ニュース第1号


痴漢えん罪被害者ネットワークニュース

2002年11月10日、NO.1   痴漢えん罪被害者ネットワーク
東京都豊島区西池袋3-34-1 立教大学法学部 荒木伸怡気付
電話:削除 FAX:削除 
E-mail : 変更
http://www.rikkyo.ne.jp/univ/araki/chikanenzai/

ごあいさつ
 7月15日にネットワークを結成以来、やっと第1号のニュースを発行することができ
ました。大変不十分なものではありますが、なにぶんにも、一人ひとりが自分自身の
裁判を抱えている身であり、発行が遅れたこともあわせてお許しいただけるようお願
いいたします。今後、みなさんのご援助をいただきながら、会としての体制を整え、
とりくみの前進を図っていきますので、ぜひとも引続きご支援をお願いいたします。

11・26「痴漢えん罪事件を考える市民のつどい」へぜひご参加を!
 11月26日は、千代田公会堂で上記「つどい」を開催します。現在、ネットのメン
バーの多くは、1・2審で実刑の判決を受けており、それぞれ重大な局面を裁判のなか
で迎えています。このまま、有罪が確定してしまうと、無実の罪で刑務所に収監され
るというとんでもない事態となってしまいます。一人でも多くの方に、私たちの裁判
と、痴漢えん罪事件の実態を知ってもらうことが大切です。千代田公会堂は800名が
定員ですが、現在まだ150枚程度しかチケットの販売が進んでいません。ぜひとも、
会員のみなさんが多くの方を誘ってご参加いただけるようお願いいたします。

各人の裁判の状況
 当事者一人ひとりの裁判の状況ですが、最高裁でたたかう長崎事件の長崎さんが、
本当に残念なことに9月26日に上告棄却となってしまいました。長崎さんの事件は、9
月16日には、朝日新聞一面の「天声人語」に、9月20日は讀賣新聞の家庭欄に大きく
載るなど、大きな社会的な話題ともなってきているなかでのこの棄却決定でした。長
崎さんは、今後引続き、再審請求をめざして準備をすすめていきます。
 東京高裁でたたかっていた一人である「外房線事件」の米田さんの裁判でも、まっ
たくまともな裁判が行われず、高裁の審理は1回だけで結審し、9月13日に控訴棄却の
判決が出されました。本当にひどい許すことができないものです。米田さんは、すぐ
に上告をし、たたかいは最高裁の場へ移っています。
 また、同じく東京高裁で審理が行われていた西武新宿線事件の斉藤さん(仮名)の
事件が結審し、12月5日に判決が出されることとなりました。多くの方の傍聴をお願
いいたします。(日程をご覧下さい)
 「沖田国賠事件」では、検察庁が沖田さんの不起訴記録を廃棄するという違法が行
われています。

痴漢えん罪事件をめぐる最近の状況
ネットワーク結成以来、「夫が痴漢に間違えられて勾留されている」、「子どもは何
もしていない。助けてください」と、多くの悲痛な声が寄せられるようになってきて
います。本当に、多くの人たちが痴漢えん罪の被害にあっていることが明らかになり
つつあります。
なかでも驚くべきことは、弁護人が「裁判で勝てる見込みはないから」と、否認を続
ける被疑者に「認めて示談をし、執行猶予をつけてもらった方がいい」と薦めるケー
スが出てきていることです。いったん痴漢に間違えられ、「痴漢などしていない」と
否認をしている被疑者に対しては、3ヵ月から半年、長ければ1年近くもの長期勾留が
され、裁判ではほとんど100%が有罪、そして、「反省の色がない」として、多くの
被告人が実刑判決を受けています。以前は、初犯であれば、8割程度は執行猶予がつ
けられていたと聞いています。しかし、私たちの知るところでは、ここ数年の事態
は、逆にほとんどのケースが執行猶予のつかない実刑判決が出されています。こうし
たことを背景に、弁護人が“嘘の自白”をも薦める事態が生まれており、憲法で保障
された裁判を受ける権利さえ奪われるような事態になってきているのです。

今後のとりくみ
無実を裁判に訴えることもできないような今の日本の司法を、このままにしておいて
良いのでしょうか。
ごく普通の生活をしていた市民が、ある日突然痴漢の犯人として犯罪者とされてしま
う今の社会に、私たちは大きな恐ろしさを感じています。私たちは、痴漢えん罪被害
者の当事者として、この問題を多くの人たちに知らせていくことが私たちの大切な役
割だと考えています。
私たちのネットワークは、まだまだ力不足ではありますが、痴漢に間違えられた人た
ちに対して、法律的な対応も含めての相談活動を少しずつですが行えるようになって
きています。また、11月下旬をめどに、痴漢えん罪被害者としての手記を、年明けに
は、痴漢えん罪被害者の「妻たちの奮闘記」(仮称)も出版する予定で準備を進めて
います。他にも、痴漢犯罪と痴漢えん罪についての実態調査や、鉄道各社へのアン
ケートなどもとりくんでいく予定でいます。そして、今年最後の大きなとりくみとし
て、今月26日に千代田公会堂で「痴漢えん罪事件を考える市民のつどい」を開催して
いきます。
引続き、会員のみなさんのご支援をぜひともお願いいたします。

日 程
11月14日(木) 東京駅前宣伝(18:00〜19:00 丸の内・郵便局前)
11月18日(月) 「地下鉄東西線事件」東京高裁第二回公判(15:00〜 725号法廷)
11月18日(月) 「つどい」第4回実行委員会(18:30〜 立教大学)
11月19日(火) 飯田橋駅前宣伝(18:00〜19:00 目白通り側)
11月20日(水) 水道橋駅前宣伝(18:00〜19:00 白山通り側)
11月21日(木) 「東武東上線事件」東京高裁第三回公判(10:30〜 725号法廷)
11月21日(木) 神保町駅上交差点宣伝(18:00〜19:00)
11月22日(金) 九段下駅上交差点宣伝(18:00〜19:00)
11月25日(月) 「つどい」第5回実行委員会(18:30〜 立教大学)
11月26日(火) 「痴漢えん罪事件を考える市民のつどい」(18:30〜 千代田公会堂)
12月5日(木) 「西武新宿線事件」東京高裁判決(10:00〜 東京高裁102号法廷)
12月6日(金) 「沖田国賠事件支援の夕べ」(18:30〜 立川女性センター「アイム」)
12月9日(月) 「沖田国賠事件」第三回口頭弁論(13:10〜 東京地裁八王子支部401号法廷)
12月9日(月) 高田馬場駅前宣伝行動(18:00〜 JR高田馬場駅前)
12月16日(月) ネット第6回運営委員会(18:30〜 立教大学)
12月13日(金) 全国痴漢えん罪弁護団会議(17:00〜 弁護士会館)
STOP!痴漢えん罪!

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