2002年度 疋田ゼミ共同論文 あとがき集
ともかくも「完成」した。細部のデータ欠落があるものの、2年3年ゼミナリステンの努力の成果である。調べたことはここで書かれているものの何倍にもなろう。 中国という巨大な経済単位が先進工業国の企業の前に出現し、そのWTO加盟によって産業規制が平準化していく。このグローバルな経済環境の変化に焦点をあてて、国家政策と企業行動の観点から、分析をしてきた。 政策面では、EUのASEM、日本のODA、アメリカのAPECやWTO政策、中国の経済特区や国有企業改革などを取り上げたが、自由貿易協定(FTA)もある。さらに、個別産業政策や企業政策を取り上げると、いっそう多様な面が見えてくる。FTAに関して言えば、2003年1月17日に外務省の外郭団体であるグローバル・フォーラムが「日本とアセアン:アジア太平洋地域の平和と繁栄のための協力」と題するコンファレンスを開催した。これは、中国がASEANとFTAの基本合意に達したことを焦った日本側が、2003年を「日本ASEAN交流年」として位置づけ、その最初の企画として開いたものである。ASEAN各国からは、戦略国際問題研究所(ISIS)ないしそれに準ずる政府系シンクタンクの研究員が参加していた。しかし、日本は、小泉首相の靖国神社参拝や「公約違反は大したことはない」発言、イラク攻撃参加、さらに長期的には小子化などから、アジアのHUBであり続けることはもはや難しいだろう。 アジア進出における「企業集団」のあり方については、自動車産業と情報通信産業を中心に取り上げた。しかし、「企業集団」は各国で相当に異なり、日本以外では産業別企業集団の形で検出した。共同研究作業に入る前に、ジーメンスを中心とするドイツ電機コンツェルンの形成過程を分析した英語論文を読んだが、あまり活かせなかった。他方、アジア諸国では、韓国の現代や大宇、金星などを典型として、「財閥」と呼ばれる産業組織がある。しかし、焦点を当てた中国では国有企業が多かったため産業別企業が圧倒的に多い。中国企業も既に対外投資を拡大しており、今後は、アジア全域に各国の大企業ネットワークが形成されつつ、主導的企業が集約されていくものと考えられる。 作業方法としては、3班編成を基本とし中国関係の各班分属方式を試してみた。まずまずの作業結果と判断するが、さらに工夫を要する。あと、マニュアルをよく参照した班とそうでない班の間で、注の数や書き方で不統一が生じている。 |
3年:
ようぞう
私は、正直な話、今年度の論文である欧州の自動車産業や通信産業のアジア進出についてよくわかっていませんでした。では、一年間欧州について何を勉強していたのと聞かれると何もいえませんけど(笑)よくわかってないことが自分でわかっている分、マシかなとも思いますが、やはり納得がいかないので、これからも論文を読み返して理解を深めたいです。去年は、論文での自分のパートである欧州の対アジア政策を適当に選んでしまい、一年間、資料のあまりのなさと何を書くのかで迷って難しかったです。それでも、夏休みは、本探しや文章作成をがんばっていたのを最近ふと思い出したりもします。 印象に残っているのは、欧州班での話合いの風景です。いつも、みんなで問題を考えていました。いろんな集まりを経て2,3年生が仲良くなっていったと思います。欧州班では3年生が話をまとめ、いつも円滑に議論が進んでいた感があります。私は周りから見れば、話に進んで参加しているように思えなかったかもしれないけど、自分なりには意味のある発言しようとしようとしていました。だからそこに悔いはありません。ちなみに、ゼミの中ではどちらかというと楽しかった事の方が多かった気がします。(飲みとかいろいろ) 来年度は、今年度あまりやらなかった部分を反省し、ゼミ生活3年間の集大成である卒業論文に向けてがんばろうと思います。 |
ひでお
アメリカ班の共同論文では、多くを学び、多くの反省を残す結果となりました。最も印象に残っているのはインター大会であり、ここでは大変くやしい思いをしました。自分達の調べた内容と相手校の調べた内容が異なっていたこともあり、討論では自分達の論文をうまく活かす事ができませんでした。今思えば、自分は現状分析の論文作成で満足してしまい、討論の論点となった今後のアメリカの中国戦略などについては、準備が足りなかったと思います。 しかし、得たものも大きいです。論文の結論を導き出すためには、アメリカ側の視点と、中国側の視点から見た、それぞれの歴史、政府の対外政策、産業全体と個別企業などあらゆる研究が不可欠であること、そして相手を納得させるためには、それらを裏づける資料が必要であると、改めて感じる事ができました。ここで学んだ事は、必ず次につなげていきたいと思います。 |
