2004年度2年次演習 租税と公平



補足
●自営業者・学生等が国民年金、サラリーマンが厚生年金、公務員が共済年金に入っています。優遇しすぎであるという批判が集まっているのは、共済年金です。
●サラリーマンの妻が離婚した場合、自営業者の妻が離婚した場合と比べて、不利になりません。同じように国民年金の給付を受けることになります。一般的には、サラリーマンの妻が年金掛け金を払わないですむことについて、優遇しすぎであるか否かが議論されており、サラリーマンの妻が不利であるという主張はあまりありません。
●サラリーマンが受けている課税方法は「源泉徴収」といいます。
●サラリーマンが源泉徴収を受けることに関して「クロヨン」批判がありますが、逆に自営業者の側からは「サラリーマンに認められる給与所得控除が寛大すぎる」という批判があります。

シラバスから転載

科目コード  EX652
科目名    演習
担当者(フリガナ)  浅妻章如/アサツマアキユキ
学期/単位数 通年/4単位
備考     租税と公平

 租税負担を公平に配分するためには、どのような考慮をしなくてはならないのであろうか。この問いは学生には一見青臭く映るかもしれない。しかし、租税は全ての者に関わる問題であるから、将来、国・地方公共団体の政策立案に携わる者はもちろん、あらゆる有権者が考えておくべき課題である。
 本演習の前半においては、参加者全員が抜粋された英文を読み込み済みであることを前提として、参加者を数班に分け、班毎に報告し、その後全員で議論する、というスタイルを採る。後半においては、理解の浸透度や参加者の論じたい問題に対応しつつ、自由度を高めて各班で課題(裁判例、仮想例、立法提案等)を設定し、報告・議論していただく。
 本演習では、租税と公平という主題のほかに、次の目的をも有している。
・英文に慣れる。
・発表(presentation)の技術を磨く。
・討論(debate)の技術を磨く。
・自ら問題を設定・発見する。
 とりわけ、presentationを重視する。自らの思想を確固たるものとし、それを限られた時間内に他人に的確に伝えることの大切さと難しさを体感していただきたい。


教科書:開講時に英文抜粋を指示し、コピーして配布する。
採用人数:10〜20名程度
配当年次:2年次
選考方法:レポート
 1題目:税制に関し、公平もしくは不公平と思う点を掲げ、それについて述べよ
 2字数:1000〜2000字程度(ワープロが望ましい)
キーワード(15字 4つまで):

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