2012年度あとがき

 

      疋田

 2012年度は、インター大会のスケジュール把握が遅れ、結局、統一テーマが詰めきれなかった。しかし、昨年度も検討した1997年以降の「新・現代日本経済論」作成の構想の一部に取組む形に落ち着き、金融・福祉国家・エネルギーの3つのテーマで構成することになった。

 1970年代のスタグフレーションと過剰ドルの急増をきっかけにして、新自由主義がアメリカによって世界に広げられ、日本でも中曽根政権から小泉政権にかけて推進された。しかし、国際通貨・金融が不安定化し、社会福祉の削減や労働規制の緩和によって経済格差が拡大した。さらに、人類の経済活動による環境問題も、局地的な「公害」問題から地球温暖化のようなグローバルな課題が明らかになってきた。利潤追求による経済発展の弊害、「自然と社会の再生産の阻害」という問題が大きくなり、もはや先送りできなくなってきた。よって、新たな発展方式をもたらす社会経済システムを構想せざるを得ない。そこで、「日本経済の再生の方策」というタイトルを、事後的につけてみた。

 さて、内容は、第T部と第U部で、金融を中心とした問題点の洗い出しを行い、金融政策だけでは経済回復をもたらすことが不可能であることを確認し、実体経済の活性化を軸とすべきことを提言している。第V部では、新自由主義政策から格差が拡大したことを確認して社会の評価指標として「人間開発指数」などを紹介し、市民団体を活用した「新しい公共」の方向性を強調している。第W部は、電力に限定しているが「脱原発」と「温室効果ガス削減」のためのエネルギー供給の新たな展開−とくに再生可能エネルギーの普及および省エネの現状を見た上で、スマートグリッドによるこれらの統合を提言した。このように、上の客観的な社会経済課題に全面的に取り組んではいないが、それに不可欠の要素を検討したものとなっている。インターネットの情報が充実してきたので、多様な資料を発掘して利用している。

 ただし、各部のロジックには飛躍があったり錯綜したりと、詰めの甘さが残っている。形式上でも、とくに注の不足や不備がある。さらに、無断引用の形跡も少なくなく、これは資料批判の不足も表わしている。

 来年度は、対外経済関係も含めた新たな社会経済体制の模索という課題により系統的に取り組み、coherencyの高い研究を目指したい。

 

 

      2年生

       ゆうき

 前期の輪読では、自分の経済の知識が乏しくついていくのがやっとだった。1回に進む量が多い時もあり、予習と復習にかなり時間を費やした。とくに合宿では短期で多くの内容を勉強してきつかった。しかし、ゼミ入る前よりは前期で多くの日本経済や、経済の知識がついたと思う。特に戦後の日本経済がアメリカとのかかわりでどのように変化したかがよくわかった。

 共同研究は夏休みに論文をかいて合宿で発表したが、自分の主張したいことがうまく言えずまとまらなかったが、みんなの前で自分が作った論文を発表するといういい経験ができた。これにより討論大会では自分の考えをまとめて、しっかりと相手の大学と討論することができた。

 疋田ゼミでのこの一年で、輪読や共同研究を通して、経済知識から、論文の書き方、討論など様々なことを学んだ。

 

 

       ちはる

 前期の「現代日本経済論」の輪読は、本の内容も難しく、復習と予習に追われる日々でした。個人カードを作成することに時間をかけ過ぎて、予習時間が短くなってしまったことが反省点です。しかし、些細な疑問点でも先輩方が丁寧に説明してくださったので、わからないことを解決し理解を深めることができました。来年度は二年生に教える立場となるので、春休みに本を再読し、新学期への準備を進めたいと思います。

 夏休みからの論文作成では、金融についての事前の知識量が少なかったために前期同様苦戦しました。しかし、後期に入り毎週のゼミ内で先輩方が適確な指示をくださったおかげで、知識量を増やして討論大会に臨むことができました。本番では活発な議論ができ、自分の成長に繋がったと思っています。反省点は、自分の意見を主張する余りに議論が平行線となり、抽象的になりがちになってしまったことです。討論大会前に数値データを調査しておけば具体的な議論ができたのではないかと思いました。また、物事を整理して相手に話すという難しさも実感しました。