かずとし
私は今年、日本班として日本企業のアジア進出という視点から論文作成に携わりました。論文について、心残りなのは企業集団としての横のつながりを論文の中で十分に出せなかったことです。企業集団として三菱のメンバー企業である三社を選んだのにもかかわらず、最後まで企業の枠を抜けることができなかったように思います。 昨年は自動車産業を見て、そして今回は主に三菱自動車工業のアジア進出について見てきましたが、やはり今日の自動車産業について把握しているからこそ、見つけることが出来ることもかなりあり、そして自分の意見にも自動車産業の現状を加えることで説得力のあるものにもなったと思っています。三菱自工の中国やタイへの進出についてもデータが限られているのでかなり苦労しました。しかし中国やタイそれ自体の市場を見ることによって、三菱自工のとるべき方向性が自分なりに見えてきたと思います。このように一つのテーマについてはあらゆる視点からの考察が必要であるということを、身をもって体験しました。把握しきれていない部分もかなりあったとは思いますが、やるべきことはしたと考えています。 去年経験したことを卒論でもいかしていきたいと思っています。 |
まりほ
今年は日欧米企業の対中国進出ということで、欧州班で自動車・通信分野を中心に考察してきました。両分野とも、これまでは欧州企業が優位性を保ってきましたが、中国のWTO加盟に伴い外資同士の競争も激化すると考えられる現在では、シェア維持は厳しいものになってくると思われ、今後もその動向に注目していきたいと考えます。家電分野は中国現地企業が強く、欧州の優位性はあまりみられなかったのですが、現地企業と日本企業の観点から自分達なりの共通理解を図ることができました。 論文作成において、各自のパートは勿論のこと、常に全体の構成を考え進めていくことの大切さ、又、意見を示すためにはその根拠が十分で、かつしっかりしていなければ、説得性に欠ける文章になってしまうということを再確認しました。2年間で得てきたものを次にいかしていきたいと思います。 |
こーき
今年の共同論文テーマが「中国進出する外資企業」に決まった時は、ホントにどうしたものかと不安でいっぱいでした。それも自分の誕生日にジャンケンで負けて欧州班になったあたり、今年は運もなく、試練の年なのかなぁと思いました。 しかし、何事も興味を抱いてみて、疑問に思うことを絶やさなければ、自分の知らなかった世界についての知識を得られる、ということの楽しみ方を知れた年になりました。今年は去年と違い、討論会の場でも自分の担当した分野について討論される事が多く、自分が発言する回数が多かったと思います。相手校の意見などを聞いてみて、違った角度から資料集めをすれば、もっと視野が広がったかもしれないと思うこともあったので、100%満足できたわけではありませんが、自分から積極的に発言できるようになったので、討論を楽しむことができたと思います。同時に、資料集めの大切さと、それらを用いて、相手に自分の考えを伝える為の話し方の難しさを改めて痛感しました。 今年はまぎれもなく試練の年でしょう。就活、卒論、頭使って、あっちこっち動き回って・・・。でも、そういう大変なことも自分は楽しんでやっていこうと思います。就職面接でダメだしくらっても、卒論ゼミで先生からダメだしされても、屈強な精神力と気合いを見せてやるぅー!! |
ちはる
