サイバーアジア〜ホームページ紹介(16)〜

書店

 アジア現地での出版物をはじめ、印刷物に含まれるアジア情報にも価値あるものは多い。こうした出版物を入手するにもネットが使える。書籍販売はサイバーモールの中でも成功しているものの一つだが、アジア書籍のヒット率が高いものとしてamazon.com(英語)を上げておこう。個々の書籍データの下の関連テーマのチェックボックスで、類書も容易に検索できる。絶版物やパンフレットはデトロイトのTHE CELLAR BOOK SHOP(英語)に問い合わせてはいかがだろう。特にフィリピン関係書のストックが充実している。
 こうした洋書は国内書店でも手に入るが、アジアの現地出版物を手に入れるにはやはりローカル書店が頼りになる。書店街上海の上海書城(GBコード中国語)は淮海路や南京東路の新華書店が開いているページだ。在庫書目の他、現地ベストセラーも掲載され、海外からの購入方法も詳しい。中国では大型書店の開店が続いているが、同時にオンライン出店する書店も今後出てくるだろう。シンガポールにも書城(Bras Basah Complex)があるが、中で国際図書資訊網(GBコード中国語)を開設しているのが国際図書である。買い出しに行くほかなかったシンガポール・マレーシアの華語書籍が手に入る。洋書ならアジア出版を含め、Select Books(英語)にカタログ請求すれば、返信メールに添付で目録を送ってくれる。またボルネオ関係ならBorneo Books(英語)もいい。
 さて精算は常に頭痛の種だが、小切手や銀行振込の面倒はもちろん、カード番号だけはファクス送信などという用心もいらないデジタルマネー環境がアジアでも整備されつつある。オンラインショッピングが手軽に安心に楽しめる日まであとわずか。

(初出:『アジアクラブマンスリー』アジアクラブ、1998.11)