社会の思想(持続可能な開発のための教育)  「平和」を考える

田中治彦 後期第3回 2005年10月4日(火)


1)前回の「ふりかえりシート」から

 

 「持続可能でない社会の要因」(環境に関するものを除く):

 

   衛生・病気 貧富の差 女性差別 利己主義 伝染病

   SARS/HIV・AIDS  戦争・内紛 (人権)無視 自然災害 人口

   教育 資源・エネルギー 化石燃料 伝統技術・・・

 

 このように「持続可能な社会」を脅かす要因には、環境以外のものも数多い。

もっとも持続可能でないのが「戦争」である。

 

2)ワーク1「平和から連想するもの」(ウェビング、クモの巣アプローチ)

 

 「平和」から連想するモノを順次あげていく。

 

   鳩 戦後 安全 ヒロシマ 自由 共存 愛 平等 国連

   協調性 降伏 思いやり 憲法9条 民主主義 日本・・・

 

3)ワーク2「平和に関する出来事」(タイムライン)

 

 「世界・社会」あるいは「自分(の身の回り)・地域」で起きた「平和」に

 関する出来事を、過去(1980年頃)から現在(2005年)までの年表に書き記す。

 また、現在から未来(2020年頃)までに起こりそうなことを書き記す。

 

4)ビデオ視聴

 

 NHK制作の『NHKデータマップ「戦争はなくせないの?」』を視聴。

 

5)平和問題の変遷

 

 *戦後〜1980年代

   平和問題は「東西対立・東西問題」であった。

    ・2つの超大国(アメリカとソ連)の対立:「東西冷戦」の時代

    ・イデオロギーの対立:共産主義・社会主義 対 資本主義・自由主義

    ・核兵器による抑止

 

 *1990年代以降

   ソ連崩壊後は国家間の対立や争いに代わって・・

    ・民族対立や宗教対立による内戦の激化

    ・過激派集団による国家へのテロ(「9・11」事件など)

   その背景には、貧富の格差や経済のグローバリゼーションがある。

 

6)「積極的平和」と「構造的暴力」

 

 *ノルウェーの平和学者ヨハン・ガルトゥングの問題提起:

   「戦争がないことが本当の「平和」なのか?」

   「戦争がない」状態のことを「消極的平和」と定義。

   「戦争の原因がない」状態のことを「積極的平和」と定義。

 

 *戦争の原因とは?:

   貧困 差別 格差 抑圧・・・・  

   人を直接に傷つけないこうした暴力を「構造的暴力」と定義。

 

 *「持続可能な社会」とは「構造的暴力」のない社会でもある。

 


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