2011年度あとがき
疋田
本年度も、基礎文献には井村喜代子氏の『現代日本経済論<新版>』を使った。日本の従属的な対米関係をきちんと視野に入れた「日本経済論」は意外と少なく、しかも、2008年以降の国際金融投機と日本経済の輸出依存の破綻は、井村氏が同書のなかで繰り返し警告してきた事態の発現とも言え、テキストとして同書を選定した。輸出依存の問題性は、すでに真面目な経済の研究者やジャーナリストの間で常識となっており、輸出依存を続けるために労働法を改悪して雇用と賃金を不安定化してきたことを見直し、国内の最終消費需要を拡大する必要が訴えられている。 しかし、この本が上梓されてから10年を超すので、もはや「最新」とは言い難くなってきている。とくに、最近10年の日本経済の変化については、独自に考察する必要がある。そこで、今年度は経済発展の速いアジアNIEs、ASEAN、BRICs、そして旧大国の欧米の近年の発展を、日本経済との関係を踏まえつつ分析し、日本経済の課題と展望を考えてみることとした。ただ、3.11震災の影響で前期のゼミが減り、運営が難しかった。 インター大会は北海学園大で12月18日(日)に開かれ、金曜から札幌に集まり始め、直前ミーティングを重ねて本番に臨んだ。相手のゼミや司会者に恵まれなかった班もあるが、それぞれ冬の北海道を楽しんできたようである。 終了後に全体の取りまとめに入ったが、期末試験準備・就職活動本番により、未完成部分を残した。統合版の作成は、期末試験採点終了後に取り掛かったが、この未完成部分の形式面の仕上げだけでも十分な仕事量となった。それでも、昨年度は、温暖化効果ガス排出削減に原子力発電の有効性だけを強調していたので、これまでの原発設置や運営の問題点の指摘を要求したところ、修正がなされないまま未完成に終わったので、素直に完成を喜びたい。 |
2年生
もえ
前期の文献輪読では、いままで自分がいかに物事を見過ごして未理解のままに過ごしてきたかを実感しました。その中で先輩方の丁寧な解説が自身の理解につながり、大学入学して以来、初めて「勉強をした」という実感を得ることができました。自ら考察をまとめる作業も、慣れるまでに時間がかかり非常に苦戦しましたが、知識を身に着けるのに非常に役に立ったと感じています。後期の共同研究において、私はアメリカの自動車産業の歴史から現状までを調査し、今後のアメリカ経済再建への寄与が可能であるかという点について考察したのですが、ある一つの観点からアメリカ経済再建の展望を考えた経験がこれまでになかったため、当初は事実関係を並べただけの文章になってしまいました。夏合宿では誤った内容や、前述のような論文として未完成な部分を先輩方に指摘していただき、論文を改善する上で非常にためになる助言をいただくことができました。インター大会に向けて、自分が論述した内容だけでなく、班全体の論点についても個人的に勉強する機会を設けましたが、本番ではまだまだ勉強不足だった部分が多く露呈してしまい後悔しました。この後悔を、今後同じことを繰り返さないための教訓としたいと思います。 今年度を通して自ら調べ学ぶことの重要さ、難しさを改めて感じました。先生や先輩方の助けがあったからこそ、自分自身も学習に向き合うことができたと痛感しています。ありがとうござました。 |
まさたか
前期は「現代日本経済論」の輪読で苦戦していた。まず、自分は日本史に関する知識が全くなく、特に戦後の歴史は無知だったので、毎回の予習に時間が掛り、あやふやな状態で輪読していた。そのため、先輩方から何度も指摘を受け熱心に説明してもらったことを覚えている。来年度からは、自分が2年生に説明する側に回るので、先輩方から教えて頂いた知識を2年生にわかりやすく説明するためにも、勉強を重ねる必要があると思った。 後期の共同論文は、前期とは異なり自分で調べる範囲を決めて調査し、論文作成をするため、積極性が求められた。また、膨大な資料から自分の欲しい物を検索する力や、グラフにまとめるなどの情報処理能力も養えたと思う。一方でインター大会では、自分の意見や疑問を相手にぶつけることが十分にできず、物足りなさも残った。来年度からは、積極的に発言をして常日頃から、論理的な話し方ができるように心がけていきたい。 |
さき
