サイバーアジア(40)

ネット・マーケティングページ

 ネットサーフィンの起点になるサイトをポータル(玄関)サイトというが、アジアのホームページでブラウザ起動時に設定される可能性が高いポータルページはどこだろう。こうした疑問に答えてくれるのがネット・マーケティングページである。
 今回紹介するAlexa Research<http://www.alexaresearch.com>はアメリカ西海岸の会社だが、欧米語のほか日中朝のトップページを持ち、アジア・オセアニア全体やアジア各国別に月毎のアクセス統計を表示することができ、アジア、中国、インドなどのポータルサイトを調査できる。たとえばアジア・オセアニアではDaum<http://www.daum.net>Yahoo! Korea<http://www.yahoo.co.kr>i love school<http://www.iloveschool.co.kr>がトップ3(いずれも2000年8月分)で、続いてYahoo! Japan<http://www.yahoo.co.jp>のアクセス件数が多い。URLにkr(Korea)、jp(Japan)などの地域名を含まないサイトのオーナー国を表示させることも可能だ。これによると全世界ランクでもMSN<http://www.msn.com>Yahoo!<http://www.yahoo.com>に次いで3位に入っている前記Daumは韓国で運営されているサイトだから、アジアのトップ3はいずれも韓国ページであることがわかる。このほか韓国、中国、台湾、日本などはナショナルサイトがポータルになっているが、インドやシンガポールではアメリカのインターナショナルサイトが日常的に使われていることなど、アジアのネット利用状況がマクロに把握できる。

(初出:『アジアクラブマンスリー』アジアクラブ、2000.10)