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藤代裕之さん (5 期)
1973年徳島県生まれ。広島大学文学部哲学科卒業
後、徳島新聞社に入社。記者として司法・警察、地
方自治などを取材。徳島大学付属病院医療情報部助
手を経て、NTTレゾナント(ポータルサイトgoo)
勤務。共著・編著に「ブログ・ジャーナリズム」(野
良舎)、「メディア・イノベーションの衝撃」(日本評
論社)など。日経IT−PLUSでコラム「ガ島流ネッ
ト社会学」を連載。ブログ「ガ島通信」を運営して
いる。http://d.hatena.ne.jp/gatoneews/
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「脳が乾き切っている」。新聞記者として社会人生活をスター
トさせ、現在はインターネットポータルサイトでニュース編集
と技術開発マーケティング担当の仕事をしていますが、仕事を
始めて10年も過ぎればアウトプットの質が保てなくなり始めて
いることに気づきます。もちろん、これまでの経験で仕事をこ
なすことは出来ますが、惰性でやるのはつまらない。脳を鍛え
る機会を求め、いくつかの社会人向け大学院を受験し、その中
で21世紀社会デザイン研究科を選びました。
「非営利組織」「危機管理」「ネットワーク」をキーワードにし
た新しい枠組みに魅力を感じたのに加え、2004年からブログを
書き始め、ジャーナリズムやメディアの変化に問題意識があり、
ジャーナリズム研究の第一人者である門奈直樹教授がいらっ
しゃったことも大きな要素でした。
修士論文のタイトルは「ブログジャーナリズムの社会学的考
察−マスメディアジャーナリズムからシチズンジャーナリズム
へ―」で、提出は締め切り1時間前。もう少し計画的に進めれ
ばよかった、と後悔しても後の祭り。キャンパスライフもそう
ですが、社会人との両立は時間的にも厳しく、取捨選択する工
夫が必要ですが、なかなか実行は難しいものがありました。ま
た、教授陣、学生も多様な人材が揃い刺激が多いだけに、ひと
つのテーマをさまざまな角度からアプローチする研究プログラ
ムがあると、なお良いのではないでしょうか。
仕事に加えて、ベンチャー企業のアドバイザーを務めたり、
仲間と大手町ビジネスイノベーションインスティテュート(O
BII)という勉強会を主催したり、働き方やライフスタイル
でもネットワークで「つながる」新しい時代の到来を実感して
います。大学院で学んだことを生かして新たな社会デザインを
実践しつつ、引き続き学びの栄養を脳に送り続けていきたいと
思っています。
関有香子さん (6 期)
1974年、東京都生まれ。宮崎医科大学卒業後、飯塚病
院(福岡県飯塚市)にて初期研修を終了後、救急部専修
医として救急診療に従事するかたわら、院内外のリハ
ビリテーションシステムの見直しと栄養・嚥下リハビ
リテーションチームの立ち上げに携わる。その後、森之
宮病院(大阪府大阪市・旧ボバース記念病院)にて主に
脳血管障害リハビリテーション診療に従事。現在は世
田谷区を中心に非常勤で在宅診療を行っている。日本
リハビリテーション医学会臨床認定医。
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本を読んだとき、映画を見たとき、他人の話を聞いたとき、それまで
見えていた世界が、あっという間に別世界になる―これは、新しい視
点を手に入れる体験、とも言えると思うのですが、私はこの「世界が変
わる瞬間」が大好きです。
医者になってから、たくさんの知識と技術に溺れないように、必死に
勉強し、仕事をしてきました。医者になっていなかったら出来なかった
であろうことも、たくさん見聞きし、体験しました。でも正直なところ、
学生の頃に比べて「世界が変わる瞬間」に出会うことは、とても少なく
なっていました(これは医者に限らず、社会人になるとみなさんそうな
のかもしれません)。
仕事にやりがいはあるけれど、このままでは「つまらない」……2006年
の秋、そんなふうに未来をもてあましていた私の目にとまったのが、21
世紀社会デザイン研究科でした。混合診療や介護ビジネスといったお決
まりのキーワードに沿った研究ではなく、もうすこし医療の意味そのも
のに突っ込むような研究がしたいと思っていた私にとって、この「一見
何をしているか良くわからない」大学院は、不思議な魅力がありました。
その直感は正解でした。市場の限界があちこちで露呈する今、「公共」
について真っ向から論じ、新しいしくみを「自分たちで」立ち上げるス
トラテジーを身に付けようなどという、ちょっとラディカルなくらい実
践的な授業は、おそらくここでしか味わえないのではないでしょうか。
どこか遠くにあるような気がしている「社会」を、手元に引き寄せるや
り方を学びながら、次々に襲ってくる「世界が変わる瞬間」に、私はと
ても満足しています。
世界の大きな変化が一人一人の人生にダイレクトに影響する昨今、人
間の最も基本であるところの「命」と「生活」を守る「医療」をどうと
らえ、どう守っていくのか。それも、いま、ここで。そんな大きな事を、
小さなコタツで考えている毎日です。