前期は「現代日本経済論」の輪読を通して、自分の知識のなさを毎週痛感した。読んだときは理解しているつもりでいた箇所も実際に3年生に指摘されると全然答えられず、何度も悔しい思いをした。途中から私たち2年も説明を任されるようになり、ゼミに対するモチベーションが徐々に変わってきた。今度は自分たちが主導となる番、先輩たちから受けたわかりやすい説明を1年生にできるのか不安もあるが、予習に力を入れ、人に説明できるように読み込み、3年生から学んだ進め方のスタイルを活かして頑張りたいと思う。 後期はASEAN班で日本経済がASEAN諸国とともにさらに発展していくための課題を考察した。討論相手の関係で途中からTPPについても研究することになり、そっちのほうに力が入りASEANのほうが怠りがちになってしまった。班内では聞くばかりの姿勢になってしまい、3年生から言われないと発言できないことが多々あった。インター大会でも思っていることを発言できなかったことがとても心残りだ。 前期も後期も班員に恵まれ自分自身とてもまわりから刺激を受けたゼミ活動だった。来年度は自分の意見をしっかり持ち発言することを目標に取り組んでいきたい。 |
りょうた
前期は井村氏の「現代日本経済論」を輪読し、グールプで議論するにあたり予習は毎回でき、多くの知識を得ることができました。ただ反省点としては、予習を重視するあまり復習がおろそかになった他、なかなか議論に積極的に参加できなかったことです。当初はこんなに難しい本は読めないと思っていたが、先生や先輩の説明や指摘を受けるたびに納得することが多く、モチベーションも徐々に上がっていきました。夏合宿では4年生と交流できたことで、大きな刺激を与えていただき、後期は討論大会のテーマがTPPだったので毎日、新聞やニュースをしっかりチェックしました。この過程を通して世の中で起こっている様々な問題を自分なりに考えてみるということが徐々にできてきたと思います。ただ後期の共同研究はもっと効率的にできたのではないかと後悔がのこります。 自分の一年間のゼミ活動を振り返り、二年前とは比べられないほど主体的に行動できるようになったと思います。来期はゼミ連にも入るので、もっと知識に対し貪欲に、もっと主体的に活動していきたいです。 |
まさる
いま一年前を振り返ってみると、ゼミ活動がどのようなものなのか、活動を通して自分がどう変わっていくのかなど、何も考えていなかったと思う。大学に進学するまでは「勉強」といったものが与えられるものでしかなく、自分から学ぶという意識がまったくなかった。しかし、ゼミの活動を通して、外的な強制力がない中でいかに自分が納得する研究をすべきか、どうすればよりよい研究ができるのかを自発的に考えるようになった。 前期の輪読では、戦後の日本経済がアメリカとの親密な関係なしには実現不可能だったことを、様々な経済事情を経て学ぶことができた。歴史というものがいかに大切であるか、今ある現象の背景にはどんなことがあったのかを理解することで、物事を単に表面的にとらえることの浅はかさを知った。 後期の共同研究では、無限に存在する情報の中から自分が研究するテーマにとっては何が必要なのか、その集めた情報をどのように駆使していくのかを考えて行動する意義を知った。何気ない日常の中にもけっして無駄なことはなく、行き詰った時の解決の糸口になることもあったため、何事にもまず関心を持つことの大切さを知った。 今年度の活動を通して新たに得たものが多かった半面、自分の「気持ち」の問題で失ってしまった大切な時間もたくさんあったので、来年度はもっとけじめをつけ、一つでも多くのことに興味関心をもって、向上心を忘れずに取り組んでいきたいと思う。 |
あきら
前期のゼミでは周りから学ぶことばかりで、予習もなおざり、言われたことをメモするといった活動しかしてないことが多かった。反省して輪読予習の段階で知らない単語を事前に調べ、会話に参加することを心がけてみた。自分の意見を前に出せず、積極的な発言も出来ないことが多かったが、自分で理解したつもりのことを、相手に改めて伝えることで、多面的な見方が出来ることを再確認しました。 後期は共同論文の研究テーマがアメリカ経済で決定したのだが、自分の担当する分野がなかなか定まらず、色んな本を買ってしまった。最初は戦争出費が多いアメリカ軍事系について調べていたのだが、班の方針でアメリカ産業について主に調べることとなり、担当分野のグラフやデータを集め見つめることとなった。次にアメリカ経済について調べていたと思ったら、EU経済についても調べることとなり自分の担当するべき調べることがなかなか決定しなかった。結局データばかりのまとめ研究になってしまい、論点が弱かった所を来年は改善したい。 |
じぇふん
