4月の授業内容

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 4/16 年度研究計画発表 大塚藍



  [江陵端午祭]

日時 四月十日(陰暦)から始まり、五月六日まで。五月五日(2001年六月二十五日)

場所 江原道江陵市南大川白砂場の祭場

内容 五月五日の端午の日に絶頂に達し、タンゴルによる別神クッ(豊漁祭)や各種行事が行われる。また、同時に仮面劇、農楽、ブランコ遊び、相撲、弓道などの伝 統民俗芸能も行われる。特に、仮面劇は重要無形文化財第十三号に指定されている。他にも、深谷、沙川津などの伝統的な信仰性、社会性を持ちつづけている別 神祭もあるが、まずは大規模で祝祭的な江陵端午祭を調べてみることにした。

 <これからの予定>
まず、端午祭の資料集めのため文献にあたっている。そして、最低限の言語習得のため簡単な韓国語の教科書を買う。また、旅行センターで六月二十五日ごろの一泊二日 または二泊三日のツアーをさがしている途中。



4/23 年度研究計画発表 藤林裕美



私が研究したいと思っているのは古代中国の人々の思想・信仰といった精神世界にについてである。具体的には漢代画像石を題材にし、そこに描かれた 画題から当時の人々の死生観を研究していく。人々の精神世界から誕生した空想の生物や、神話などが画題として墓室に描かれているのはなぜか、ま た、それらが誕生してきた過程などを探っていく。

そのために、この連休中に「中国漢代画像石の研究」(信立祥・同成社・1996)を読み返し、画像石研究の歴史や、アプローチの仕方を学ぶ。 その他に「古代中国の画像石」(土居淑子・同朋舎出版・1986)にも目を通す。また、当時の思想関連の書籍も読もうと思っているのだが、何か適 当なものがあれば先生に教えていただきたい。

これらを通じて前期中により具体的な研究対象を決定し、後期以降につなげていきたい。



 4/23 年度研究計画発表 岡本麗子



  清朝皇帝の葬儀

・陵墓  陵墓とその建設、風水に従う埋葬地選び、陵での祭祀
     毎月一日と十五日の例祭、清明節、燃燈会、冬至、年末年始、各皇帝皇后の誕生日と命日には高位の皇族か官僚が墓前での祭りを行なうために派遣された。皇后、皇后以外の夫人と皇子たちの埋葬地

・葬礼   儀式――死の公示、喪服の着用、遺体の洗浄、納棺、食品や物品の死者への移送、神主牌の制作、儀式の要所要所での音楽と打楽器の演奏
       ・期間   服喪――近親者、より大きな親族集団、諸官僚、帝国に住する人民全てと属国に至るまで細かな段階的格付けに応じて喪に服した
      新帝や皇太后、他の夫人達、そして新皇后――百日。その他の人々――二十七日間だけ正式な三年の喪に服し、二十七か月の残りの日々は準服喪期間とした。       首都に仕える全ての官僚とその妻たちにも第一等の服喪
・色がもつ意味  装飾及び彩色の施されたもの全てを隠す。紅色の装飾を禁じる。
・その他の禁制  食事に関する禁制、住まいの変更、通常の身繕いや装身具の着用、性行為、祭祀の禁止。
       ・諡号追贈 諡号の決定  皇帝と高位の夫人達のみ諡号と受けられる。