杉並バイク国賠事件



判決公判傍聴記録

Y氏の場合 突然警察官が乱入逮捕 1999年7月29日の朝の7時50分頃、私はまったく身に覚えのない事件でいき なり警察官がやってきてドンドンとドアを叩くから、なんだろうと思ってドアを開け てみたら、ドドット入ってきて、いきなり僕の目の前に逮捕状を出したんです。その 逮捕状に自分の住所と名前が記載してあるので、僕は「本当に僕なんですか」と何回 も尋ねました。そしたら「おまえだ」と言われて何がなんだかわからないまま、そこ で手錠をかけられて、縄を付けられて覆面パトカーで高井戸警察署に連れて行かれま した。事件の内容も何もわからないまま連れて行かれて、ただ、「おまえがやったん だ」「朝早くからそんなことする奴はやっぱ変態野郎だ」とか言われました。実際、 何の前触れもなくこういう事件が始まっているということは、普通の人も同じ様な思 いをもしかしたら味わうことになるかも知れないので大変なことと思います。逮捕後 の警察での取り調べでは、僕はまったく事件の内容がわからないので、ともかく事件 の説明が出来ないわけです。「おまえがやったんだ」としか言わないので、僕はやっ ていませんとしか答えられないんです。刑事が机を蹴飛ばされたり、灰皿をぶん投げ たりしました。勾留を延長するちょっと前に警察庁へ言ってポリグラフにかけられ て、それを材料にして、お前がやったんだ、機械に出ているぞと、係長が出てきた り、「普通、俺が担当する事件でこんな事は出来ないんだよ」なんて言いながら、偉 い人が次から次へとくるわけですよ。そして、「お前がやったんだ。機械はお前を信 用してない。」していないものはしていないと言い切って、その挙句に接見禁止が7 0日間もついて、人と全然喋る事も出来なくて、182日間勾留されました。とんで もない事でした。検察官の取り調べは、まず、検察官は「あの女性が絶対嘘をつくわ けがない」という訳です。僕はまったく何もしないからということを言っても全然聞 く耳を持たない。だから、僕も嘘を言っていないんだし相手も嘘をついていなければ 違う人がいるということを何故考えられないのかと主張しました。嫌がらせなのかど うかわからないですけれど、起訴をされる前に起訴状を目の前に出して「これが起訴 状だぞ。起訴するから」と言われて「どうぞ」と僕は言ったんです。最後に「お前を 刑務所までつれってやる」と言われたんです。僕は何にもしてないのにそんなことは 絶対にありえないと思っていましたから「どうぞ」と言ったんですけれども。検察官 が起訴する前に3日くらい就寝の時間を過ぎてから担当に起こされて、1時頃まで取 調べがありました。夜中の12時か1時ぐらいまで3日間連続で取調べがありまし た。わざわざ署のほうまで検察官が来て取調べを行いました。躍起になっているのが 私にも分かりました。自白を取りたかったと思うんですが検察調書というのは多分一 枚もないんです。自分の前に出して書こうとしているんですけれども、僕は何も言う ことはないので何もしていないですからということを何回も伝えて伝えても、検察官 は「お前がやったんだ」と平行線のままでした。 公訴事実は、1999年7月5日午前10時ごろ、東京都杉並区の路上で通行中のO L(当時23歳)に対し、その背後からワンピースの裾をまくりあげ、右手をパン ティーのなかに差し込んで陰部を触ったなどという強制わいせつの罪だった。彼女は 3日後の7月8日午後10時ごろ、自宅前の路上で立ち話中、彼女の後方から近づい てきたバイクに乗っている男と目が合い、あの時の犯人に間違いないと思ったとい う。

STOP!痴漢えん罪!

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