 一年間を通して感じたことは、経済に関しての知識が少ないことと、自分に説明力がないことでした。来年度は今年度の反省を生かし、積極的に発言し、経済への知識を深めることを目標としようと思います。

 

 

       はるか

 前期は、「現代日本経済論」の輪読を中心に学んだ。毎週の課題である個人カードの作成や、自分の担当の箇所のレジュメの作成に追われ、自分から進んで理解を深めていくという姿勢を保てなかったことに反省した。また、自分の知識のなさを痛感させられ、そもそも知識が備わっていなければ、議論に参加することすらできないことを、身をもって知った。そんな私に、先生や先輩方が丁寧に教えてくださったため、私も徐々に理解していくことができたが、来年度のゼミナール活動では後輩に教える立場となるので、論点を読み取り、知識も増やし、意義のある議論をしていきたいと考えている。

 後期は、討論大会に向けての共同論文を作成した。私は、「金融のグローバル化」について非常に興味を持っていたため、そういったテーマで論文を作成することができてよかったと思う。しかし、論文を作成していくなかで、自分の意見と全体の論文としての意見との相違にぶつかったり、最終的に自分が主張したい意見を変更しなければならなかったりと、正直、悔しい思いをすることもあった。自分の意見を持つだけではなく、どのような根拠をもってそういった意見を主張しているのかをもっと明確にするべきであったと思う。

 討論大会では、自分の思うように発言できなかったことが悔やまれるが、自分とは異なったさまざまな意見に触れ、さらに、わかりやすく自分の意見を主張することの肝要さを学ぶことができ、大変良い機会であった。

 今年度の活動を通して、私はさまざまなことを学ぶことができた。単に、知識量が増えただけではなく、1つのものごとへの考え方をより柔軟にすることができるようになった。何より、ゼミナールの素晴らしいメンバーに出会え、共に取り組むことができたことは大変意義あるものであったといえる。来年度はこのゼミナール活動を通して学んだことを活かし、自分のためにも後輩のためにも頑張って取り組んでいきたい。

 

 

       すぎた

 一年間のゼミ活動を振り返ってみて、一番の反省点は「主体性」だったように思う。

 前期の輪読では初めのうちは発言できていたが、徐々に少なくなってしまい他の人たちの話を聞いているだけになってしまった。発言の内容の正誤ではなく、間違いを恐れずに自分の考えを発言していくべきだった。また予習・復習についても疎かになり個人カードも機械的な作業になっていたように思う。来年度は後輩ができ、説明しなくてはならない立場にもなるので春休み中の読み直しを含め、しっかりと予習し、理解し説明できるようにする。

 後期の共同研究についても先輩の指示に従うばかりで、毎回次のゼミまでの課題を指示してもらい、それをこなすだけになってしまったように思う。また論文の結論が曖昧で、自分自身どこに向かっているのかわからなくなることが多くあり、論文の結論・軸をしっかりとすることの大切さを感じた。結論の曖昧さもあって夏合宿までに論文を4割も書けていなかったことも大きな反省点である。文献を早く見つけ、構成をしっかりと作って夏にはその時点での完成形を出せるようにしたい。

 討論大会に関しては、自分の担当箇所については積極的に発言できたのでその点はよかった。ただ他の人の論点では何もできなかったこと、自分の担当についても冷静に論点を整理できなかったことなど反省点もあるのでそこを直していきたい。

 一年を通して主体性が足りなかったことに加え、人に説明することの難しさも痛感した。来年度は説明する機会も増えるので、また就活のためにも相手に自分の考えを伝える力をつけたい。この一年間でいろいろな反省点が見つけられ、ゼミの活動を通してたくさんの刺激を受けることができた。来年度はこの経験を形にして活かしていかなければならないと思う。

 

 

       りえ

 前期の輪読は、毎週の課題がハードでまず読むことで精一杯だったため、ゼミではより理解を深めるために先生や先輩、同じ班の2年生にもたくさん助けていただきました。文章を追うだけでなく自分なりに疑問を見つけて理解するためにいろんな資料を見てみるという作業の繰り返しは難しかったけど理解が進むのが実感できて、ゼミ以外での勉強へも応用できたのでこれは今後も続けていきたいと思います。

