バングラデシュで草の根援助とは何か、を考えました 

ベンガル旅行記

田中治彦

2001.7.30.


 2001年3月、春休みを利用してバングラデシュとインドのカルカッタへ行ってきました。今では2つの国に別れていますが、もともとは「ベンガル地方」でした。インドは広い大陸で、多くの州からなっています。各州は言語によって区切られていますので、それぞれの州は事実上「国」のようなものです。

 インドの映画に「ムトゥ−踊るマハラジャ」という傑作がありましたが、その一シーンに、主人公ムトゥが馬車の上で居眠りしている内に州境を越えてしまって、言葉が通じないという場面があります。ムトゥが男の人に場所を尋ねたら、それがたまたまその州の言葉では「I love you」の意味で、この男に付け回されて困り果てる、というオチまでありました。

 今回訪問したカルカッタはインドの西ベンガル州です。国は違ってもバングラデシュとは言葉も民族も同じです。すなわち、バングラデシュは英国統治時代は「西ベンガル州」であったのです。たまたま東にはヒンドゥ教徒が、西にはイスラム教徒が多く住んでいたために、東ベンガル州は東パキスタンとして英国から独立し、その後バングラデシュとして再度パキスタンから独立するという複雑な歴史をたどることになります。

 私が初めてバングラデシュを訪問したのが1983年、今から18年も前です。そのとき、殺伐としたダッカの街角にたたずんでいて、何となく西から吹いてくる暑い風を感じていました。

 「ダッカはいなか町だよ。カルカッタに行けばきっと何かあるはずだ」

そう思ったのです。その時から次に来るときはダッカとカルカッタを同時に訪問しようと決めていました。というわけで今回、ダッカとカルカッタへのベンガルの旅となったわけです。


 

第1部 ダッカのストリート・チルドレン

第2部 ポイラ村にて

第3部 シャプラニールの現在

第4部 草の根援助は可能か?

第5部 ダッカ市内観光

 


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