サイバーアジア〜ホームページ紹介(12)〜

アジアの登録型検索ページ

 ホームページ掲載情報の拡大は新聞テレビなど既存メディアを包含しつつあり、アジア情報さえ例外ではないというのがこのコラムのコンセプトだが、それによって的確なアクセスがより難しくなった。URL(ホームページなどの所番地)も転々と変わり、論文の引用出典として認められるかどうか議論があるくらいだ。そこで登場するのが検索エンジンページである。
 アメリカの検索エンジン大手と言えばYAHOO!ExciteInfoseekLycosだが、しんがりのライコスもこのほど日本進出を果たした。これら登録型の検索ページは項目別に分類されていて、短いレビューが付されていることも多く、ホームページ選択の役にたつ。一方グーなどのロボット型の全文検索ページは、指定キーワードのあるページを手当りしだい集めてくれる。後者はキーワードによって欧米、アジアに限らず検索してくれるが、百科事典タイプの前者は各エリアごとのローカライズが必要である。前記ヤフーはアメリカ、カナダの他、英独仏伊と北欧にサイトを開設しているが、アジアでは日本の他、韓国にYahoo! KOREA(ハングルのみ)があり、ネット上の韓国情報を網羅している。マックならKorean Language Kit、日本語ウインドウズならkWnn95(オムロンソフトウェア)、Korean Writer(高電社)などを使えばブラウズできる。中国でもSOHOO−捜狐−(GBコード中国語)がMIT帰りの中国人を中心に設立された愛特信公司(Internet Technologies China)によって大々的に開始された。ヤフーと同じく項目分類型だが、スポーツなど中国国内のニーズに合わせたメニューになっている。(その後Yahoo! Chineseやサーチメニューに"Asian sites only"を持つYahoo! in ASIAも開設された。)これらのツールによってアジア情報の検索はより手軽になるだろう。

(初出:『アジアクラブマンスリー』アジアクラブ、1998.6.1)