岩崎透さん (6 期)
1978年茨城県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。その後大日本印刷に入社し、営業を担
当。5年在籍後退社し、本研究科で国際非営利活動について研究中。
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この研究科に出会ったとき、私は印刷会社の営業マンとして大阪で忙しく働
いていました。そして自分のこれからのキャリアアップのためにもMBAを取
得しようと、全国のMBAの取れる大学院の情報を見ながら検討していたので
す。そこで一風変わったこの研究科を発見。「このような学問や生き方がある
のか…。おもしろそうだ。」とかなり興味を持ったものの、当時は仕事を続け
ながら通うことを考えていたので悩みました。しかし、会社に勤めて5年、30
歳の足音が聞こえてきている中で、「自分の新たな人生の可能性を作るなら今
だ!」と、受験を決めました。そして出張で東京に来た際に受験し、会社を辞
めてこの研究科へ入学したのです。
大学が始まって、仕事をしていたときと生活ががらっと変わりました。生活
に余裕が出てきて、表情が柔らかくなったと仕事をしていたときからの知り合
いにはよく言われるんです。(笑)この研究科は本当に年代も仕事もばらばら
で、そんないろいろな世代の人と屈託なく話せるのがとても嬉しいですね。あ
と勉強が、本当に楽しい!思った以上にいろいろな発見があって。この夏研究
のためにカンボジアに一ヶ月滞在していたのですが、そこでもよい意味で価値
観が崩される発見がいくつもあって、とてもよい経験になりました。この研究
科に来ていなかったらそんな体験はできなかったでしょうね。
現在は伊藤先生のゼミに所属し、「貧困と為替」について研究しています。
現在はテーマを絞っている最中ですが、貧困問題と為替の関係、そして新たな
支援の可能性について、NGOの活動も取り上げながら研究を進めていこうと
考えています。
卒業後は、研究したことを生かして、海外で貧困の削減に貢献できるような
事業をおこしたいと考えています。大きな夢ではありますが、この研究科へ入
学すると決めた自分の選択を信じて向かっていきたいと思います。
野村忠司さん (6 期)
1967年、埼玉県生まれ。大学卒業後、大手OAメーカーの営
業職として8年間勤務した後、営業コンサルティング
ファームへ転籍。その後もIT系の商社やベンチャーに勤め、
情報ビジネスの経歴を積むと共に、国土交通省の外郭団体
に「交流研究員」として参画し、防災情報の配信などに取り
組む。そしてこれまでの経験を生かし、情報プロデュース企
業の「株式会社シンクネットプロ」を設立。2005年には立教
大学大学院ビジネスデザイン研究科へ入学し、2007年春の
同研究科の修了後には、21世紀社会デザイン研究科へ入学
する初のケースとなった。
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「これでは人が救えない」。平成12年、国土交通省の研究員として
防災情報システムの開発に携わっている時、その構造的な欠陥に気
付いたのが、現在に至る始まりです。
台風などの暴風雨で上流域の川の水位が増してきているのに、そ
の情報を必要とする下流部の人たちにはなかなか知らされない。当
時の防災システムは縦割りで、県域をまたぐ河川の管理や情報など
は、その権益の壁に阻まれ、十分に生かされていませんでした。そ
こで、国や地方自治体が個々に持っている災害情報を共有化させる、
そんな新たな「総合防災情報システム」の開発や提案、プロデュー
スなどを行っていく会社を立ち上げようと、決意しました。
また、会社を手掛けていくという経営者の観点から、「ゼネラリス
トのスペシャリスト」をキーワードに、経営学の基本フレームを体
系的に学び、社会での実践にも役立てたいと、立教大学大学院の
「ビジネスデザイン研究科」の門を叩きました。これまでビジネス
の領域で生きる人は、ボランティアへの興味関心なんてありません
でしたが、これからは会社もCSRに代表されるように「社会性」
が問われる時代。つまり、ビジネスだけでなく、社会の一員として
地域やコミュニティの中でどう生きていくのかということが重要
視されます。そして「ビジネスも社会事業も様々な視点で物事を捉
え、より良い仕組みを構築・デザインしていくという点では変わら
ない」ということに気付き、「ビジネスしかり、NPOしかり、どの
分野で活躍するにもベースがないと難しいし、絶妙なバランス感覚
が非常に大切。その感覚を持つために、今の自分は『社会構造を体
系的に深めていく必要がある』との思い、また今の私に出来ること
は『多くを学ぶことで自分を高めることだ』との思い」から、修了
と共に今度は21世紀社会デザイン研究科へと入学しました。
既存のものに入っていくより、無い物を作っていく方が好き。当
り前のことを特別に、そして熱心に取り組む姿勢と継続性、そして
感謝が成功を約束してくれると思い、活動しています。恋も仕事も
遊びもやっぱり「バランス」が大切ですね。
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