自分は留学生という特別な立場であり、ゼミの一員として参加できるかどうか心配していました。前期の基礎文献の輪読は日本経済に関する知識が乏しく、理解できない部分が多くありました。それで、自分が担当したところの発表や説明も上手くできなかったと思います。後期の共同研究では、ASEANとTPPについて研究する中で、テーマに関する専門知識はもちろん資料取集の仕方、論文の書き方などを学びました。論文が進むとともに様々な問題にぶつかり、自分の力不足を感じました。今年の経験を通じて学んだことをこれからの学部の勉強やゼミに活用していきたいと思います。この1年間、ゼミの皆さんに色々迷惑を掛けましたが、それにもかかわらず、いつも応援してくれてありがとうございました! |
あずさ
前期の『現代日本経済論』の輪読は、とにかく知らない単語だらけで内容を自分の中で整理するどころではなく、読むだけで必死でした。論点メモの提出では、毎回論点というよりわからなかった単語の質問ばかりで自分の知識不足・準備不足を実感しました。今年度は先輩方の説明を聞くという受け身の体制で前期が過ぎましたが、次年度は自分が先輩という立場になるため、自分の中で他人に説明できるほど理解してから輪読に臨みたいと思います。 共同論文はアジアNIEs班でしたが、この共同論文の研究においても『現代日本経済論』で学んだ戦後日本の発展の経緯という知識はベースとなっており、前期の輪読の大切さが分かりました。また、今後の展望等を考えたり、自分の意見を言ったりする際には普段から新聞や雑誌などで知識を仕入れておき、基礎知識を構築していくことが重要なのだと痛感しました。 次年度は今年度の反省を生かし、ゼミを自分を成長させる場としていきたいです。 |
ちとし
初めて疋田ゼミに来たときはやっていけるか不安でした。案の定、前期の輪読は月曜遅くまでかかり、殺伐とした雰囲気ですごく大変だった印象が残っています。でも、班の先輩方が自分のわからない点に対する質問にもしっかりと答えてくれ、それでも自分が理解できないときは「次回までにわかりやすく整理しておく」と自分の宿題にしてくださったりと本当にお世話になりました。 後期の共同論文はアメリカ経済についての論文を担当する班になり、自分はアメリカのIT産業について調べました。自分の理解の甘さ、資料集めの不十分さを先生に指摘されたりしてへこむこともありましたが、参考にできそうな資料をFFFTPに挙げてくれたりと助けてもらいました。討論大会ではまったく自分の意見というものを相手に伝えることはできず、あっという間に過ぎてしまったような気がします。既存の意見に対しても多角的な方面からみていくとこによって自分の知らなかった側面を発見し、また新たな考えを持つこともたくさんありました。 正直なところ来年から後輩に対して先輩方のように引っ張っていけるか心配ですが、自分のできる範囲でこれ以上に努力していこうと思います。一年間ありがとうございました。 |
まさひろ
前期の現代日本経済論の輪読は非常に重労働でした。一読したくらいでは内容が全然理解できず、読み込みを行ってさえ先輩のサポートなしでは読み進めることが出来ない程でした。それでも予習での論点メモの作成や、ゼミ後の個人カードの作成等で自分なりに考えをまとめることで、多少なりとも“経済”についての理解を深めることが出来たと思います。レジュメ作成で文章を要約し、まとめる力を養えたことも収穫だったと感じています。 後期の共同論文作成ではBRICs班の一員としてブラジル経済について論文作成をおこないました。資料の収集、データ加工、文章構成など論文作成に関するスキルを向上させられたと思います。班内で情報共有を徹底し、班員の意識の統一をしていくことが重要だと感じました。 来年度は後輩を指導する立場になるので、まずは経済の知識を深めてしっかりとサポートできるようになっていきたいと思います。今年度でみえた問題を改善し、よりよいゼミにしていきたいです。 |
かよこ
前期の基礎文献の輪読は日々読むだけで必至でした。理解にいたるまで時間がかかり、ゼミ時には理解できていない部分があったと思います。ですが、毎回提出する個人カードのおかげで自分がどこを理解でき、理解できていないのかがわかりました。来年度は後輩にきちんと教えられるようにさらに読み込んでいきたいです。 後期には自分たちがやりたい内容についての論文を書き、共同論文を作成する。それを題材に大会にでるというものでした。私はアジアNIEs班で主に香港について調べていきました。香港については資料が少なく大変だったということもありましたが、後期の活動は私にとって得るものが多かったと思います。先輩方の考え方、文章構成の仕方を学びました。私の班はまとめとして新エネルギーをとりあげたのですが、私はこの分野について知識が浅かったので、知識を得ることができたいい機会だったと思っています。しかし、先輩たちに頼ってしまったので、来年度はもっと積極的に論文をまとめられるように取り組んでいきたいです。 |
