニュースステーション他多数、
        
2 98.08.28 東京駅戻り電車をつかい満員状況撮影(30名)

3 98.10.11 弁護士宅にて勉強会・飲み会
       <1>佐脇は本当にやっていないのか首実検
       <2>自身あえてやっていないので前後不覚の酩酊
       <3>本当はやったんじゃない?と聞いてきた筈
       <4>その後弁護団やる気むんむんとなる

4 98.10.25 痴漢3事件交流会(新橋)
        佐脇さんは実際に手を握られたのだから3事件で一番難しい
        ですねと知恵子弁護士に言われショック、落胆。
        でも長崎、太田さん達と会えたのには励みとなった。

5 98.11.06 6回公判(被害者尋問)
       <1>被害者尋問の反対尋問は別の日に設定できた。(普通は同時)
       <2>彼女は涙ながらに応える、裁判長も目をショボショボ
       <3>弁護団『女の涙にまどわされるな』ドンドン追求しろの檄メモ
                 配布で痴漢状況を詳細に聞き出した。
         ・痴漢された部位:膝付近
         ・何回痴漢にあったか
         ・痴漢された時間帯と何回さわられたのか
         ・最後の痴漢時間帯は
         ・痴漢にあって逃げないのは
         ・これまで痴漢被害暦は今まで十回以上など細かく聞き出す

6 98.12.15 被害者と等身大でなければリアリテイ不足で、救援会小川様の奥
       様が大きい人なので申し訳無いが被害者役になって戴きました。
       <1>満員電車の状況下で膝付近をさわれるか:むりに屈む姿勢
       <2>痴漢最中に股の中にあった手は捕まえられるか:腕である
       <3>カメラマンビデオ撮影

7 99.04.05 7回公判(坂田刑事反対尋問)
       <1>取り調べでバカヤロ、クソヤロと言ったか・・・言いました。
       <2>ちょっと震えていたよの声
       <3>坂田刑事は埼玉の人

8 99.05.06 妻が被害者と等身大の人形を作ってくれる(感謝)
       <1>163cmと11cmのハイヒール高さ

9 99.05.11 浦和?裁で同種事件に勝利したコンピュータグラフィックを操作
       ミスで消す
       <1>なんとか頼んで再作成してもらう(小高弁護士さんありがとう)
       <2>製作に100万以上かかる

10 99.06.09 バイク屋の親父から佐脇は通常電車にのらない旨のカルテ提出
       <3>3年で走行が10万kmなんて殆ど電車など利用しないよ

11 99.06.11 8回公判(冒頭陳述:無実の立証)
       <1>物理的に痴漢は不可能(体制的に)
       <2>犯行中の手は掴めない:つかむとしたら腕
       <3>犯行時間も大きく矛盾している

12 99.08.10 密かに北海道バイク旅(二日以上の旅行は届けでること)
       十勝山中で愛知の大学教授と知り合い、事件を話す。
       市民レベルの法廷闘争専門家、速度違反事件で最高裁まで13年
       間闘う。非常に勇気つけられる。

13 99.08.20 9回公判(ビデオ証拠採用)
       <1>車窓ビデオで時間経過を確認
       <2>1分という時間の長さを体験
       <3>傍聴人食い入るように見る

14 99.10.07 満員で電車内ビデオ撮影会
       <1>朝早くは無理なので帰りの熱海行きを使い空いてくる平塚以
                 西で撮影
       <2>友人、家族、社員、救援会で20名以上参加
       <3>膝付近を満員の状況下では触れなく無理に触れば不自然な格
                 好となる
15 99.10.19 10回公判(証人:妻)
       <1>妻はきっぱり被害者は嘘吐きですと言明
        
16 99.12.21 12回公判(検察不同意のオンパレード)
       <1>次回証人として証言
       <2>弁護士自ら証人台へ

17 99.11.29 痴漢3事件集会(安田生命ホール)
       <1>500名以上参加
       <2>パネルデスカッション
       <3>劇団:阿修羅公演
        皆さんの熱気と声援に勇気百倍、こみ上げるものがありました。

18 00.02.04 13回公判(本人尋問:憶える事ができなく:浜田弁護士ザジ投)
       <1>彼女は人格障害である(境界性の)
       <2>私は痴漢など卑劣な行為はやっていない
       <3>本日はじめて訴える事ができました
       <4>男も涙を見せての発言だ

19 00.03.06 佐藤充正『おじさん達の応援歌』津田ホール
       <1>400名の大集会、大成功でした

20 00.03.14 14回公判(小川さんの奥様証人)
       <1>佐脇さんのお腹が出ているので犯行中の手は掴めない

21 00.05.16 16回公判(検察新提案)
       <1>佐脇こそ人格障害である:ギョエーそんな事逆手をとったな
       <2>被害者の母を証人申請:却下(事件と関係ない)
       <3>被害者の同僚を証人申請:却下
        ここまできてまだ検察は俺を犯人にさせたいのか恐ろしい。

22 00.07.11 17回公判(最終陳述)
       <1>真実を語ろうとするが胸にこみ上げ涙声となる
       <2>途中から参加の阪田弁護士の雄弁さが光る
       <3>やはり事件が家族の事に及ぶと、こみ上げますね

23 00.08.11 18回公判(判決)
       <1>無罪
       <2>横田忠裁判長でよかった。
       <3>検察控訴するからもう1ラウンド覚悟するか

24 00.08.25 検察控訴断念
        太田さんを支援する会で聞く、よかったと言うより
        無駄な2年半を過ごしたものだとの感慨がふと走る。      
  

その他、『まもなく品川のアナウンス』時期の調査(1年間継続)や品川駅
事務員さんへの聞きこみ、被害者の勤務先での評判、品川駅から川崎駅まで
歩いての路線調査、品川駅ホーム高さの違い、線路図入手など多くの調査活
動に支えられました。

どうせ駄目なら楽しく裁判しましょうが合言葉だった。
小さな弁護団でも『ぴりりと辛い』だよ、真実追求の姿勢は鋭く救援会の意見、
妻の意見、弁護団会議参加者の意見に弁護団はひとつひとつ真面目に取り組ん
で戴きました。
公判での検事に食ってかかる姿勢はなんと言っても心強い。
時にアメリカの法廷劇を見ているようでもありました。
検事も徐々に大物らしきのが出てきましたが、我が弁護団の真理追究の姿勢は
揺るぎ無い。むしろ弁護団会議での追求の方が恐ろしい位。深夜、徹夜におよ
ぶ公判準備をやって戴きました。昔の友人も参加してくれました。
弁護団会議の度に軟弱な被告人を叱咤激励の末、自信回復まで導いて戴きまし
た。
     以上

STOP!痴漢えん罪!

戻る