サイバーアジア〜ホームページ紹介(2)〜

アジアの週刊ニュース誌

 日本でレアなアジア情報を入手するにはどうしたらよいか?衛星第一のアジアニュースは韓国、中国(中央、広東)、ベトナム、フィリピン、香港、シンガポール、タイのニュースを週末を除く毎日流している。副音声にすれば原語も聞ける。ニューズウイークなどアメリカの週刊ニュース誌がアジア版を出していて、表紙から編集まで本国版と違うのは知られているが、現在それらを再構成した日本語版が日本の書店で容易に手に入る。
 ある国に特化して情報を得たければ現地紙という手がある。ネット上で各国の英字紙などがタイムラグなしに読める。しかしアジア全体のトレンドを概観しておきたい場合はどうすればよいか?
 前記週刊ニュース誌はサイズ、紙質ごと真似たものが各地で出ており、中には本家顔負けのボーダーレス誌に成長したものもある。今回紹介するのはアジアのニュース雑誌を代表する『ASIAWEEK』のホームページ(英語)である。
 オンライン版の目玉は1995.6.9からのバックナンバーと、それらを国や地域毎に見られるNewsmapだ。本誌にも巻頭に世界地図とその時々のニュースが掲げられているが、Newsmap onlineでは画面上の地図をクリックするとその地域のニュースがバックナンバー掲載のものも含めて一覧できる。日本でも「アジア太平洋」欄を設けて従来掲載できなかったアジアニュースを放出する新聞が増えているが、それでも情報不足を感じるなら、そうした記事、殊に特集のソースになることの多い週刊ニュース誌を手繰ってみてはいかがだろうか。
 なお世界の華人の情報誌『亜洲週刊』(Big5コード中国語)もオンライン版を発行している。こちらは1997.3.30からのバックナンバーが見られて、名物特集「国際華商500」などのページがある。

(初出:『アジアクラブマンスリー』アジアクラブ、1997.8)