 後期の共同論文は、日本のエネルギーの展望について研究しました。班員が多く自分の担当箇所が限られていたためゼミ内での議論を深められなかったこと、インター大会で自分の担当以外について積極的に意見を言えなかったことは反省点として残りました。一方で研究テーマが今の日本にとって重要課題の一つであったこともあり、毎日のニュースや新聞から最新の情報を得ることも意識して取り組み、前期とは違った形で知識を得る機会が多くあったこと、他大学と議論する中でお互いに新しい発見があり、議論することの面白さを学べたことは良かったと思います。来年度は勉強することを楽しめるように頑張りたいと思います。

 

 

       はしもと

 前期に行った輪読では、ゼミ活動の大変さや、学習し知識を得ることの楽しさを実感しました。難しいながらも非常にやり甲斐があったと感じています。しかし、それと同時に自分の知識がいかに不足しているかを思い知らされました。井村さんの文章は、主張にしっかりとしたデータの裏付けがあったり、重要な主張は繰り返し書かれていたりと非常に丁寧で、当初想像していたよりは読み易い印象を受けましたが、それでも本の中には知らない単語がいくつもあり、先輩方や先生から説明を受けないと理解できなかったところや、何度か読み直すなどしてやっと理解出来たというところが多くありました。この本に関してはまだまだ読み込みが甘く、先輩方が教えてくださったことの復習と更なる熟読が不可欠だと感じています。

 後期の共同論文作成では、日本のエネルギー問題を研究するに当たり、各国比較という分野を担当したので、いくつかの論文や文献に加え海外のwebサイトなども参照することとなり、必要なデータや資料を集めるのがいかに大変か痛感しました。エネルギー問題は規模が大きく範囲も広かったため、担当区分が多くなり自分が担当した箇所以外の理解がある程度おろそかになってしまったことや、具体的な政策提言に至らなかったことが悔やまれます。討論大会では、先輩に頼る部分も多くなってしまいましたが、異なる意見を交換し合い議論していく中で1つのより良い意見を模索していくことの難しさ、楽しさを感じ、とても良い経験になりました。

 今年度の活動を振り返ると、自分の理解に手いっぱいだったせいか、積極的な発言や学習が少なく、ほとんどが聞かれたことに対しての発言、任された箇所に関する学習となってしまったように思います。来年度は新しく入るゼミ生に教える立場になるので、自分の成長のためにも、様々なことに興味関心を持ち、学ぶことに関して積極的な行動を心掛けたいと思っています。

 

 

       ともみ

 前期の文献輪読では自分の知識の少なさを実感しました。経済文献を1ページずつ詳しく読むことは初めてで毎日分厚い本を持ち運び必死に本を読んでいました。論点メモの質問ひとつひとつを考えていくと自分が何も分かっておらず、ただただ文章を流して読んでいたのだと気づきました。班で議論を進めていくことで理解が深まり、自分自身の自信につながりました。丁寧でわかりやすい解説をしてくれた班の先輩方、疋田先生には本当に感謝しています。

 後期の共同研究ではエネルギー問題をテーマとし、再生可能エネルギーの利用状況をドイツと比較しました。20113月に発生した地震の影響により再生可能エネルギーを取り巻く様々な情報が存在しているので、あらゆる情報を集め取捨選択していく作業が大変でした。また、自分の担当する部分だけでなく他の人の担当部分とのデータ・意見の統一、繋がり、全体の構成などを考えていかなければならないという点が大変でした。

 来年度は2年生に指導していく立場として意識を高め自覚を持ち、知識も増やし新たな気持ちでゼミに取り組みたいと思います。

 

 

       あすか

 前期の輪読では、「現代日本経済論」という一冊の本とそれに関する議論を通して自分の知識の少なさを実感させられ、毎回のゼミが不安でしたが、先生や先輩方に助けていただき前期を終えることが出来ました。反省点としては、“わからない”で終わってしまい、あまり自分の考えを述べずに積極的に議論に参加出来なかったことが一番にあります。反対に頑張った点としては、わからないことはどんなことでもすぐに質問し、全てを本やノートに書き込み、復習の際に目を通していたことです。このお陰で、前期を通して新たな知識を得たことに加え、自信をつけることが出来るようになりました。