りえ
この1年間を通して一番経験になったと思うことは、討論大会でたくさん発言することができたことです。論文作成の段階では、シンガポールの貿易や経済協定などについて調べたのですが、シンガポール側の立場にたって論文を書いていくはずが、日本側の立場に立った参考資料にたくさん目を通していたため、日本側目線でかいてしまったり、文書構成がちぐはぐしてしまったりと、とても難しかったです。また、前期の輪読では日本史・世界史の知識ほぼ0の状態でのスタートだったので、そもそもの課題の本を読むことがとても大変でした。毎回のコメントカードでは、班でやったことそのままであることが多く、派生させていくことができなかったので、来年度ではもっと深く取り組みたいと思います。 来年度もよろしくお願いします!! |
きょうたろう
前期は、本が嫌いなのでとってもつらかった。きちんと本を読むことはできなかった。来年度もまた使うのなら、それまでにもう何回か読んで理解をしたいと思う。来年は、これを読む意味というものを自分の中で見出して、効果的にそれを実践する手段を考えたい。大変だけど。 後期は、全然ダメだった。論文の終着点が見えなくて、何を調べていいのかがわからなかった。結局、同じ班の3年生が何を考えているのかがわからなかった。自分のコミュニケーション面での努力及び実践不足だし、頭の悪さのせい。あと夏合宿で、このゼミには「伝える」気持ちが足りないと思った。「調べてみました、はいどうぞ」って出し方では、せっかく考えたことが伝わらない。まず考えることが大事だけど、伝えることも同じくらい大事だと思う。仮に、論理的定型に落とし込んで伝えることが論文の役割だとしても、発表面ではパワポとか別の手段を考えてみてもいいと思う。来年度は本質を見据えて適切な方法の可能性を考えたいな。やる気があれば。 今年度、一年間どうもありがとうございました。 |
3年生
けい
今年度はゼミ連の議長にも就任し、ゼミとの両立に苦労した年でした。 正直なところゼミへの取り組みに支障も出ており、疋田先生や同じ班のゼミ生には申し訳なかったと感じています。共同研究では班長にもなりましたが、2年生には班長らしいことをしてあげることができず、あまり良い見本とはならなかったと思います。 ただ、その分ゼミ連の活動は全力でやりました。新しいことにも挑戦したし、制度も変えました。この経験は本当に貴重なもので、やってよかったと思うことしかありません。来年度の3人も積極的に行動して、良い経験をたくさん積み重ねていってください。 今年度は、どうゼミに貢献するか自分なりに考えた1年でした。サムとかにも言われたけど去年度とは違った“自分”であったと思います。具体的には「甘さ=優しさ」ではないという考えをもって過ごしていました。相手のためになることをするのが優しさだと思います。偉そうなこと言っているけど、正直自分はどこまでできていたかはわからないです。だから1人でも良い刺激を受けたと思ってくれるなら嬉しいです。ちなみに言っとくといつも恐いわけではないからね! 2年生もただゼミ活動をこなすだけでなく自分なりの目標や貢献の仕方を考えながら来年度のゼミに臨んでほしい(積極的に発言もしようね!)。 就活もどうなるかはわからないけど、来年2年生の助けに少しでもなれるように頑張ろうと思います(ゼミ連で付き合いのあった就活支援をする学生団体にオファーを受けているのでいろいろ情報は流せるはず)。 では、1年間ありがとう。来年度もよろしく! |
あきひろ
私は、3年生になって班長として1年間活動してきました。リーダーという立場で活動することは初めての経験でした。 前期は2回目の輪読だったので、昨年よりも深く理解して輪読していくことができました。しかし、内容を理解することはできても、伝えることには苦労しました。本に書いてある内容を丸々理解するだけでなく、身近な事例などを用いて、自分の言葉や別の文脈で説明していくことが大事だと学びました。 後期では論文の構成、分担を決定していくことから始まり、予定や期限をほとんど自分たちで決めていくので、班長としてやるべきことは前期より多く、大変でした。しかし私たちC班の班員は優秀な人が多かったため、みんなと相談して効率的に物事を決めていくことができました。討論大会では相手方の対応に苦戦しましたが・・・。 今年度は、班長であったり合宿係であったり、昨年度と違う立場でゼミナールにかかわることが多かったです。その分昨年度とは違うことをたくさん学ぶことができました。 |
るい