アメリカ班の論文作成を通じて、昨年度総合商社班として一つの業界を追っていたのとは違い、より大きな枠組みで経済を見ることができました。私はアメリカ政府の動きを、その対外政策を中心に見て行きましたが、アメリカ経済が世界経済や各国経済に大きく影響していることを見ることができ、世界中の垣根がどんどん取り払われ、グローバリゼーションが進行していることを見ることができました。産業面でもそのことが見られたと思いますが、まだ各国間の競争、摩擦問題など、自国の利益追求の姿勢は当然あるので今後もどうなっていくのか興味深いことだと思います。 論文を作成していくにあたっては分担を決めて行いましたが、討論の際に中心的話題となる部分に多く二年生を配属しており、より論文の方向性を詰めた上で作成にあたる必要があった部分でしたが三年生があまり十分に見てあげられなかった面が多く、そのためデータ不足、内容の偏りなどが出てしまったのではないかと感じています。しかしよく勉強して論文作成にあたってくれていてとても頼もしく思いました。来年度は三年生が二年生を見てあげるということを考慮に入れた分担をするとよりやりやすいのではないかと実感しました。 また討論大会当日は相手校と論文の内容で重なっている所が少なく、各校調べてきたことを発表する形になってしまい、活発な議論が行えなかったことを残念に思います。来年度はテーマの合う相手校が見つかるといいなと思いますし、またもし少しずれていても、事前に連絡を取り合い、どの点でかみ合わせて討論するかを打ち合わせ、当日しっかり討論ができるようにするとよいのではないかと思いました。 二年生には今年度の経験を活かして、よりよい論文作成、討論大会を行って欲しいと思います。三年生の私としては卒業論文作成に今までの論文作成の経験を活かしていければなと思っています。 今年もゼミ合宿やOB会などで、勉強以外の面でも交流することができとても楽しかったです。来年度も楽しみながらゼミを行えるといいなと思います。 |
あゆみ
今年度は大きなテーマのもとでの論文作成であったため、何についてどこまで調べ結局何を主張するのか、という方向性がなかなか定まらず、はじめから苦労していた気がします。しかし今年は自分達が後輩を引っ張っていく立場であって受身の姿勢ではいられなくなった分、論文を作り上げたという充実感は一層大きなものになりました。 反省点は、アメリカ班として、政府レベルでは「グローバル化の中心を担う」という特徴をつかんだものの、米企業においてはこれといった特徴を見出せなかったことや、データの重要性という昨年度の反省を活かしきれなかったこと、そしてそれを後輩に伝えられなかったことなど多々あります。毎回のゼミでの活動も、互いの論文を指摘し合うだけでなく、もっと話し合いをする場にできたら討論会への抵抗も少なくなるのではないか、と思いました。しかし個人的にはゼミ活動全体を通して、発言する回数も増え、自分なりに成長できた、と思い込んでいます。 今年も昨年に引き続きOB・OG会が開催されました。昨年より参加者は少なかったものの、先輩方は熱心にお話してくださる方ばかりでした。先輩とのつながりが強いのも疋田ゼミの大きな魅力です。 そんなゼミのゼミ生であることを誇りに、これから卒論作成に向かっていきたいと思います。 |
みな
5月合宿で今年度の論文が『日米欧企業集団の対アジア関与』という幅広いテーマに決定し、本当に自分たちで論文を完成させることができるのか不安でした。その上、ほとんど知識のない欧州の担当になり、資料も少なく何から手をつけたらいいのか戸惑いました。しかし、論文の枠組みを決めて個人作業段階になると、何度か集まってお互いの進行状況や疑問点、他の論文とのつながりを確認したため、意外にスムーズに進みました。論文で何を主張したいのかという点が、論文が出来上がるにつれて自分たちの意見が徐々に変化し、それをどのようにするのか一番悩みました。その際、先生のご意見を伺って参考にさせていただきました。反省点は、討論大会の前に相手校の主張に対して反論できるように、その根拠となる部分をもっと分析しておくべきでした。 一年前にあとがきを書いた際は、論文作成への充実感を抱くよりも一年間あまり発言できなかったことへの後悔が大きかったです。三年次ではそれまでの受身の姿勢ではなくもっと勉強して積極的にゼミに参加していこうと決意し、この一年間まだまだ十分ではありませんが、それを実行することができたと思います。これからもこの積極的な姿勢を念頭に置いて頑張っていきたいです。 |
まお