 後期は、日本のエネルギー問題について取り組み、私は新エネルギーである“バイオマス”を推進しているオーストリアについて調べました。色々な本や論文を見て比較し、論文を書き上げたことはとても良い経験になりましたが、未だに多くの疑問が残っており、正直納得できていない部分があることが心残りです。同時に各班での議論をせずに時間を持て余してしまったこと、討論会で活発な意見交換が出来なかったことも後悔しています。来年度はこのような思いを残さず、時間を有効に使っていけるように頑張っていきたいと思っています。

 

 

       ゆき

 前期の「現代日本経済論」の輪読では、自分が今までどれだけ無知であったかを実感しました。春合宿後からは二年生が説明することになりましたが、自分で理解していたと思っていても、いざ説明するとうまく説明できなかったり、先輩からの質問に答えられないことがあったりと自分の読みの甘さを実感するとともに、先生や先輩方の丁寧な説明で理解を深めることができました。来年は自分が教える番なので、先輩方のような説明ができるようさらに理解を深めて輪読に臨んでいきたいです。

 後期は、新エネルギー班で原発について調べました。情報が多く、選択していくのが大変でした。討論大会では、他の大学の意見を聞き討論していくことで、議論の難しさや楽しさを知ることができました。しかし、自分の担当以外の部分の理解が不十分であったこと、もっと自分の意見を発言すべきだったことが反省点として残りました。来年は、今年の反省点を生かし積極的に参加をし、発言をしていきたいと思います。

 

 

       なおと

 発見の多い一年間でした。

 前期はデータを検証する姿勢、思い込みに囚われてはいけないということを輪読によって学ぶことができたと思います。金融に対する知識が少なかったので、苦労しました。また、紙媒体が好きなので、一度ノートにとったものをワードに打ち直すというのは遠回りだったように思いました。

 また、東日本大震災という未曽有の災害が世の中に与えた影響について勉強する機会を得られたことに感謝しています。

 ゼミに入ることができたこと、先輩方に出会えたことに感謝しています。この恩は後輩に同じように接することで返していきたいと思っています。一年間ありがとうございました。

 

 

       さやか

 前期の「現代日本経済論」の輪読では、毎回の復習のための個人カードの作成・理解をするのにばかりに必死になってしまい、文献の中から論点を見つけ出して議論する、ということができませんでした。来年度のゼミナール活動では節ごとにしっかりと論点を読み取って、意義のある議論を進められるようにしたいと思います。そのためにも「現代日本経済論」を今のうちからまたしっかり復習して、来年度は後輩にちゃんと教えられるように文献の内容の理解をさらに深めたいです。

 後期の討論大会に向けての共同論文の作成では、基礎知識がほとんどなく苦手意識があった金融をテーマに論文を書くことになり、自分の知識が浅かったことと理解が曖昧だったことによって論文作成もなかなかうまくいかず、急きょ結論を180度転換するなどの事態もあり、もっとたくさんの資料を読むなどして幅広く知識を得るべきであったと反省しています。

 今年度の活動の中での1番の反省はいろいろな面において理解が浅かったことです。しかし一方で、様々な知識を得ることもできたので来年度はこの知識を活かし、さらに理解を深めて自分の成長につなげたいと思います。自分に後輩ができ、引っ張っていかなくてはならない立場になるのは不安ですが、先輩方にして頂いたように後輩に教えることができるように頑張りたいです。

 

 

       ゆりあ

 前期のゼミではグループにわかれて「現代日本経済論」を輪読し、学習を深めていきました。この輪読を通して、自分の知識の無さを再確認しました。しかし、グループごとの輪読だったので、些細な疑問も気兼ねなく先輩に尋ねることができて、少しずつではありますが、文献の内容も理解できるようになっていきました。人数が少ないので、しっかりと予習復習をしていないと自分がついていけないし、来年は自分が後輩に教えなければいけないのと考えていたので、大学に入学してから、一番必死に勉強をしていたと思います。

 後期の共同論文では、エネルギー問題をテーマにしていました。現在注目されているテーマということもあり情報が多かったため、情報の取捨選択が難しかったです。ニュースでエネルギー問題について報道されていると、自分なりに考えるようになりました。