前期 3年生という立場で後輩に教えていかなければいけないという思いを心の奥深くで一応もちながらゼミに臨んだ。それよりも自分の頭に定着させたいという思いのほうが強かったかもしれないが。昨年より内容理解できていると感じたし、単体で事象に疑問をもつという昨年とはかわって、因果関係に関する疑問を多くもつようになったと思う。他人に説明するには、自分で理解するよりも多くの知識を必要とするので、本当にいい経験となるし、この形式のゼミへの取り組み方はいい。期末試験のときに乏しい知識ながらも「現代日本経済論」で学んだ内容は本当に役立つと実感。 後期 周りに優秀な人ばかりだったので、自由気ままにできた。個人的に欧州地域に多大なる関心があるので、特に最初は、ほぼ興味がなかった。けれど、講義科目の勉強と合わせて学習できているし、やっていれば自分のためになるし必要な勉強だと思うので、良いテーマのもとで学習できたと感じている。「好きこそものの上手なれ」ということわざを実感したいい機会でもあったが。北海道まで行ったインター大会であったが、相手の大学には不満あり。相手に失礼のないように対応すること、誠意をもって取り組むという当たり前のことをしっかりこなそうとわざわざ赴いた北海道にて改めて思った。「他人のふり見て我がふり直せ」ですね。ことわざをもっと覚えたい。 |
たかのり
今年はゼミナール2年目で3年生ということで、先輩という立場で活動をおこなってきました。前期は去年もおこなった現代日本経済論の輪読ということで、後輩にもわかりやすいように説明ができるよう心掛けたのですがなかなか苦労しました。去年以上に自分自身より深い理解をしなければならなかったのが大変で、周りの人にも理解できるように説明するということの難しさを実感しました。後期は共同論文でアメリカ班というところからはじまって、基軸通貨体制についての論文作成に取り組みました。私はその中でもアメリカ財政について担当したのですが、ドルの基軸通貨体制とうまくつなげていくのに苦労しました。12月の討論大会では、相手が欧州財政危機についての論文を書いていたこともあって、討論の中心は欧州財政危機でした。その内容に基軸通貨の問題も絡めていきたいというのが私の班の目標だったのですが、結果的にうまく絡めることができなかったのが反省点です。最後に1年を通してもっと積極的に意見を述べていけばよかったなと思っています。その点を来年の卒論ゼミでは活かしていければいいと思っています。 |
まり
去年より学ぶことが多かった、3年生のゼミでした。前期の現代日本経済論では、2年生ではどちらかというと学ぶ立場だったのに、今回は教えなくてはいけない立場になって毎回とても大変でした。けれども、教えることによって自分のわからないところがはっきりして、すごく勉強になりました。 後期はもっと大変でした。去年よりもはるかに頑張ったとともに、去年よりも完成度の高い論文を書くことができたと思います。論文としてとりあえず形をなしていればいいという考えではなく、さらに良い論文の完成を目指し、みんなで必死に考え議論をした結果だと思います。討論大会で正直あまり良い討論ができなかったことに悔いが残りますが、この論文作成、3年生での疋田ゼミにおいて学んだことはとても多かったです。ありがとうございました。 |
かつまさ
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みなこ
二度目の「現代日本経済論」はやはり難しかったです。去年の教えてもらう立場から、今年は教える立場になり、教えることの難しさを知りました。一度読んでいるはずの内容でも、説明しようとするとわからないことが多々ありました。わかっているつもりで終わってしまっていたのだと思います。同じ本も立場が変わって読むと、新たな気づきがたくさんありました。 後期の共同論文は、各国で担当したタイも、ASEAN全体としても、新しい資料が少なかった点に苦労しました。2000年前後についての文献が少なかったため、日本との今後の関係を偏った見方からの判断にならないように注意しました。インター大会ではASEANではなく、TPPをメインに取り扱うようになり、内容を把握するのに精一杯でした。内容把握の先の自分で考えるということがあまりできなかった、ということが反省点です。 去年の共同論文と比べて、それぞれが複雑に関わってきていたため、難しかったです。 |
ゆりえ