2002年度の論文作成では、前年度に比べるとはるかに多くのことを学んだと思います。まず、テーマ決定後に、論文構成を考えるということでつまずきました。結論を後回しにして論文作成を始めたため、方向性が定まらず、章立てや章ごとの結論に苦戦しました。論文作成をするためにははじめに仮定で結論を出しておくことの大切さを身をもって知りました。その仮定をするためには基礎知識が必要で、文献などの資料を通して知識をつけることの重要性を感じました。 論文内容では、昨年度は情報収集に苦労したのですが、今回は三菱商事を担当したということもあり、情報がたくさんあり、様々な視点から見て何が読み取れるか、論文に必要かどうか、論文とどのようにつなげるかといった情報の処理の方に苦戦しました。また、総合商社のアジア進出を見るのでは視野が広すぎていたため、業界を絞ったり企業の成長計画と内容をつなげたりすることで焦点を狭め、ひとつの結論に導くことを学びました。 自分は班の書記を担当していたので、ゼミで議論した内容やその進め方を確認する機会がありました。日本班ではなかなか進まない部分(特に現地企業)があったものの、みんなで協力して解決したり、それぞれが担当したものをきちんとこなしたり、議論をたくさんできたと思います。 討論会においては、論点が論文からずれているということもあり、主張はできたものの議論にはなりませんでした。きちんと論点が合うような相手を見つけられなかったこと、また、討論の中でも、相手の主張で曖昧なところを指摘し、また自分たちの論文につなげられる点を見つけ出す、ということが出来なかったことは反省点です。 今年は三年ということもあり、自分たちでよく考えながらゼミを進めていかなくてはならなかったので、卒業論文を一人で書く前の練習としては自分の勉強になりました。卒業論文作成では今回学んだことを生かして自分で納得のいくものを書きたいと思います。 |
よしひで
3年になり間もなくして危機感を感じてしまいました。今年度は常に追われていたような感がしてなりません(締め切りに追われているとかの問題ではありません)。2年のときもついていくだけで手一杯だったのは確かなのですが今回はまた別の種類です。今思うともっと先輩らしく2年生には振る舞い、3年生らしくゼミを牽引していかなければいけない立場だったのですが、先生をはじめゼミ生みんなに迷惑をかけてしまったのを反省したいと思います。 そして驚かされたのが中国の現状です。昨年度、通信業界の変化の早さにも驚いていた以上に目まぐるしく変わる社会。一国の発展スピードはこんなにすごいものなのかと実感し、広く取り上げられていることにも理解が出来ました。日本にもかつてこのような状況があったのかと思いつつ、自分自身経済を学んでいて将来関わっていき貢献できるのかとふと考えました。 2年時に3年として掲げていた目標は卒業論文の場で発揮させようと思います。今ここではなんとも・・・ |
のぶゆき
米企業集団のアジア関与。とても大きなテーマであり、苦労をした。大きいテーマであるからこそ「何を調べるか、何を述べたいか」をしっかりと考え、しっかりとした計画を立てて進めていくべきであった。それなのにその場その場で次の方向性を考えていくような形になってしまい残念であった。 自分は班長であり、みんなをまとめる立場であったにもかかわらず、全体を把握し方向性を出していけず、皆を引っ張っていけなかった。自分がもっとしっかりと責務をこなしていれば、班員がより良い学習環境の中で勉強し、より良い論文が作れたのではないだろうかと自分をふがいなく思う。 それでも皆がたくさん支えてくれて、みんなががんばったからこそ、立派な論文が作れたと思う。班員にはとても感謝している。 最後に、「皆で苦労して一つの論文を作っていく」ことが楽しいと感じられ、良かったと思う。良かった点も反省すべき点もあるが、今後に生かしていきたいと思う。 |
てるたか
二年の時とは違い先輩がいなかったので、本当に自分たちだけで論文を完成できるのかという不安が常にあったけれど、先生からの的確なアドバイスや論文作成が二回目ということもあって、どこでどのような種類のデータを集めればよいのかということが少しはわかっていたのでなんとか仕上げることができた。でも自分の担当個所の論文は当初イメージしていたものとは違った。自動車産業で例をあげるならば、本来もう少し企業別にデータを載せて企業の戦略レベルまで突っ込んで、今後のそれらの企業に対して自分なりのリコメンドを述べてみたかったのにできなかったというのが反省点かなぁ。だから卒論はその反省をいかして、がんばってそこまでもっていきたいとは思っています。でも実はまだ現時点でどういうものを卒論で書こうかというのは具体的には決まっておらず、模索中です。こんな事をこの時期に言っていたら先生に怒られそうです・・・・・ それでもゼミは本当にとても楽しかった。経済のことを理解するときの喜びはどんなモノにも勝ります。二年生は今年、新二年生を自分たちで引っ張っていかなければならないけど、非常に頼りになったであろう??三年生から学んだことを活かして頑張ってください!! |
