第7回 Webページ作成 (11/16/2001, 8401教室)
講義内容
中国語Webページ作成
立教サーバ上の個人スペースにページを作成する。
- 手順
- 「Microsoft Word」で文章を書く。
- Doc形式で保存する。
- Doc形式のファイルを開き、HTML形式で保存する。(形式の異なるファイルが1つずつできる)
- 補足
- HTML形式のファイルは編集せず、修正するときはDoc形式のファイルを使うこと。
- 自宅で中国語を書く場合は「MSPY」をインストールして使うこと。
実習
- 文通用の中国語メールを書く
- Webページを作成するサイトのURLを授業用掲示板に書きこむ
購読[『月刊しにか』2001年5月号 pp28-31,44-45]
Q:漢字は中国では簡体字、香港や台湾では繁体字(旧字)を使っていますが、JISコードにないこれらの漢字を入力するにはどうすればいいでしょうか?
Aの要点
ユニコードを利用する方法がよいでしょう。
[p28より引用]
- ユニコード利用の条件 [p28より引用]
パソコンのOSがウィンドウズ95かウィンドウズNT3.51以上(できれば98/98SE/Me/2000が望ましい)であること。
JISで定義されていない文字も表示・印刷できるようにするため、ユニコードに対応したフォントがインストールしてあること。
使用するワープロなどのソフトがそれぞれユニコードに対応していること。
ユニコードに対応した文字入力ソフト(IME、IM)を使用すること。
先生の補足
- 「ユニコード利用の条件」は「中国語を扱うのに必要なもの」と類似している。
- ユニコードは自然に普及していくものであり、無理に導入する必要はない。
Q:JIS漢字以外にも多くの漢字を使えるソフトがあると聞きましたが、どのようなものですか?
Aの要点
- 『今昔文字鏡』が紹介されている。
- 『今昔文字鏡』は『大漢和辞典』(大修館書店)に収録されている親字が、近年刊行された「補巻」の増補分も含めてすべて収録されている。それ以外にも国字や俗字などの異体字、甲骨文字、梵字、変体仮名、源氏香、六十四卦など総計約九万字が収録されており、収録されていない文字の報告をユーザから募って収集し、無償で作字してフォントを公開するサービスも文字鏡研究会が主体となって行っている。このようにして収録された文字は「ワード」や「一太郎」などのワープロソフトや「エクセル」などで利用できる。
『今昔文字鏡』は文字コードとフォント名とを組み合わせて表示を実現するソフトですので、電子メールやエディタなど、テキストファイルとして文書を保存するソフトウェアで使用するにはかなりの工夫が必要です。
[p30より引用]
先生の補足
- 『今昔文字鏡』について
- 文字鏡研究会による一つのプロジェクト
- 外字を収集・整理しデータベースとして共有
- コンピュータには扱えない漢字が必ず存在する
- 既存漢字の略字が利用される中で俗字として認められる→総数が定まらない
- コンピュータは登録されている文字を選んで表示する→無い字は扱えない
Q:新字体で書いた文字を旧字体に変換してくれるソフトがあると聞きましたが、そんなことができるのでしょうか。また、大陸で用いられている簡体字を旧字体(繁体字)に変換してくれるソフトなどもあるのでしょうか?
Aの要点
- 新字体で書いた文字を旧字体に変換するソフトが存在する
- 「Q漢字」(ウィンドウズ用、フリーソフト):選択した文章を新旧両字体に相互変換
- 「丸谷君」(マック用、フリーソフト):字体の変換に止まらず、新旧仮名遣いも変換
- 「まるやるま君」(字体変換Webページ):仮名遣いと新旧字体変換の両方に対応
- 繁体字と簡体字を変換するソフトが存在する
- 「オフィス2000プルーフィング・ツールズ」:GB簡体字とBIG5繁体字の相互変換
ワンポイントアドバイスの要点
コンピュータによる自動変換は便利ですが、必ず最後は自分の目でチェックしましょう。
[p45より引用]
先生の補足
- 字体変換ソフトに関する注意
- 字体変換は1対1対応でなく、変換の間違いは原文の改変につながってしまう。
- 正字のみを用いれば誤変換の予防になり、一部の専門家の間で実践されている。
連絡事項
- 中国の大学生とのメール交換について
- 参加者メーリングリストへ中国語の手紙を書く。
- 浙江万里学院からは15人が参加している。
- 「日本人は中国語、中国人は日本語」が基本。ただし、個人的な文通においては自由。
- 舛谷先生(立教大学)、晋学軍先生(浙江万里学院)がメーリングリストに参加してチェックする。
- メール、Webページ作成は次回までの予定
- 次々回からは中国語学習ソフトを本格的に扱う
参考リンク
- 授業用サイト(授業用掲示板、「MSPY」ダウンロードサイトへのリンク)
- http://www.rikkyo.ne.jp/univ/masutani/diannao/diannao.html
- 「今昔文字鏡」
- http://www.mojikyo.gr.jp/
- 「Q漢字」
- http://www.eastvalley.or.jp/qkanji/index.html
- 「丸谷君」
- http://www.vector.co.jp/soft/mac/writing/se036415.html
- 「まるやるま君」
- http://hp.vector.co.jp/authors/VA022533/tate/komono/Maruyaruma.html
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