サイバーアジア〜ホームページ紹介〜(6)

アジア語放送

 人間の五感のうちコンピュータで扱えるのは主に視覚を満足させる情報であり、嗅覚、味覚、触覚を欠いては現地体験にとても及ばない。しかし残りの聴覚は音声を扱う仕掛けがほどこされたページと、それに対応するソフト(下記はリアルオーディオ仕様)が装備されたパソコンによって体感することができる。
 このように画像、動画とともに音声が提示できるホームページというメディア上では、数々のテレビ、ラジオ放送が行われているが、アジア情報を補完するページとして、まずはオールインドインターネットラジオ(英語)はいかがだろう。世界中のインド系住民を対象とするこのインターネット放送は中国系人向けなど他のボーダーレスメディア同様、本国以外−オールインドはカリフォルニア−から発信されており、ニュースや音楽など多チャンネル多言語放送を行っている。インド同様多民族国家のマレーシアでは、RTMラジオライブ(英語)で国内放送そのままのマレー語、華語(中国語)、タミール語番組を楽しむことができる。東アジアではラジオテレビジョン香港(英語、Big5コード中国語)から広東語、中国語、英語放送がキャッチできる。インターネット放送の試みは韓国でも盛んで、KBSは国内向けテレビラジオ番組の他、国際放送であるラジオコリアインターナショナル(KSコードハングル、英語)もインターネットで提供している。卓上のパソコンがマルチバンドラジカセに早変わりする様は新鮮だ。お試しあれ。

(初出:『アジアクラブマンスリー』アジアクラブ、1998.8)