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Vol.10 [2008-03-31発行]  PDF版

●ムハマド・ユヌス氏
●キャンパスの声・在校生紹介
●新任教授紹介
●ある講義のひとコマから
●活躍してます!修了生
●公開講演会
●南太平洋の島国ツバルを救え!
●21世紀社会デザイン研究学会のご案内
●[Schedule]行事予定/編集後記

Vol.9 [2007-07-12発行]  PDF版
Vol.8 [2007-04-11発行]  PDF版
Vol.7 [2006-11-15発行]  PDF版
Vol.6 [2006-03-15発行]  PDF版
Vol.5 [2005-08-31発行]  PDF版
Vol.4 [2004-12-20発行]  PDF版
Vol.3 [2004-07-31発行]  PDF版
Vol.2 [2004-01-31発行]  PDF版
Vol.1 [2002-09-20発行]  PDF版

『Social Designer』Vol.1は、PDFファイルでご覧ください

山村真紀さん (3 期)

山村真紀さん 立教大学21世紀社会デザイン研究科3期生 北 山ゼミ出身。小学5年から高校1年までアメリカ 合衆国メリーランド州にて過ごす。2000年夏、ア メリカ東海岸を中心に40館以上のミュージアムを 単独見学。武蔵大学人文学部日本文化学科卒。21 世紀研究科在学中、「歩く博物館」「どこを切って も博物館」と呼ばれる。現在、慶應義塾大学デジ タルメディア・コンテンツ統合研究機構 助教。
 21世紀社会デザイン研究科との出会いはミュージアム 研究ができる大学院を探しているときでした。実は大学 院進学は一度諦めたことがあります。というのも大学生 時代、日本にはミュージアム研究のできる大学院はほと んどなく、海外の大学院しか選択肢はありませんでした。 そのため、まずはミュージアムの現場に入り、経験を積 みながら考えようと思っていました。
 2年ほどミュージアムでアルバイトや非常勤職員をし ていましたが、元々ミュージアム・マネージメントやサー ビスに興味があり、利用者調査などに関わっていたこと、 またちょうどミュージアム業界でも話題になりはじめた 組織評価など、現場を経験したことで生まれた問題意識 をここでなら研究できるという期待がありました。
 実際、修士論文では「ミュージアム・サービス論」を ホスピタリティ学という新しい学問領域と組み合わせて 展開しましたが、さまざまな経験と問題意識を持った、 しかしふだんは「ミュージアムのお客様」でもある方々 と一緒に、ゼミや飲み会などでディスカッションしてき たからこそまとめられた研究だと思います。
 慶應では2年目からようやくインターネットなどデジ タル技術を活用してミュージアムのサービスを良くする ための研究プロジェクトをはじめることができました。 しかし、まだまだミュージアムは研究対象としてもマイ ナーな存在であり、仕事としての研究の難しさを実感し ている日々です。


浅沼小優さん (3 期)