 一年間のゼミ活動を通じて、私はもっと積極的に行動できたのではないかと考えました。来年度は、もっと自分の意見を持ち、積極的に発言、学習できるように取り組んでいきたいと思います。

 

 

       ひろあき

 前期の教材の「現代日本経済論」を輪読したことで、曖昧だった戦後の日本経済を深く知ることができた。復興から高度経済成長、そしてバブル崩壊までの一連の流れでのアメリカとの経済関係の学習も深めることができたのでよかったと思う。さらに班全員で輪読したことで自分が思いつきもしなかった視点からアプローチすることができた。一面的ではなく多面的に思考することができたことは良かった。そのため先輩と同期に感謝したい。しかし復習がおろそかになってしまったことは反省しなければならない。来年度は気を付けてゼミ活動に取り組みたい。

 夏休みに共同研究のための論文を作成し、自分なりに自信があった。しかし合宿で先生や先輩方から論文の構成や内容に関して多くの指摘を受けた。2万字近く書いたことに勝手に満足して内容が疎かになってしまった。自分の足りない部分が浮き彫りとなったため、今後それを無駄にしないように努力する必要があると感じた。

 討論大会では積極的に意見を発言することと、自分が事前に下準備していた持論をうまく相手に伝えることができた。だからその点は満足している。しかし班の人に手助けされた面も大いにあったため、自分の論拠を明確にし、人に頼らずして、論を展開できる力をつけることが今の自分の課題だと思う。

 

 

       けんいちろう

 ゼミでの一年を振り返ると、最初はゼミ活動がどのようなものなのか、学習を通して自分が変わっていくのかなど不安も多く正直辛かった。しかし自分はこのゼミを通して、経済の知識や考察力、自ら考える力、情報収集力やPCの使い方など幅広い力を高めることができたと思う。

 前期の現代日本経済論の輪読は非常に重労働で、何回読んでも理解に苦しみ挫折寸前であった。それでも自分なりに予習をして、ゼミで先輩の説明を受けた後は個人カードを作成して理解を深めようと心掛けた。この姿勢は大切であるし、来年度は後輩に教える立場ということを自覚して輪読に努めたい。

 後期の共同研究では、新エネルギー班としてスマートグリッドについて論文を作成した。

現在注目されているテーマであり、多くの情報を収集した後どう論文に取り入れるかの試行錯誤が大変だった。討論大会では、様々な意見が飛び交い議論を進める中で、ベストな考えを導き出す面白さを学べる良い機会であった。

 来年度は、自ら意見を主張して周りを巻き込んでいけるような積極性を身に着けていきたい。

 

 

      3年生

       こうへい

 今年度は、夏合宿からの参加となりました。前期、活動していなかったにもかかわらず、快く受け入れて下さった、先生始め、現ゼミ生のみなさまに、感謝です。特に、各班の班長は、自分がタイにいる間、適宜班の論文の方向性の進捗報告などおこなってくださり、非常に助かりました。

 合流後、当初は、どのようなどのような立場で、論文制作に携わればいいのか、迷いもありましたが、現ゼミ生のみんなの論文に対する熱意のお陰で自然に溶け込むことができたのではないかと思います。

 今年度の反省点としては、10月頃から、ベンチャー・外資系の就職活動が忙しくなってから、論文の磨き上げに注力できなくなり始めてしまいまったことです。しかし、そんな中で討論大会までにきちんと論文が完成し、討論に臨めたのも、2年生が毎回、期待以上の成果を出してくれたり、ゼミ以外の時間に打ち合わせをしたり、積極的に論文制作にとりくんでくれたお陰です。先輩として、そのアウトプットに対して、次の適切な課題を見つけてあげることで、論文制作の一助になれてたら、、、よかったです()

 想像以上に成長し、しっかりしている2年生に期待することは、もっと積極的に発言をすることです。

 ゼミの一番の醍醐味こそ、学生同士で侃々諤々と議論をすることではないか、と思います。なので、来年はもっと発言が飛び交うようなゼミ作りを期待しています。

 

 