前期の「現代日本経済論」の輪読では、教える側に変わったことで、教える内容以上の知識を得て、理解しなければならなくなったことが大変でした。そのため、2回目ということもありますが、去年あやふやだった部分も頭の中で整理され、より理解が深まったと思います。去年は章ごとで単独だった理解を、少しは包括的に掴めるようになりました。しかし、説明を通して、全体的に私にはまだまだ知識が足りないことを実感したので、卒業までの時間を使ってもう一回復習したいと思います。 後期は、NIEs班で韓国経済の担当となりました。なんだか大変なスタートでしたが、最終的に班として一つのまとまった意見を出すことが出来て良かったと思います。結構な時間話し合ったことで、一人では絶対に出すことの出来なかった展望を作れました。共同論文ならではの経験が出来て本当に良かったです。討論大会ではあまり相手の意見は聞けませんでしたが、TPPなどの経済協定を学ぶ良い機会となりました。 来年の卒業論文でも、今まで2年間学んだことを生かして一生懸命取り組んでいきたいと思います。 |
かれん
班が「3年生全員で」2年生に教えるというスタンスだったので、独りよがりにならずオープンな雰囲気で進めることができました。苦手な分野があれば、その分野に詳しい人がフォローする。2年生が理解できていなければ、補足し合う・・・という事が自然にできていたので、とても居心地良く取り組めました。 2年生も、分からない事は分からないと意思表示をしてくれたので、3年生としても助かりました。今後入ってくるゼミ生も、このような姿勢を大事にしてほしいと思います。 【後期】 BRICs班で「中国の貿易と投資」を担当しましたが、歴史が好きなので中国経済の経緯を辿る事が面白かったです。が!過去に重きを置いてしまった為、今後の展望についての考察が浅くなってしまったのが悔やまれます・・・。 インター大会では、三重大学の“ブレのないロジック”に圧倒されつつも、2年生含め班員全員が一丸となって反論する姿勢を貫くことが出来ました。“軸”とそれを裏付ける“根拠(情報)”がしっかりしてるとやっぱり強いなぁーと身に染みて感じました。今年は収穫の多い議論をすることが出来たので、私自身としては満足です。 【最後に】 ゼミのメンバーに恵まれ、いい刺激をいっぱい受けました。卒業論文は現時点で不安しかありませんが・・・なんとか形にして卒業したいと思います!疋田先生にはまだまだお世話になります。 |
にのほ
2年間のゼミ活動を終えて、疋田先生には大変お世話になりました。特に指導が多かった私ですが、ゼミではたくさんのことを勉強できたと思っております。 今年度は卒論合宿とGW合宿がなくなり、同期から2人も留学に行ったり、インター大会で北海道に行ったり等、疋田ゼミとして動きのある一年だったと思います。また、去年とは違う形で行われたOB・OG会では本当に目から鱗でした。卒業して社会人になっても、変わらず疋田ゼミのゼミ生であったことに誇りを持っていらっしゃる方たちばかりで、私は本当にこのゼミに入って良かったと思いました。何年経ってもゼミ生から愛されている疋田先生を尊敬しております。 2回目の輪読である現代日本経済論は去年に比べて包括的に理解することができました。しかし内容を2年生に教えるとなると上手く伝えることができずに苦戦していました。助けてくれた同じ班の3年生には感謝しおります。 共同研究では最後まで難航続きでしたが、お互い試行錯誤してより良い論文作成に勤しみました。討論大会では相手に恵まれず、なかなか実りのある結果は残せませんでしたが、2年生がたくさん発言していて感心しました。 これからのゼミ活動は卒論作成に替わりますが、疋田先生は今後ともご指導よろしくお願いいたします。2年生は心機一転ゼミ運営に頑張ってください。 今までありがとうございました。 |
りょうた
昨年度に引き続き『現代日本経済論』の輪読を行った。昨年度は発言を積極的に行っていたことと、それ以外に個人的に2周したということもあり、今年度の活動に臨んだので、ある程度の自信を持っていた。しかしふたを開けてみれば、正確に説明ができたところもあったものの、説明に詰まったり勘違いをしたりしていたシーンも多々あった。また、「なぜこうなるのか」ということを考え、説明する際には、バックグラウンドの知識が圧倒的に不足していることも痛感した。 班長として前期の活動を行ったが、質問の出そうなところをあらかじめ調べておくなどをしたため「輪読」自体にはあまり問題なく臨むことができた。しかし、担当の割り振りの不手際や自身の活動シートの未提出、班員の未提出を最後まで改善させられなかったことなど、班の運営にかかわる問題が多くあったことは反省すべき点として残った。 ・後期 後期はASEAN班の班員となった。