浅沼小優さん  横浜生まれ。フェリス女学院大学卒業後、積水ハウス 株式会社に入社。1995年渡米、家具のディスプレイ・デ ザイナーとしてシアトルの家具会社に勤務、同時にイン テリア・アクセサリーの買付け業務に携わる。帰国後イ ンテリア・デコレーターを経てロエベ・ジャパン株式会 社に入社。アパレル・靴・シルク製品・香水などのバイ ヤーを担当。ブランドにおける企業統治に興味をもち、 2004年に立教大学大学院に進学。修了後、ブルーノマリ・ ジャパン株式会社に就職、現在、買付け業務を担当。
 これまで、インテリアやファッションというトレンドが強 く作用する業界で働いてきました。季節ごとのトレンドへの 関心の一方で、多国籍企業という環境もあって多様性やガバ ナンスなどといった大きなトレンドにも興味をもっていまし た。流行現象をもっと掘りさげてみたいと考えていたところ 本研究科の存在を知り、トレンドをファッション史の中だけ にとどめず、社会的な視野から研究する可能性を感じて受験 することにしました。
 主査は北山晴一教授です。鋭い指摘とお酒が飛び交うサブ ゼミに最初は驚きましたが、それぞれのゼミ生の専門分野にお ける知識の深さや問題意識の高さ、なによりもその解決の手 法を探ろうとする熱意など、刺激的な院生生活となりました。
 その中で消費社会、企業、トレンド、アイデンティティ、 多文化など、自分が気になっていたキーワードがCSR(企業 の社会的責任)というキーワードを軸にまとまっていき、「C SRは日本の個人主義にどのような影響をもたらすのか」が研 究テーマになりました。
 修論では、消費社会の肥大化によって「プライベートの個 人主義」と呼ばれる側面だけが強調され、「アイデンティティ (自分)探し」が進行した経緯と、その過程で「パブリックの 個人主義」が着地しなかった日本の事情を取り上げ、この状 況にCSRがなんらかの変化を与えてくれるのではないかとい う可能性について述べました
 現在はイタリア系の企業に勤めています。再び毎シーズン 変化するトレンドと関わる日々になりましたが、現象への自 分の理解のアプローチが変わったような気がしています。今 後は、欧州の企業がどのように「パブリックの個人主義」を 育てることに貢献しているのかを考えたいと思っています。 文化をはじめとする様々な差異を越えて関係性を維持する、 多様性という発想を浸透させていく道筋について、学会活動 などを通して研究し続けるつもりです。


大嶋良弥さん (4 期)

大嶋良弥さん  1975年千葉県生まれ。2000年立教大学法学部法学科卒業後、2000年に 学校法人立教学院立教大学に入職。図書館本館のサービスを担当する「図 書館閲覧課」において「カウンター業務および業務委託化」「書庫管理」「新 入生オリエンテーションを始めとしたガイダンス業務の展開」等を担当。 その後、教務事務センターで、「文学部の履修(シラバス作成等)」を担 当していた時に、21世紀社会デザイン研究科に合格。2006年4月の入学 とともに、チャプレン室事務課に異動し、「チャペルニュース(広報誌) 作成」「日韓キャンプ」「オルガン委員会(コンサート開催)」「ヤコブ文 庫」「結婚式」「学生指導」等を担当。2007年3月の修了後の現在もチャ プレン室事務課で勤務している。趣味は野球、プロレス観戦。
もともと、いかにしてお金を儲けるか、ということよりも公共 的なものに興味があったんです。学部生の時に所属していたESS の総務担当としてのさまざまなやりとりを通して、「大学職員との 関わりで成長した自分の体験を今度は提供する側に回りたい」「立 教大学を更に良くしたい」と思い、卒業後、立教大学の職員にな りました。
 最初に配属されたのは図書館です。そこで、何名かの先輩が図書 館情報学や大学経営に関する修士等を取得していらっしゃること を知ったのが、大学院への進学を意識するようになったきっかけ のように思います。また、私立大学という組織がどのように社会 と関わり、発展していくのかということへの関心もありました。
 就職した際に言われたのが、大学教授はアクターで、職員はプ ロデューサーだということ。もちろん、教育的なカリキュラムは 教授が作成するのですが、それをいかに有効的に学生に訴求して いくかを専門的にサポートし、マネージメントするのが大学職員 の役目というわけです。ちょうど、いくつかの大学院で専門の研 究科も開設されるなど、活性化が進んでいる分野でもあり、行動 を司る〈組織〉が、いかに効率的かつ効果的に機能するかという 自分のなかでのテーマに対して、私立大学のケースを当てはめて 研究しようと思い、21世紀社会デザイン研究科に入学しました。
 修論のタイトルは、「都市部私立大学の社会貢献のあり方−地域 課題取組型社会貢献システムの構築に向けて」です。立教大学や 三鷹ネットワーク大学、大学コンソーシアム京都などの活動を事 例にまとめたのですが、今の利益だけを考えるのではなく、地域 を越えて、時代を越えて、日本の私立大学が社会に貢献する可能 性は限りなくあることを確信しました。
 現在はチャプレン室に勤務しています。キリスト教に基づく教 育を司る立教大学の理念を大学内およびさまざまなところ(大学 外の社会も含む)に散りばめられる部署にいる、という意味でも とても充実しています。