       まさたか

 私は、前期・後期通じて班長として班員をまとめました。この経験を通じて、周りを見て、気を配る力が付きました。私は、班長としての役割を果たす為に、自分の仕事を誰よりも早く片付けるよう心掛け、周りを見る時間を捻出し、班員の進行状況を確認してきました。

 やっておいて良かった事は、後期に行ったフィールドワークです。実際に外へ出て現場を知り、研究内容の理解を深める事ができました。また、論文作成と並行してフィールドワークを行った事は、班員のやる気を高めた事に役立ったと思います。班員や先生の協力もあって、フィールドワークも行い、討論大会に向け集中して論文作成する事ができました。ありがとうございました。

 

 

       さき

 前期は2度目の「現代日本経済論」の輪読。教える立場になったことで、去年理解したつもりで終わってしまっていたのだなと感じることがたくさんありました。「なぜこうなったのか」ということを突き詰めて考察し、そのときの時代背景をきちんと理解しなければならないと痛感した。所々理解の乏しい箇所があるので、卒業までの時間を使ってもう一度復習しようと思います。

 後期は新エネルギー班の班長という立場ということもあり、私自身戸惑いや不安でいっぱいでした。しかし優秀な班員に支えられたおかげで、みんなと相談し計画的に進めていくことができました。相手方との連絡がスムーズにいかず、大会当日も不安が残りましたが、各校とも実例を挙げた様々な意見を出すことができ、和やかな雰囲気でいい議論ができたのではないかと思います。

 来年の卒業論文でもこの2年間で学んだことを活かし、一生懸命取り組んでいきたいです。

 

 

       りょうた

 本年度は昨年以上にゼミに全力でコミットした1年でした。同時に39期ゼミナール連合の代表としての活動と両立するのに苦労した年でもありました。

 前期では、例年通り井村氏の「現代日本経済論」を輪読しました。昨年の経験と反省を生かし、「より有意義な時間になること」を意識して活動しました。具体的には、@誰よりも知識をつける努力 A課題を翌週に伸ばさないことに注力しました。

 知識を付ける面では、指定文献以外に多くの文献を同時で読み込みました。(橋本寿郎(2006)[現代日本経済]有斐閣アルマ/橋本 寿郎(1995)[戦後の日本経済]岩波新書、等)

 また、課題を翌週までに伸ばさないためには、大きく2つ行いました。まずは、図式化した資料を作成・利用すること。次にゼミ後にLINEや電話等で力不足な点を補うことです。

 以上を意識し活動した結果、自分にとっては知識の深化と論理的に説明するスキル等がついたと思います。また、班に対しても微力ながら、貢献できたかと思います。

 後期では、「1990年代以降の日本経済」というテーマ前期の指定文献の続編を執筆するという趣旨で活動しました。しかし、討論大会では「今後の金融のあり方中小企業と銀行」と少しテーマがずれてしまい迷走しました。

 その一方2年生の3人が想像を超える活躍で、班を引率し、本当に頼もしかったです。

 以上を含め、1年を総括するとゼミを通して大きく「自己成長」できた年となりました。疋田先生、同期の皆、後輩の皆、本当にありがとうございました !

 

 

       まさる

 今年度はゼミ学生代表として、ゼミをリードしてきた。昨年度の反省を踏まえて、自分なりに目標を掲げて運営をしてきたが、蓋を開けてみると達成できなかった部分もたくさんあった。

 前期は輪読をわかりやすく行ってきたつもりだが、自分自身の理解不足や準備不足もあって後輩に迷惑をかけた時も多々あった。また、班員全員に気を回すことができず、発言回数にばらつきが出てしまったことも反省点と言える。良かった点としては、後輩の予習がしっかりしていたことで、基本的な流れや知識の共有がスムーズだったことである。

 後期の共同研究では、班員を引っ張っていこうとしたせいか、独りよがりになってしまうことがあった。もっと班員との分担や、裁量権をもたせることで自主的に活動できる環境を作り出すべきだったと思う。ただ、お互いのコミュニケーションは円滑にとれていたと思うので、その点は素直に良かったと思う。

 全体を通して、組織をまとめていく際には「バランス」が重要だと実感した。自分がリーダーシップをもって活動していかなければならない部分と、協調的に進行をしていかなければならない部分とをうまく調節する必要性を、身に染みて感じることができた。この経験を、将来仕事をする上でも生かしていきたいと考えている。