昨年度の後期はいろいろと苦労したが、先輩方のおかげでかなり活動しやすい班であったため、明宏たちとそのような班作りを目指した。具体的な方向性などを適宜示しながら活動を行ったつもりであったが、内容が現在進行形のものであったため、それに振り回されながらのものになってしまったのは残念だった。しかし今年度もよい班員に恵まれ、非常に活動のしやすい班であったことは間違いない。2年生も期待した以上のことをやってくれたことが多々あり、そのバイタリティーに驚くことも多々あった。来年度のゼミナール幹事やゼミ連のメンバーがこの班から多く出たことも納得できるし、彼らには来年度も今年以上に頑張ってくれることを期待したい。 ・年間を通して 今年はゼミの幹事として活動になり、連絡を密にとるなどしてゼミ生が活動しやすいような環境作りを目指したつもりだ。その過程では何人もの仲間の手を借りることとなり、仲間の大切さを昨年以上に知った。 また、今年度は東日本大震災の影響により、ゼミの活動時期の延期やそれによる研究機関の短縮化によってインナー大会ではなくインター大会に出場することになったことなど、例年とは異なるところもあった。戸惑うことも多々あったが、結果としては大きな混乱もなく最終日を迎えることができ、よかったと思う。 今年度はみんなの協力のおかげで、楽しく、よりよい活動を行うことができたと思っています。本当にありがとうございました。 また、先生には大変お世話になりました。ありがとうございました。来年度も卒論執筆を中心にお世話になりますが、よろしくお願いします。 |
ゆうすけ
前期 去年、先輩方から教わった「現代日本経済論」。今年はその知識を生かして後輩に教える立場になった。そこでわかったのは教えることの難しさだった。頭でわかっていてもそれを伝えるのは簡単ではない。その内容のことを深く理解していなければ伝える事が出来ず、そして自分がまだまだ理解しきれていなかった事を実感した。後輩に教えられるように知識を深め、何度も読み、きつい日が続いた。だが、今年度の輪読でまた自分は成長できたと思う。この「現代日本経済論」は研究する上で何度も活用する機会があり必至に学んできて良かった。 後期 とても楽しい班だった。全員まじめに取り組み、時には笑い、とても楽しみながら研究することができた。私は共同研究では各国情報ではマレーシアを、そしてASEANに関しては日本とASEAN諸国の外交について担当した。残念だったのはインター大会だ。みんな一生懸命準備してきたのにあまりにも討論にならず非常に悔しかった。しかし、インター大会だけがゼミではなく、全体として良い論文を作れたことに満足している。 4年 2年間ゼミで過ごし、多くのことを学んできた。その知識を生かし、最後の卒業論文に取り組んでいきたいと思う。 |
あかね
前期は、昨年と立場が違うということを忘れないように取り組もうと考えていましたが、いざ初めてみると、2年生に教えてもらったことがたくさんありました。それは恥ずかしながら経済学的な知識についてから、自身の用意してきた説明では理解してもらうのにまだまだな段階であること、また、質問されると予想していたけれども説明なしでも皆が理解していることなど様々でした。この輪読の中で当然のことですが、自身の当たり前が他人の当たり前ではないということに改めて気付かされました。ゼミという限られた時間の中では、余分な説明は省き、難解であったり重要な個所は分かりやすく説明しなければなりません。自身の不甲斐なさをつき付けられましたが、とても良い勉強になったと感じています。 後期はグループ活動の難しさに悩みました。個人での研究ではないので、私のわがままで班員にたくさん迷惑をかけてしまったと思います。しかし、討論大会をより良いものにしようと奮闘する3年生、細かいところにも目を向け、指示以上に動いてくれる2年生に恵まれ、大会当日も実のある議論を交えることができました。班員の皆には感謝の気持ちでいっぱいです。反省も多々ありますが、それは疋田先生のもとで来年度の卒論ゼミに生かしていこうと思っています。 最後に、2年生に向けて先輩らしいメッセージを送ろう!と昨年度は思っていたのですが、今年度は本当に気の利く2年生ばかりで、昨年の自分を思い出すと恥ずかしいぐらいです。なので2年生の皆さん、そのまま変わらずにゼミに取り組んでいってください。来年度は毎週会うということはなくなりますが、見かけたら気軽に声をかけてください。 |
こうすけ