あやこ
この1年を振り返ると、多々悩んでいた1年だったと思う。 初めは欧州・アメリカ班ではなく、日本班になれたことで、「今後安泰だ。」と楽観視していたのだが、すぐに壁にぶち当たった。それは「企業集団」を取り上げるということであった。話し合いを重ねた末、三菱グループを選んだが、三菱グループについての何を論文にしていくのかは、ずっと手探り状態。アジア進出に三菱をどう関連させるか、本当に最後まで考えていた。論文構成にしても何度も変更したし、討論大会に向けても、相手校と論文の視点が全く異なっていたため、その調整も難しかった。 ただ、悩み、意見を出し合って、最終的には、考えたことを文章化したり、データを用いながら1つの論文に仕上げていくこの過程や、討論相手と連絡を取り合うのと同時に班をまとめる立場にあったことは、疋田ゼミにいる私だからこそできた大きな経験だ。この1年で、少しは成長したのではないだろうか。課題は依然山積みだが、昨年先輩方と一緒に研究したことに加え、今回の共同論文を作成してきて得たものを充分活かして、卒論に力を注いでいきたい。 私のような頼りない人間が班長であったことで、日本班のメンバーには必要以上の苦労・迷惑をかけてしまったが、みんなの協力があったからこれまでやってこれたと思う。また、先生をはじめ、先輩方のアドバイスを頂いたおかげで日本班の論文が完成した。みなさんに心から感謝します。ありがとうございました。 |
2年:
ゆうご
ある人が言った「最近の大学生は与えられたことは無難にこなすのだが、自分で考えて行動を起こすというのは出来ない。」と。 この言葉を聞いたとき私はこの人は自分に言っているのではないのか?と思ってしまった。まさに言われた通り、自分に当てはまってしまっているからだ。 そんな自分を変え、自分で知識を得取って行かなければ、と思って疋田ゼミの門をたたいてから早くも一年が過ぎようとしている。この一年で自分の中で何が変わったのだろうか、と振り返ってみると、物事をあるがまま受け入れるのではなく、何でこういう結果になるのかという疑問を持つことが出来るようになった。このことが自分のなかで一番大きい。しかし疑問に思うということまでが精一杯でそこから先に進むことは出来なくて、自分の意見を言うことが全く出来なかったのが自分なりの反省点になった。 来年は自分達がゼミの中心となっていくので、この反省点を生かし来年入ってくるゼミの後輩達とともに来年のゼミ活動を充実したものにしていきたいと思った。 最後になりましたが、この一年間先生や先輩方にかわいがられ(時にはいじくられ)大変お世話になりました。おかげさまでとても充実した一年を過ごすことができました。また今年もご指導よろしくお願い致します。 |
けいいち
今年1年間疋田ゼミで勉強してきて感じたことは、自分の知識の少なさだった。論文を書くにも、資料を使って調べるにも先輩に頼っていたことが多かった。来年度は今年度学んだことを生かしてより多くの知識をつけて、ゼミを引っ張っていって、今年討論会ではあまり発言ができなかったので来年はたくさん意見を言っていきたいと思う。 また、論文を書いていて思ったことだが、何を主張するにも確実な根拠がないと信憑性にかけてしまうので、何を調べるにもそれを確実に裏づけできるようになりたい。 |
ゆういち
この論文を終えて、まず実感したのは、論文を論理的に組み立てることの難しさでした。自分の主張の詰めが甘いところが浮き彫りになったり、主旨がはっきりしないところも多々出てきてしまった点です。明治大学と行った討論会でも、思ったことをあまり発言できず、自分の知識の甘さと、発言する力が欠けていることが分かりました。この点は来年度の課題にしたいと思っています。 しかし、ゼミという新しい環境に飛び込み、有意義な1年を過ごせた、という実感を持てた点はよかったと思います。 前期に、教えられる立場として学んだ「緑本」は、今度は自分達が率先してやっていかなければならないので、気を引き締めて頑張っていこうと思います。 |
