●[Interview]北山晴一教授〜「21世紀社会デザイン研究科」を語る〜 ●退官教授の言葉/マーク・カプリオ・ゼミ報告 ●キャンパスの声 ●修了生紹介 ●コミュニティ政策研究会/危機管理研究会活動紹介 ●21世紀社会デザイン研究学会報告 ●21世紀社会デザイン研究科 公開講演会レポート ●AICC国際会議レポート
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第4回を迎える年次大会は2009年12月5日(土)本学会長である北山晴一教授の挨拶から始まりました。まさに先の見えないグレイな時代である 現代に「しあわせ」をキーワードにどんな社会が紡ぎだせるかという問いかけは基調講演〜パネルディスカッションへと引き継がれました。12月 6日(日)は午前中「環境」「企業活動&PR」「社会・文化」「危機管理」「つながり」の5分野からの学会員を中心とした自由論題発表。そして 午後は「しあわせ」のひとつの成功例であるブータンに関しての公開講演会で2日間の日程を締めくくりました。
「しあわせを紡ぐ社会デザイン−21世紀を生きる知とは−」 この日の基調講演は哲学者・長 谷川宏氏を迎え「しあわせ」とい うことばについて、文学、聖典、 西洋哲学、日本思想といった多彩 な視点での話があり、しあわせと いうことばのひろがりについて参 加者全員が考えを深める良い機会となりました。 後半では、長谷川氏、そして学会長でもある北山晴一 教授をコメンテーターにむかえ多様なバックグラウンド をもつパネリストによるディスカッションが長有紀枝教 授のコーディネートで行われました。 尹雄大氏は「“も し”という不安に負けるのではなく、変化はおきるとい う可能性を楽しむ」、大和田順子氏は「人・環境・社会 間での交流と思いやりを大切にすること、“LOHAS”と はどのようなコンセプトか」、金井司氏は「新しい市場 の創造とそこにおける企業の関わり」、原田勝広氏は 「幸せと困難の距離」という内容で、それぞれ「しあわ せを紡ぐ社会デザイン−21世紀を生きる知とは−」とい うテーマのもと最初に自己紹介も含めて話していただき ました。 その後、参加者も 交えて討論がなされ ました。沢山の質問 が、教員、大学院生、 セカンドステージの 学生を中心になされ、 21世紀社会デザイン研究学会の幅の広さを感じられる ディスカッションとなりました。時間はいくらあっても 足りないといった大盛況の雰囲気の中、1日目は閉幕。 全体として、「持続性」、「つながり」ということの重要性 が強調された大会一日目でありました。 〈DATA〉 ◆基調講演:長谷川宏(哲学者) ◆パネルディスカッション コーディネーター 長 有紀枝(21世紀社会デザイン研究学会理事/立教大学教授) パネリスト 尹 雄大(ライター) 大和田順子(LBA〈ロハス・ビジネス・アライアンス〉共同代表) 金井 司(住友信託銀行企画部CSR担当部長) 原田 勝広(日本経済新聞社編集委員)
「“国民総幸福”の社会へ向けて〜ブータンのGNH哲学を日本にどう活かすか」 近年世界で注目され ているのが、国の力や 進歩を「生産」ではなく 「幸福」で測ろうとする GNH(国民総幸福量) という概念です。これ は、ブータン王国第四 代国王の発言により広く知られるようになりました。今 回の講演会は、GNHの増加を政策の中心としているブー タン王国から、日本は何を学びどのように幸福度の高い 社会を築いていくのかを考えていくことがテーマでした。 まず、ブータンの民族衣装を身にまとった座波圭美氏 からブータンの歴史や風土などが解説され ました。座波氏によるとブータンは、2008 年より立憲君主制となり大きな過渡期を迎 えているそうです。平山修一氏には、ブー タンによるGNH政策について解説してい ただきました。GNH政策は、柔軟性と寛容 性に重きを置いて試行錯誤を重ねながら築き上げている ということをお話されていました。 薗田綾子氏には企業の視点からバックキャスティング (未来型思考)で幸せな社会創りと題して、事例を基に 現在行われている取り組みについて説明していただきま した。藤田孝典氏には日本における貧困問題・格差社会 の現状を現場の視点から痛切に語っていただきました。 人々のつながりの再構築や貧困状態にある人への支援無 くして日本のGNH実現はありえないと力説されている 姿がとても印象的でした。 後半のパネルディスカッションは、急遽、時間を延長 して多くの聴衆者からの質問に講師の方々が回答すると いう非常に白熱した一時となりました。 〈DATA〉 コーディネーター 佐野 淳也(21世紀社会デザイン研究学会理事/立教大学准教授) コメンテーター 北山 晴一(21世紀社会デザイン研究学会会長/立教大学教授) 講 師 薗田 綾子 (株式会社クレアン代表取締役/サステナビリティ日本フォーラム事務局) 座波 圭美 (ユネスコ・アジア文化センター〈ACCU〉教育協力課プログラムスペシャリスト) 平山 修一 (大東文化大学人文科学研究所兼任研究員/「GNH研究所」代表幹事) 藤田 孝典(特定非営利活動法人 ほっとポット代表理事/社会福祉士)