前期 例年通り、日本経済論の輪読を中心に活動を進めていきました。去年との違いは、自分たちが後輩に説明する立場であるということでした。何もバックグラウンドがない後輩に理解してもらうのはとても骨が折れました。そのために、毎週の予習を行い、何度も指定箇所を読み、理解に務めました。反省としては、予習に力を入れすぎて、復習を怠ってしまったことです。また三年生同士の連絡を密に行っていれば、もっといい輪読になっていったと思いました。 後期 共同研究のサポート役として、班を支えていきました。私の研究内容である中国経済はインター大会の主要議論内容であり、私の研究により、インター大会の充実度が良いものになるか悪いものになるかかかっていると感じてました。大きな責任とプレッシャーを抱えて、向かいあった研究で、私は中国の変化の早さという点にぶちあたりました。中国はその成長スピードの早さから人々の生活や価値観の変化が早く、つまずくことが多かったとおもいます。なので、常に市場に目を向ける必要があるように思います。 私は二年間のゼミ活動を通して、知ることの楽しさ、また知っていれば、回避される問題が歴史にはたくさんあったことを知りました。総じて、学ぶことは大事だと思います。 |
まさとし
前期の輪読では2回目ということもあり、それなりにスムーズに進行できた。教えるという立場に変わったことによる責任もあったが何とかできたと思う。しかし教えるということは自分の頭の中で理解できていても言葉として教えるということは想像以上に難しかった。後輩たちにどの程度理解してもらえたかはわからないが、もっと良い説明もできたのかなとも思う。「現代日本経済論」を読むのは2回目ということで忘れていた部分も思い出すこともでき、説明しなければならないということで自らの理解も去年以上に深めることができたと思う。個人カードの提出率がよくなかった点はとても反省すべきだと感じる。 後期はアメリカ班として国際通貨体制について研究した。自分の担当はユーロ圏であったが現行の国際通貨体制について班員たちと議論を重ね、曲りなりともなんとか論文を作ることができた。論文の出来も決して高くなく、相手との論点が少し噛み合わない部分もあったが討論大会では自分たちの班としての意見はしっかり言えたと思う。やはり相手がいることによる難しさなどもあったがとてもいい経験になった。こんな自分を見捨てず、楽しく一緒にできた班員たちにありがとうと言いたいです。 |
ゆうたろう
・前期 前期は2年生に教える立場になったので、『現代日本経済論』をしっかり理解し、わかりやすく教えることができるように努力しました。しかし、努力が足りず、うまく説明できなかったりと班員に迷惑をかけることもあり、反省すべき点が多かったです。特に口頭でわかりやすく説明するのが特に苦労しました。 ・後期 まさかの共同研究の班長となり、相手校との連絡の取り合いや議論したことをまとめることなど仕事が多くありましたが、結果としていい経験になりました。北海道宿泊の計画を考えることも地味に大変でした。 討論大会本番では、前期同様わかりやすく相手に伝えることがとても大変でした。しかし、前年よりもはっきりと自分の意見を言えたと思うし、討論会自体もうまくいったと思うので、去年から成長できたと思います。 2年間で学んだことを活かして卒論がんばります。 |
えりこ
前期に『現代日本経済論』を去年に引き続き輪読しましたが、去年と圧倒的に違ったのは、自分が引っ張っていかなければならない立場ということです。後輩に説明しなければならないので、自分の説明力のなさと知識の甘さを痛感しました。自分の考えを言葉にするのがいかに難しいかがわかりました。自分の知識不足と説明力のなさのために同じ班の同期のみんなには迷惑をかけてしまったので、とても申し訳なく思っています。とにかく前期は自分がわからないことも積極的に論点メモに書き込み理解することと、どうやったらわかりやすく伝えられるかを考えて取り組みました。 後期は、国際通貨体制についてアメリカを中心に研究し、その比較対象としてユーロを選択し、私はユーロについて調べました。ギリシャ危機など世界的な問題を抱えているEUにおけるユーロの将来性について研究しました。私たちの班は特に後輩が優秀で、助けられました。また、班長の中村君にいろいろ任せすぎていたと、申し訳なく思っています。論文については、自分は自分の論文は内容も特に問題もないと思っていても、いざ討論大会にでると自分の知識に自信が持てなかったので、堂々と意見が言えなかったと感じました。自分の意見を堂々と言えるほど研究を詰めていかなければならないと思いました。とにかく班員のみんなに支えられました。 先生、同期の皆、後輩の皆、本当に1年間ありがとうございました。来年は今年の反省を生かして、自分の知識に自信がもてるよう研究していこうと思います。 |