 

 

       あきら

 三年生となり、ゼミを引率する立場となったので前期の最初は考えることもあった。二年生とのコミュニケーションも取ることができ、円滑なゼミ活動ができたと思う。輪読では下級生を引っ張る立場ながら、質問に正確に答えることができず反省している。今の二年生はとても向上心が強いので、来年以降も頑張って欲しいです。分かったつもりで終わらせるのではなく、相手に説明できる程度まで噛み砕いて解釈しておく必要があることを実感しました。

 後期の共同研究では、自分は新エネルギーのことを調べるグループに所属していました。最初から興味がある分野ではあったので基礎的な調べはしてありましたが、やはり新しい分野なので、調べている間にも新しい情報が出てくるのはとても有意義でした。自分の意見を主張してくれた人が多いので、みんなの意見が取り込まれた充実した論文になったと思います。

 二年生に入った時にはこのゼミでやっていく自信がありませんでしたが、終わってみると、とても充実した時間でした。

 

 

       あずさ

 日本経済論の輪読では、去年理解したつもりだったことが、まったく理解できていなかったことに気づきました。班員には大変迷惑をかけたと思います。班員の出した論点が新たな発見をもたらしてくれたり、ほかの人が説明しているのを聞き理解を深めることができたりし、感謝しています。

 共同論文では班員が3人と少なかったこともあり、議論を多くできたこと、論文全体に関わることができたことが今年の収穫です。ただ、少し論理的でない部分が残ってしまったことは反省点として残りました。今回の論文の内容は卒論につながる部分があるので、今年得た知識を卒論にも活かしたいです。

 一年間ありがとうございました。

 

 

       ちとし

 前期の輪読は三年になり去年と違って主体的に進める立場でした。二年の時は先輩達の話を聞いてわからないところは質問する流れ、おもに理解を深めることがメインでした。三年になると補足説明したり後輩から逆に質問される側で、本当に自分の理解で合っているのかすごく不安になり不安解消のための予習が大変だったことはとても印象に残っています。また質問されても自分でうまく説明できないこともたくさんあり、二年の時の理解不足が浮き彫りになりまだまだだなと感じました。自分ではわかっているつもりでも相手に分かりやすく伝えたり、教えたりすることができなければ、それは理解したと言えないと落ち込むことも多かったです。しかしいい経験になったと思います。

 後期からは主に共同研究を進めていきました。「日本のエネルギー事情」について論文を作りました。班長を務めましたが、DE班合同で12人もいたので最初はどうやっていいのかわからず、もたもたしてしまいました。そんなときでも三年生をはじめ積極的に意見を言ってくれる二年生のおかげでだんだん方向性が見えてきて討論大会用の論文も完成することができ、インター大会では自分に意見を他の大学の人にしっかりと伝えることができたのではないかと思います。

 二年間を通してゼミに入る前と比べると主体的に行動するようになったと思っています。

 論文作成についても先生や先輩、同期、また後輩たちに意見をもらうことが多かったです。言葉一つ一つをとっても過大表現になっていないか、また自分が書いた論文に関しては責任を持って説明できるまで理解を深めなければいけないなどの意見はすごく注意をしました。中でも注意していたのはひとつの意見をより説得力をつけるための材料を集めること。信頼できる情報元からなるべく新しい情報を手に入れてグラフを作成し説得力を持たせる。言葉にするだけでは簡単ですがこのような作業がすごく大変でなおかつ大切でなんだと気づきました。インター大会でもほかの大学の意見を聞け今までになかった側面からのアプローチなどもあり勉強になりました。もしも自分と意見が違っていたとしても否定から入るのではなく相手の意見を理解することから入らないと議論は進まないと実感するとてもいい機会でした。疋田ゼミでの本ゼミ2年間はとても勉強になることが多く一年の時に数ある経済学部のゼミの中から疋田ゼミを選んで希望届を出したことは間違いなかったと確信することがきました。いろいろご迷惑おかけしましたが、ありがとうございました。

 

 

