サイバーアジア〜ホームページ紹介(24)〜

個人ホームページ

 大陸部東南アジアで4月中旬に行われる水かけ祭は、日本国内でもイベントとして定着しつつあるようだ。参加者は在日東南アジア人ばかりでなく、現地体験を持つ日本人、特に女性が多い。この「東南アジアギャル」たちが「卒業」して国際機関で働いたり、NGOの担い手になることも少なくない。今回は様々なキャリアのアジア・フリークたちが、現地で、日本で発信しているホームページを紹介する。
 ワールドカップサッカー・アジア最終予選で、60年振りに日本人の大群が押し寄せたマレーシア。当時の様子や、最近の現地開催のスポーツイベント、たとえばアジア・フットサル選手権についてはJalan Jalan(日本語)で知ることができる。ページデザインには定評があり、スチュワーデス物語など読み物も豊富だ。
 CHANNEL THAILAND(日本語)は現地駐在者の日常生活を自然体で伝えてくれる得難いページ。現地での出産、育児についての情報は生活者ならではの視点だ。一方NetTHAI(日本語)はバンコク発行の日本語情報誌のインターネット版。現地のイベントやレストラン情報などのほか、タイ・ポップスにもくわしい。
 「日本一のバリ島リンク集」(日本語)にはホテル、食、買物から芸能・文化、ギャラリー、マスコミ、ことば、本、紀行文、イベントなどなど、多彩なバリ情報ページが網羅されている。ここにリンクされたページをながめていると、パーソナルホームページという形式が、個々人の発信したいという欲求をかなえてくれるメディアであることが再確認される。

(初出:『アジアクラブマンスリー』アジアクラブ、1999.6)