横浜線事件(町田事件)



【事件概要】
平成17年(2005年)1月21日(金)午前7時53分頃、JR横浜線
上り東神奈川行きの電車内で事件は起きた。
たまたま被害者の女性の後ろに立っていた会社員Aさんは、
町田駅に電車が着いた時、右側から女性を痴漢する手に気
づき、咄嗟にやめさせようと手をのばした。その時ドアが
開きAさんは後ろから押され体勢を崩したところを女性に
右手を捕まれ「この人痴漢です!」と叫ばれてしまった。
Aさんは「違う!」と叫んだが、左側に居た男が「俺は見
た」と言い左腕を、右側にいた男が「俺も見た」と右腕を
とった。Aさんは女性にネクタイを引っ張られ、両腕を男
2人に抱えられて駅事務所へ連れていかれ、その後「痴漢」
として町田警察署に連行、逮捕された。
取り調べにあたった警察官は「弁護士には会えない」「こ
のままだと20日間勾留される」「痴漢は交通違反と一緒、
前科はつかない、前歴がつくだけ」とだまして「自白」を
とろうとした。Aさんは弁護士には会えない、会社には連
絡できないでは失職してしまうと思わされ、「お尻に偶然
手が当たりそのままにしてしまった」と調書をとられてし
まった。しかし、翌日の検事の取調べで「スカートの中ま
で手を入れただろう」と言われ、「このままでは大変なこ
とになる」と思い否認。検事に勾留を請求されたが、奇跡
的に裁判所が勾留請求を却下したため身柄は釈放された。
しかし、検察は執念深く被害者、「目撃者」の調書をとり、
同年3月末にAさんを東京都迷惑防止条例違反で起訴した。

同年6月に東京地裁八王子支部(長谷川憲一裁判長)で初公
判、起訴事実を全面否認した。第2回公判で「目撃者」の証
人尋問があり、また、訴因変更で強制わいせつ罪に格上げ
された。起訴状の「臀部を撫で回した」という言葉が「陰
部を弄んだ」という言葉に変わっただけで凶悪犯の仲間に
入れられてしまった。否認への報復としか考えられない。
その後、9月に被害者の尋問、12月に被告人本人尋問、翌0
6年も弁護側の証人調べがあり、計15回の公判が開かれて
07年2月5日に一審判決が下った。

「懲役1年6月」の実刑だった。

最大の争点の1つがメール問題だった。Aさんは橋本駅で乗
車してから携帯電話でメールを作成していた。被害者は「矢
部と淵野辺の間から痴漢が始まった」と証言し、Aさんが淵
野辺駅までメールを作成し続けていた事実と明らかに矛盾し
ていた。
判決は被害者の証言をねじまげて「痴漢は淵野辺から始まっ
た」とAさんを無理やり「犯人」にしてしまった。
もう一つの「目撃者」問題もまったくアンフェアだった。自
称「目撃者」は供述を二転三転させた末、「痴漢をするAさ
んの左手くるぶしの2センチ上まで見た」と法廷で証言した。
しかし、身動きもとれない満員電車ですぐ右隣にいたAさん
の腰から下を目撃することは絶対にできない。また事件当時、
Aさんは指の第一関節まで隠れるコートを着ていてくるぶしを
見ることは到底無理で、常識的に判断すれば「目撃者」のウ
ソは明白だった。判決は、「コートの袖がめくれた可能性が
ある」などと、勝手な作文で見えるはずがないものを見えた
と認定してのけた。
その他の争点でも、基本的に『被害者、目撃者の供述は具体
的かつ詳細で臨場感にあふれていて信用ができる』が、被告
人の言うことは信用できないと一方的な判断をされた(詳し
くは事件のブログにゆずります)。
判決言渡し後、家族や傍聴人からの抗議の声に、長谷川憲一
裁判長はニコニコしながら「じゃあ、控訴すればいいじゃな
い」と言い放って退廷した。
Aさんは「『反省の情がない』から実刑だというが、やって
ないんだから反省のしようがないじゃないか」と必死で訴え
た。

東京高裁での控訴審にかけたが裏切られた。07年9月19日の高
裁第1回公判は、たった一回の審理で結審となり、11月14日が
判決日に指定された。
二審判決も「控訴棄却」で「懲役1年6月」の実刑を維持した。
メール問題では一審と異なる理屈をつけてきた。「矢部駅を発
車するまでにメールをほとんど打ち終わって、淵野辺駅で送信
したとすれば矛盾しない」というのだ。
メールを作る→痴漢を始める→メールを発信する→痴漢にもど
る・・・こんなことをする人間がいるだろうか。つくづく裁判
官は常識をしらないことがわかった。
その上、実刑の理由で高橋省吾裁判長は「被告人は、不合理な
弁解を弄して犯行を否認し、・・・被害者を証人として尋問す
る結果も招いている」ことをあげた。
なんと! 無実の証を立てるために被害者を証人として尋問す
るとそれが実刑の理由にされるのだ。憲法37条が、被告人の権
利として「刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会
を充分に与へられる」と定めているというのに!
こんな話がまかり通ったら裁判で争うこと、無実を訴えること
ができなくなる。
最高裁は、この異常なまでの不正義、不公正をなんとしてもた
だしてほしい。

これから上告趣意書を提出したたかっていくことになるが、最
高裁は短時間の勝負になりそうで緊迫している。ぜひ、皆様の
ご支援をお願いしたい。
詳しくはブログ
町田痴漢冤罪事件救う会
    http://blogs.yahoo.co.jp/machida_chikan_enzaiまで。
STOP!痴漢えん罪!

戻る