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Vol.13 [2009-01-15発行]  PDF版

●[Interview]JEN 木山啓子さん―
人々のつながりを基盤に、被災地の自立を支援する

●新任教授紹介/研究科だより
●キャンパスの声
●各ゼミ紹介
●21世紀社会デザイン研究科 公開講演会レポート
●アベッド氏名誉博士学位授与関連記事/他

Vol.12 [2009-01-15発行]  PDF版
Vol.11 [2008-07-25発行]  PDF版
Vol.10 [2008-03-31発行]  PDF版
Vol.9 [2007-07-12発行]  PDF版
Vol.8 [2007-04-11発行]  PDF版
Vol.7 [2006-11-15発行]  PDF版
Vol.6 [2006-03-15発行]  PDF版
Vol.5 [2005-08-31発行]  PDF版
Vol.4 [2004-12-20発行]  PDF版
Vol.3 [2004-07-31発行]  PDF版
Vol.2 [2004-01-31発行]  PDF版
Vol.1 [2002-09-20発行]  PDF版

『Social Designer』Vol.1は、PDFファイルでご覧ください

世界最大級のNGO BRACを率いるソーシャルアントレプレナー
 ファズレ・ハサン・アベッド氏に本学名誉博士学位を授与

 1月20日、ファズレ・ハサン・アベッド氏への本学名 誉博士学位授与式ならびに講演会が行われました。  講演でアベッド氏はBRACの設立経緯について、独立 後の国家が機能しないバングラデシュにおいて一般化し ていた貧困に自分たちの手で取り組むことが必要だと気 づいたと述べ、さらに、Aマイクロファイナンスと職業 訓練や技術提供、製品の流通の支援を組み合わせた活動、 B教育の場として、農村にノンフォーマルな施設を立ち 上げる活動、C村ごとにヘルスワーカーを育て、感染症 予防や家族計画指導に取り組む活動、といったBRACの 主要な活動プログラムについて紹介されました。
 さらに、アベッド氏は同様のプログラムを海外でも積 極的に展開している点を強調し、栄養失調、教育格差、エ イズ、環境問題、テロなどの課題について、世界中が共 通の問題として考え、協働する必要があると述べました。  BRACでは貧困を全体論的にとらえ、貧困層の人たち に収入と就職の機会を与えるとともに、彼らが組織化し て意識改革がなされ、自ら貧困から抜け出す力を与える ことが必要だと考えています。また、意識改革だけで変 革を促すのではなく、着実な一歩が踏み出せるように、 経済的なエンパワメントも重視しています。これらの活 動を通じて、社会全体へ変化を促していくことが大切だ ということでしょう。
ファズレ・ハサン・アベッド
ファズレ・ハサン・アベッド 1936年バングラデシュ生まれ。BRAC(Bangladesh Rural Advancement Committee)創始者であり総裁を務める。BRA Cは1973年に設立された世界最大のNGOの一つ。年間600億円の 事業規模を誇り、教育支援機関として大学なども有する。人々 が自らの意志で参加することが最も重要であるという理念のも と、貧困解消に向けて多面的に活動している。
 講演後には記者会見も行われました。バングラデシュ からの留学生等が増えていないという印象をもつ本紙記 者より、「ブラック大学あるいはバングラデシュの大学生 が日本に留学するうえでの魅力や期待していることを教 えてほしい」という質問に対し、アベッド氏は日本の保 健・医療関係の研究の質の高さをあげ、疾病対策、保健、 薬学といった分野での研究に関心をもつ留学生が増えて いくのではないかとの回答をいただきました。 〈I〉


対話フォーラム
貧困層支援のためのBRACの経営哲学と実践

◆パネリスト
ファズレ・ハサン・アベッド BRAC総裁
田中弥生 大学評価・学位授与機構准教授
下澤 嶽 国際協力NGOセンター事務局長/ジュマ・ネット代表
◆コーディネーター
伊藤道雄 本研究科教授

 アベッド氏への名誉博士号授与を受け、授与式翌日、 対話フォーラム「貧困層支援のためのBRACの経営哲 学と実践」が開催されました。
 識字教育、農作業指導、公衆衛生、反差別教育、 無金利融資といった活動を通して、食糧生産、平均 寿命、就学率等の向上のため働いてきたBRACの活動 の意義を改めて確認するとともに、アベッド氏の貧困 層支援への熱い想いを会場中が実感しました。「重要 なことは問題を解決できるリ−ダーを育成すること であり、大学でも企業でもリーダーを育成できる組織 は何世紀にもわたり繁栄する」とのアベッド氏の言葉 が印象的でした。
 国連機関、NGO関係者をはじめ、本学の大橋総長、 教職員、学生ら多数が参集し、関心の高さをうかが わせる盛大なフォーラムとなりました。 〈T〉


 立教グラミン・クリエイティブラボが誕生

ムハマド・ユヌス氏  3月に、バングラデシュのグラミン銀行総裁ムハマド・ユヌス氏 (写真)を迎えての調印式が行われ、立教グラミン・クリエイティブ ラボ(GRCL)が誕生しました。
 GRCLは、社会的企業として高い評価を得ているグラミン銀行 とのネットワークのもと、国際的産学連携によってソーシャルビジ ネスに関する協議やビジネスモデル構築をねらうシンクタンク& インキュベーター組織です。グラミン銀行は、ベルリン自由大学(ドイツ)、AIT (タイ)、グラスゴウ・カレドニア大学(スコットランド)などとも同様の取り組 みを行っていますが、日本では本学が初となります。
 日本の新たな活力源として、また、日本の経験知を他国と結びつける機構として、 すでに数企業との協議が進みつつあり、今後の飛躍が期待されます。


 編 集 後 記

 8年目を迎えた本研究科。今号で は多彩な教員・学生が集う様子、ま た国内外を問わず広がるネットワー クの一端をお伝えできたように思い ます。取材等を通じてご協力いただ いた皆様に深謝申し上げます。

編集スタッフ
石坂龍史、小林真弓、斎藤紘一、斉藤 ひろ子、斉藤利恵子、佐野敦子、高橋 良成、高藤洋子、藤井聡子、松沢佳苗、 相木暢子、安達元彦、勝田祥子、木田 優子、金文杰、倉形美樹、黄馨儀、小 林由紀男、杉原学、高野智恵、高橋薫、 中西豪士、韓賢淑、馬越弥生