ゆうき
今回はヨーロッパのアジア政策について調べた。具体的には中国・フランス関係とASEMについて調べた。前者については中国とフランスの現在の関係は良好だが、かつての二国間は人権問題などで険悪だったのでそこに注目し、時系列を追いながら調べていった。ASEMについては初めヨーロッパの1つの対アジア政策だとおもって取り上げたが、実際はヨーロッパとアジアの共同イニシアチブであったので非常に興味を持ちながらまとめあげることが出来た。 また,論文を完成させていく過程での先生の手直しは論文を正しい方向へと進めてくれ、完璧ではないが自分で納得のいく論文が出来上がり満足している。 |
たまき
私は、アメリカ班の中でアメリカ自動車企業の中国進出について調べました。緑の本ではまだゼミに入っている実感がなく、ついていくので精一杯でした。でも、この共同論文では、自分も疋田ゼミの一員として参加しているんだ、と常に感じながら調べることができました。同じ班の先輩方にはいっぱい助けてもらって、本当にお世話になりました。あと、二女が一人しかいなかったこともあって、ちはるさんとあゆみさんが仲良くしてくれて、すごくうれしかったです!!討論会では少ししか意見を言えなかったし、ほとんど三年生に頼りっぱなしだったので、来年の討論会ではいっぱい意見を言えるようにがんばります。 |
さゆり
初めヨーロッパ班になったときは、アジアとEUという、とても広い範囲で、しかも今までに勉強したことのない未知の所で不安でした。討論会や論文作成など初めてのことばかりで正直、やることが分かってきた時には終わってしまっていたという反省もあったので、来年はその反省を生かしてもっと主体的に取り組もうと思いました。でも最近新聞などを読んでヨーロッパや中国のことなどを読むと、「ゼミでやったことだ」と思ったりして、一年間通して力がついたなとも思いました。一年間ゼミでやったことを糧にして、今後調べるときや本や記事などを読むときなど、ただ漠然と読むのではなく、自分のコトバできちんと理解するという姿勢で望みたいです。 |
たかよし
今年は反省すべきことが多々ありました。議論をするにしても論文を書くにしても戸惑うことが多かったです。自分の基礎知識も磐石ではなく、話し合いについていくことに必死で発言することもできなかったし、受身的なものになってしまいました。また、自分では文献を読んで知識や背景にあるものを理解していたつもりなのですが、実際に自分の言葉で話すとなるとうまく筋が通るような説明をすることが難しく、情報を自分のものとして吸収しきれていなかったことを痛感しました。 来年度は3年生としての自覚を持ち、この反省を生かして積極的に発言できるように心がけたいです。 |
おさむ
自分が日本班の一員として1年間勉強してきたことを振り返ると、自分の知識のなさを痛感した1年であったと思う。知識のなさを痛感するとともに、ゼミ以外のことでも忙しくなることは前々から予測できたはずなのに、論文を書くのが締め切り寸前になるなど、自分の計画性のなさにも反省点が残った。そのために論文で自分が担当したところは、他の人が担当したところよりも内容として薄いものになってしまったと自分では考えている。 来年度はこれらの反省点を生かして、前々から準備に取り掛かるとともに、ゼミではもちろんのこと、ゼミ以外でも積極的に知識を吸収していきたいと思う。 最後ではありますが、先生や先輩方には1年間お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。 |
ともや
今年1年間このゼミで活動して、自分の中では物事の考える方法や道筋が増えたような気がしています。今までは、本などに書かれていることをただ鵜呑みにしているような所があったのですが、その裏にはどんな背景があって、どんな証拠からその結論が導き出されているのかを考えるようになったと思います。また討論会に参加して、文章を書く能力とは別に、他の人に理解、納得してもらえるように発表、議論する能力が必要であると感じました。次年度はその点を考えつつ勉強していきたいと思います。 |