       まさひろ

 アメとムチをモットーにゼミに取り組み、去年よりも「学び」の多い1年になったと思います。

<前期>

 指導される側から指導する側への立場の変更に戸惑いました。

 自分では理解していたはずの内容でも、いざ説明しようとするとうまく伝えられないなど、指導の難しさを知るいい機会になりました。

 また、今まで自分の中で曖昧になっていたことも何度も深読みすることで、正しい知識として吸収することもできたのではないかと思います。

 「現代日本経済論」1冊だけではなく、他の文献を参考にしながら、知識を付け加えていくことで、物事を1面からではなく多面的に考える重要性や面白みに気づくこともできました。

<後期>

 班長という初めて責任のある立場に就任しましたが、特に目立った仕事をすることもなく、うまく牽引することができなかったことをまずはお詫び申し上げます。

 インター大会に向けて「1990年以降の日本経済」という前期に引き続いたテーマのもと論文を作成しました。

 2年生が討論大会のメインになるということもあり、論文のとなる部分を任せることになりましたが、自分の期待する以上の力を発揮してくれました。

 討論大会では相手校との論点調整がうまくいかず、生産性のある議論をすることができませんでした。

 相手校、議長団との交渉を含め、事前の準備をもっと周到に行い、質の高い討論を行うことができればよかったと後悔しています。

 反省点も多い1年になりましたが、本当にありがとうございました。

 

 

       かよこ

 前期の輪読は去年読んだ本でしたが、新しい発見が色々ありました。二年生に教える立場となり、何が重要で、どこまで読み込まなくてはならないか、またどのように伝えると人に伝わるのかを考えさせられる時間でした。

 後期は、最初BOP班という名前で始まり日本の貧困班と名前を変え、また2年生がいなく3年3人のみで考えるという、当初どうなるだろうという思いでいっぱいでした。しかし、時がたつにつれ論文が飛躍的によくなっていくのが自分自身でも感じ取れ、自分の考え、やりたいことが班のメンバーと共有できるいい時間になったと思います。討論大会では、自分たちの論文の穴を見つけられました。ただ所々論議に詰まった点があったので、各校での調整がもう少しできればと思います。そのためには自分達の論文を早め早めに詰めていく作業が必要だと痛感しました。

 今後は前期に学んだこと、後期に学んだことを生かしていきたいと思います。

 

 

       りえ

 前期は前年と同様井村さんの分厚くて難しい本、現代日本経済論の輪読をしました。今回は去年と違って班長という立場になって輪読を進めることになってしまって、最初はすごく不安でした。知識量もたくさんあるわけではないし、班長を務めるようなタイプでもない私でしたが、周りの3年生に支えられてなんとか前期終えたときはほっとしました。少なくとも一番2年生との距離の近い班になれたんじゃないか、なんて勝手に思っています!笑

 後期は電力についての論文を作成しました。前年の反省を活かしてどこの目線にたっていることなのかちぐはぐにならないよう意識していました。それからだらだらやらない、今何をしているのか明確にして、2年生の優秀な意見をたくさんもらうことを意識していました。それから討論会では、今年は去年先輩方がそうであったように、私も2年生のためになるべく発言を控えるようにしようと思っていたのに、かなり発言してしまいました。討論会を通して、人に説明することはやはり難しいことだと学びました。人に理解してもらうにはどのように説明すればいいのか、おしゃべりの能力をつけることが2013年の自分の目標です!

 毎回締切ギリギリだったり、2週間連続でお休みすることになってしまったりと、疋田先生には(班員にも><)たくさん迷惑をかけてしまいましたが、今年も1年間ありがとうございました。

 

 

       きょうたろう

 今年の2年生はみんなとてもまじめで非常に優秀だなと思いました。反面、3年生として役に立てたかどうかはわかりません。

 共同研究ではなかなか知りたいことを見つけ出すことができず、文献を読むことと探すことの大変さが身に染みました。何がおかしいのか、何が疑問なのか、それらに気付くことができたとしても、それを論拠ある説明で指摘することができなかったことは毎度のようにもどかしいです。勉強不足でした。

 幅広い情報や最近のトレンドを知るのは好きな一方、一つのことを深めて調べていくことが今でもあまり得意ではないので、卒論ではその面を是正できたらと思います。